なごみ動物病院ブログ

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高齢犬によく起こる皮膚のトラブル、床ずれ(褥瘡)のご紹介です。


寝たきりになると皮膚の同じ部位に圧力がかかり続けます。

そうなると血液の流れが悪くなり、皮膚は壊死します。

皮膚が死ぬとそこに穴が空き、細菌が増え、汁が出て、グズグズになります。

夏場はそこにハエが卵を生み付けるのでウジがわくことだってありますヽ(゚Д゚;)ノ

そして最大の問題点は、なかなか治らない事。

一度穴が空くとそれをふさぐのは容易ではなく、穴が空いたまま傷の管理をし続けるしかないケースもあります。

寝たきりの子は等しく起こりますから注意して観察しましょう。

予防が大切です。

それでも起こってしまった場合は徹底したケアをしてあげましょう。



今回は治療がうまくいったケースをご紹介します。

16才のシェルティーさん。

1年前から腎臓を患っていますが、飼い主さんの熱心なケアのおかげでよく食べて動いてくれていました。

ですが、ある日突然立てなくなり、食べず飲まずでほとんど動かなくなりました。

すぐに来院していただき治療をしたところすぐに食べるようになったものの、体は横たわったままでした。

すると翌日には床ずれができてしまいました。

(高齢や基礎疾患のため皮膚や筋肉が衰えて弱くなっていたんです)


イメージ 1
(初期治療を施し、数日後の写真です。
肩の傷は上半分に糸が残っています。床ずれは縫わないことが多いのですが、この子の場合は発見が早く、傷の周囲の皮膚や皮下組織、筋肉に比較的余裕があったので縫い合わせました。残念ながら下半分は皮膚が保たず糸は取れてしまいました)

イメージ 2
左から腰(股関節のあたり)、肘、肩 の拡大写真です。

皮膚の下の筋肉や腱が見えていました。


イメージ 3
傷に薬を塗り、被覆材で覆いテープで固定。

その周囲に幅広の土手を作り傷に圧力がかからないようにしました。


傷の中は血行が悪くなり、細菌が増えています。

内部には血管の再生を促す薬と細菌の増殖を抑えるお薬を塗ります。


傷口は乾燥させない(=かさぶたを作らせない)ことが重要。

かさぶたは傷を覆い修復を助けてくれますがそれほど出来の良いモノではありません。

あくまで体が仕方なく作ったモノ。

むしろ適切な被覆材で覆い常に湿った環境を作り出した方が治りが早くなります。

(昔ながらの絆創膏に対し、キズパワーパッドとかありますよね。それが同じ理屈です



傷口に余計な圧力をかけないことも大切。

周囲に土手を作り傷口が床につかないようにするのですが、ドーナツ状のクッションではダメ。

皮膚の全周が引っ張られるため悪化します。

一部だけに幅広のパッドを当てました。



これらの治療を初めて1ヶ月、下の写真のように改善してくれました。

イメージ 4

イメージ 5

左から腰、肘、肩です。

肩の上半分の縫った部分はそのままくっついてくれました。

他の部分も順調に治ってくれました。


この子はきわめて良好な経過をたどってくれました。

正直、1ヶ月でここまで治るとは思っていませんでしたから(^^;


これからさらに1ヶ月以上経過していますが、床ずれが再発することもなく元気に過ごしてくれているそうです。
(^^)


床ずれが出来やすいのは骨張っていて、横になった時に床につく部位です。

頬、肩、肘、腰が多いです。

一晩でできる事もあり、できると治りにくいやっかいな状態です。

高齢の子が立てなくなったら注意して観察してあげてください。

具体的な予防方法はご相談ください。


イメージ 6

1月の写真。

ご紹介のシェルティーさんがあいさつしてくれているのに嫌そうな顔をするテン。

看板犬がそれじゃダメだよ〜(^▽^;

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