なごみ動物病院ブログ

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実際の症例(犬・猫)

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猫の眼球摘出

写真の子は生後1ヶ月の頃に保護されました。
保護時から感染症にかかってました。
結膜炎が酷く両眼とも見えない状態でしたが、飼い主さんの懸命な治療のおかげで左目は日常生活に支障ないまで改善しました。
右目は結膜炎はある程度治まったものの角膜のにごりが残りました。
撮影時は比較的キレイなのですがこの少し後から結膜炎が悪化。
痛みを伴うようになったため右目の摘出を実施しました。
 
上が手術前、下が手術後です。
イメージ 1

イメージ 2

如何でしょう。
そんなに違和感は無くないですか?(^^)
術後は痛みが無いので本人が気にすることは無くなりました。
目やにや涙が出なくなったのでケアが楽になりました。
見た目がスッキリしたので安心して見ていられると飼い主さんにも喜んでいただけました。
 

「目を取る」と聞くと多くの人が戸惑うと思います。
ですがすでに失明している目は摘出しても本人の不便は変わりません。
むしろ痛みの原因がなくなるので楽になります。
内服や点眼での治療後に失明だけでなく痛みが後遺症として残った場合は眼球摘出も検討すべき治療と考えます。
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おまけの写真。
イメージ 3

以前飼っていた当院のうずらちゃんです。
この子も若い頃に右目を摘出しています。
でも違和感無いですよね。
上述の飼い主さんはうずらの事をご存知でしたので眼球摘出後のイメージがあったんですね。そのため抵抗無く手術の受け入れてくれました。うずらの功績です(^^)

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脾臓の腫瘍

脾臓の腫瘍が続いたので紹介します。
 
脾臓のお仕事はリンパ球を作ったり古くなった赤血球を壊したり。
急な出血があれば緊急的に造血も行います。
ですが他に比べれば縁の下の力持ち的な臓器。
異常が起こっても症状に現れにくいのが厄介。


今回の2症例は脾臓腫瘍の破裂。
どちらも「何となく元気と食欲が落ちてる。」がご相談内容でした。
“何となく”が曲者でこれだけでは異常個所を推測できません。
他の病気も疑ってレントゲンやエコー検査をしたところ脾臓の腫瘍が見つかりました。
双方とも脾臓が破裂、お腹の中で出血しており、腹水(血液)が溜まっていました。
放置すれば失血死は免れない危険な状態。
脾臓破裂は内科的止血ができないため緊急手術となりました。
 

手術の方法は脾臓の摘出です。
脾臓の機能は他の臓器で肩代わりできるため摘出しても問題ありません。
腫瘍細胞を残さないため、手術時間を短縮するため通常は摘出が選択されます。
 
摘出した脾臓の写真がこちらです。
(わざと小さくしてあります。クリックすると大きな写真をご覧いただけます)


イメージ 1
脾臓の中央に大きな腫瘍ができています。

イメージ 2
上の写真の裏側です。
腫瘍が大きく破れています。
ここから出血していました。

イメージ 3
この子は片側に偏って腫瘍ができていました。

イメージ 4
破れた穴は上の子に比べれば小さいですが
大量の出血があり腹水(血液)が溜まっていました。


どちらの子も術後の経過は良好です。
翌日から食事もしてくれました。
ですが腫瘍から出血したため、お腹の中に腫瘍細胞がばら撒かれたことが
危惧されます。



脾臓腫瘍は血液検査では見つけられません。
大きなものならレントゲンでも見つけられますが、脾臓の腫瘍にはエコー検査が優れています。

イメージ 5
この子の腫瘍は直径8cmありました。
このくらい大きいとレントゲンで分かりますが・・・
これくらい大きいといつ破裂するか分かりません。
こうなる前に見つけたい。
 
イメージ 6
エコー検査だと脾臓内部の異常を見つけられます。
できればこの時点で手術をしてしまいたい。
 
 
体調がおかしくない子で検査、は違和感あるかもしれませんが
元気なうちに異常を見つけるのが“健診”です。
特に脾臓の異常は他の検査で見つけにくいので7才を超えた子は
定期的なエコー検査がオススメです。


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小腸内異物

小腸に異物が詰まる子が続いたのでまとめてみました。



過去に小腸に詰まり手術にて取り出した物の一例です。

イメージ 6
左上:ウレタンマット (猫)
右上:桃の種 (M.ダックスフント)
左下:猫じゃらし (猫)
右下:シュシュ (ホテルのアメニティグッズ、猫)

イメージ 7
上:ヘアゴム (猫)
下:畳?カーペット?の端のビニールの帯  (体重25kgくらいのドーベルマン)


イメージ 8
上:紐 (猫)
中:縫い糸 (子猫)
下:プラスチック片と糸 (G.レトリバー)



小腸に異物が詰まった際の症状は食欲が無い、元気が無い、吐く、などで特徴的なものはありません。
嘔吐が頻回なら疑いは強いですが腸炎や膵炎、肝炎などでも似た症状が起こります。
そもそもあまり吐かないケースもあります。


疑わしい子はまず血液検査をします。
次に単純レントゲン検査。
何も見つからなければエコー検査。
必要に応じて消化管造影レントゲン検査を行います。
それでも見つからず、疑わしい場合は試験開腹手術を実施します。
異物による腸閉塞は処置が遅れると命に関わるので、疑いを除外できなければ麻酔をかけてでも手術した方が賢明です。



手術中の写真です。
(苦手な方のためにあえて小さくしています。ご覧になるにはクリックしてください)


イメージ 1

腸にウレタンマットの破片が詰まった子です。
閉塞部より手前にガスが溜まりパンパンに膨れています。


イメージ 2

桃の種です。
ガスは溜まっていませんが、腸の壁が炎症を起こして赤くなっています。

この2症例のように1箇所に詰まるだけなら腸を切開し取り出せばいいので難しい手術ではありません。
入院も4日ほどで済みます。

怖いのは紐状異物。
紐が詰まると広範囲に炎症を起こさせます。
1箇所からでは取り出せないので、複数個所切らなければいけません。
より細い糸”の場合は腸壁に食い込み、穴があいたり裂けたりします。
腸の穴は急性腹膜炎につながり、処置が遅れれば亡くなります。

穴が開くと腸の切除・吻合が必要です。
広範囲がやられるため数cm〜数10cmも切除しなくてはなりません。

入院も長く、1週間以上は必要です。


以下は糸により腸穿孔を起こした症例です。


イメージ 3

腸に詰まった糸のために腸が絞られています。
ズボンの腰の紐をギューーっと絞ったのと同じ感じ。
6〜8時の位置の腸が正常。


イメージ 4

腸に穴が開き、黒い糸が見えています(縫い糸)
子猫でしたが小腸の半分以上を失いました。



イメージ 5

これは別の症例(G.レトリバー)。
腸の両側に複数個所の穴が開いています。
小腸を30cm切除しました。




異物誤食のパターンは

犬 : 食べ物と間違えて飲む + 遊んでて飲み込む

猫 : 遊んでて飲み込む

です。


特に

食欲旺盛でゴミ箱をあさる子

子犬・子猫

は要注意。



もし何回も吐いた時は誤食の可能性がないか考えてみてください。

心当たりがあれば必ず教えてくださいね。



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犬用のガムを丸呑みして食道に詰まった症例です。

丸呑みしたガムはこんなやつ↓
イメージ 1

よくある犬用ガムですね。
 
 
これを食べた後から3時間くらいえずき続けているそうです。

吐いても吐いても出るのは白い泡ばかり。。。

収まる気配がないので来院されました。


発症のタイミングと症状から診断はほぼつきます。

首の食道を触っても何も触れず。

次にレントゲン検査。

胸部食道内、心臓の上の位置に異物が写っていました。

イメージ 2

 
異物に圧迫されて気管が蛇行しています。
 
これは苦しそう(><)
 

食道内で止まってしまった大きな異物は押し込むしかありません。
 
もちろん押し込まれるのだって苦しいので全身麻酔が必要です。

飼い主さんに同意をいただきすぐに実施。

イメージ 3

食道内の異物が消え、気管が元通りになりました。
 
さっきまでのえずきがうそのように無くなり本人も楽そうでした(^^)



ワンちゃんは丸呑みする動物です。

「ありえないでしょ!」といいたくなるような大きい物を飲み込んじゃいます。

ガムを与えるときは注意しましょう(^^)






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「腫瘍の切除」というと全身麻酔のイメージですが、皮膚ならば局所麻酔だけで取れることがあります。

局所麻酔だと大きく切り取れないため何でも適応とはなりませんが、高齢犬や持病がある子には良い選択肢です。

 
先日、私の経験の中で最も大きい腫瘍の局所麻酔下切除を行いましたのでご紹介します。



大型犬、12才

膝に直径8cmの腫瘍がありました
 
高齢で持病もあり全身麻酔は避けたいが腫瘍が大きくなってきているのが心配。
 
何とかできないか、というご相談でした。
 

写真はこちら↓  (処置のために毛を刈っています)
 
イメージ 1
 


あまりの大きさに不安がありましたが、いざとなったら全身麻酔に切り替えることを了承いただき局所麻酔での切除を実施。
 
太めの動脈が4本入っており出血に難儀しましたが何とか切除できました。

(腫瘍の成長には多くの栄養が必要なので太い動脈を引き込んでいることが多い)


処置前後の写真がこちら↓ (左:処置前、右:処置3週間後)
イメージ 2

処置後3週間で抜糸。
 
きれいに治ってくれました。



高齢や持病のために諦めていたものでも皮膚の腫瘍であれば局所麻酔で取れる可能性があります。
 
気になる腫瘍があれば一度ご相談ください。 

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