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総山孝雄氏とインドネシア調整大臣アラムシャ氏との会談より

インドネシアの歴史教科書問題

1990年1月、総山孝雄氏はインドネシアの調整大臣アラムシャ中将を訪問し、インドネシアの歴史教科書が、戦中戦後の日イ関係について必ずしも公正に書かれていない問題を中心にして会談した。
実際にみずから戦中を体験したインドネシアの友人たちは、次のように日本軍の占領時代を評価している。
「種々の末梢的例外的なトラブルはあったにしても、三年半の日本軍の駐留の間、日イ両民族はアジア解放の同志戦友として総体的に協力関係にあった。
特にそれまでオランダの分割統治政策によって諸部族相反目して団結を知らず、白人に支配されるのを当然の宿命と感じて甘受していたインドネシア人に対して、日本人は団結と民族主義的な誇りを教えこみ、行政のやり方を教え、義勇軍や兵補の教育を通じて戦闘能力を与えてくれた。
これは日本人のインドネシアに対する偉大な貢献であり、これなくしてはわれわれの独立達成はありえなかった」
戦後に知りあった前駐日大使のヨギ・スパルディ氏も全く同じ考えであった。
にも拘らず独立後に作られたインドネシアの中・高校の歴史教科書では、日本人は邪悪な侵略者にすぎなかったと書かれているので、戦後派の若者は日本人がいくら親切にしても昔悪い事をしたから当り前だと思っている。インドネシアの私の同志たちは、このまま日イ両国の戦争体験者が年とって死に絶えたら、歴史を正す生き証人が無くなってしまうと歎いているのである。
このことを言うとアラムシャ氏は次のように答えた。
「独立後沢山のインドネシア人が言葉の通じやすいオランダや米英に留学し、西欧側で作られた太平洋戦争史を学んで帰った人が筆を揃えて歴史を書いたので、日本人のやった良い事が無視されて悪く書かれてしまったことは否めない。
私は日本人に訓練されて独立戦を戦い、日本人のやった良い事も知っており、これからのインドネシアが日本と提携して発展することはきわめて大切だと思うので、留学生をできるだけ多く日本へ送るよう努力している。
日本軍がやったことで最もよかったのは、義勇軍を訓練して愛国心を教え、軍事能力を与えてくれたことである。それで私は、今回『ペ夕=義勇軍』と題する著書を出版した」
そして表紙の上に旭日旗や日本刀をあしらった色彩も鮮やかな大判の著書が総山孝雄氏に贈られた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
留学生を日本へ送るというアラムシャ氏の考えは、普通であれば良い方法になるはずです。しかし残念なことに日本の歴史教育は普通ではありません。日本軍政についてマイナス面ばかり教育してるため、日本で学んだがために欧米によって歪められた歴史教育が正しかったと認識して帰国する留学生が多く、逆効果になっているのです。インドネシアの報告書にもあった通り、「日本人はやたら謝る人が多くてがっかりする」とインドネシア留学生に言われてしまうのが現状です。この問題を解消するためには、まず日本人が正しい歴史を知ることが必要です。当時の人々の言葉に耳を傾け、日本の教育から改革をしていかなければならないでしょう。これからのアジアとの友好関係にとっても必要なことです。

■次回記事
インドネシアの大臣と歴史問題を語る2

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