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2006年03月

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『台湾論』の登揚は、日本国内で台湾への関心を高めたばかりか、眠っていた台湾人のアイデンティティーを一気に覚醒させた。とくに戦後半世紀におよぶ“漢化”に対して、なんら疑問を持たなかった若者達に大きな影響を与えたのである。
これまで国民党の反日教育を受けてきた若者達は、祖父母から聞かされてきた日本統治時代の真実を『台湾論』に確認した。また実に多くの若者達が、戦後の中華民国独裁体制による暗黒の時代を“視覚”で捉えることができたのはなによりであった。

真実の歴史が暴露され、大慌ての外省人(中国人)

一方、自分達にとって都合の悪い歴史を封印しておきたかった外省人達は大慌てだった。彼らは、小林よしのり氏の写真や『台湾論』に火をつけるなど、いかにも中国的なパフォーマンスで感情を表現してみせた。そしてこれに呼応して、台湾のマスコミ各社が一斉に『台湾論』批判を展開し、あたかも台湾中が『台湾論』を歓迎していないような錯覚を内外に与えた。
しかしそれは、台湾全人口2300万人のわずか10%程度の外省人=中国人による情報操作であった。台湾の大手新聞社や主要テレビ局などは、いまも外省人に牛耳られているため、大多数であるにもかかわらず、我々台湾人の声は黙殺され、外省人の反応や感情だけがあたかも総論のように報道されたのである。
ところが、外省人らの反論は、まったくお粗末といわざるを得なかった。もとより、『台湾論』に描かれた正確な“史実”に反論する余地はなく、結局のところ、「日本軍の慰安婦は強制連行されたものではなかった」という記述に対して感情的に反発するのが精一杯だった。大衆をまんまと乗せやすい慰安婦問題以外に、なんら反論できなかったことは、それすなわち『台湾論』に描かれた内容を事実上認めたことになり、藪をつついて蛇を出す結果に終わってしまったのである。マスメディアを総動員して『台湾論』を葬り去れば、どうにかなると思い上がった外省人達の大きな誤算だった。
当初、慰安婦問題の発言の主であった許文龍氏に彼らの非難が集中したが、許氏は決して怯まなかった。許氏は、外省人達の圧力に屈しなかった。外省人達は、許氏の正義と信念の前にひれ伏したのである。
私自身、南方から引き揚げてきた慰安婦と言葉を交わしているが、強制連行などという話は聞いたことがない。慰安婦問題で外省人達の攻撃にさらされた許文龍氏と私は、ある意味で、河野洋平および村山富市発言の犠牲者でもある。
私は、ここで彼らに問いたい。「“強制連行”の証拠を出してみなさい」
外省人らによる私への攻撃も凄まじかった。自宅には、ひっきりなしに取引の申し入れや、嫌がらせの電話が殺到したので、しばらくの間は電話を不通にしておくほかなかった。そして連日の悪質な電話は、会社にまでかかってきたので、私は、「本件は、我が社の蔡董事長の個人的な考えですから、弊社には関係ございません」と応えるよう社員達に指示した。新竹にある本社と台北事務所の女性社員達は、連日電話の応対に明け暮れ、そして涙を流しっぱなしだったという。「あんなに優しい蔡董事長が…、こんなにも国を愛し、私心を投げ捨てて国のために尽くしている董事長が、なぜこんな仕打ちを受けなければならないのか…」彼女達は私のことを気に掛けてくれていた。

外省人(中国人)による弾圧国家になるかどうかの瀬戸際

こうした状況下にあったが、私は、断固として小林よしのり氏と『台湾論』を守る覚悟だった。『台湾論』の内容が正しいことは、いうまでもないことだが、これほどまで台湾を愛してくれた恩人・小林よしのり氏を擁護せねばならないという思いがあった。
と同時に、私は、台湾が大きく変わろうとしている気運を感じとってもいた。連絡をつけることができた何人かの日本人に私はこう話した。「ここは辛抱なんです。これを乗り越えれば間違いなく台湾は変わりますよ。『台湾論』のおかげなんですよ…」
その頃、小林よしのり氏は、外省人からバッシングされている許文龍氏や私のことを気遣ってくれていたというから胸が痛かった。小林よしのり氏に申し訳なかった。また我が祖国・台湾がいまも“中華民国”であり続けている現状を再認識させられ、はらわたが煮えくり返る思いだったのである。
台湾のマスコミは、大多数の国民の気持ちを完全に無視し、『台湾論』への批判を連日繰り広げた。圧倒的多数の台湾人が『台湾論』に熱狂し、小林よしのり氏に感謝している現状は、見事に封殺されてしまったのである。一方で、民意を無視したマスコミの“嘘”に、「またか…」と、いつものシラケを覚えた台湾人も少なくなかった。
ところがそうするうちに、『台湾論』をめぐる一連の騒動は、小林よしのり氏の入境禁止(入国禁止)という、あってはならない事態にエスカレートする。それは、言論の自由を訴えてきた陳水扁総統の意向を無視した統一派官僚達の権力乱用による強引な決定だった。「もはや台湾の民主主義は死に絶えたのか」「台湾人がこれまで苦労して勝ち取った言論の自由はどこにいってしまったのか」方々から嘆きの声が上がった。
台湾は、一握りの悪辣な中国人達によって、再びあの暗黒の時代に逆戻りさせられるかに思われた。

つづく

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