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とけいのじかん

書庫時計よもやま話

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とけいのじかん5
ささやかな贅沢
 
贅沢と言っても人それぞれだ。
先日来“青汁王子の脱税事件”がニュースをにぎわせている。
彼の腕には金ぴかのロ〇ックス・デイトナが輝いていた。
ずいぶん趣味の悪い腕時計だな〜と呆れてしまったが、
きっと自分の欲望に忠実に生きたという彼には、
ステータスシンボルとしてふさわしかったのだろう。
どのみち、ハデハデのロレッ〇スなんて成金のための腕時計だから、
まあ、こんな結果にふさわしいのではないか。
 
閑話休題
 
さて、かく言う私も腕時計をたくさん持っている。
たぶん40本を超えているだろう。
いつのころからか数えるのが面倒になったというか、
だんだん怖くなってきて見て見ぬふりを決め込んでいる。
自分としては、いずれ劣らぬ宝物ばかりだと思っているのだが、
世間的にはガラクタだろう。
時計愛好家の間でも、まあ、そこそこのもあるけれど、
マニア垂涎(すいぜん)の名品というほどのものはない。
 
でも、生まれついてのヘソマガリの私としては、
どうにも、そういう名品は面白くないのである。
有名モデルで高価だから手に入れたミーハーだと思われては、
それこそヘンクツ時計マニアの名折れである。
 
私の場合、時計を手に入れるかどうかの基準は、
とにかく自分自身が、
その時計にトキメクかどうかを重要なポイントにしている。
ところが、けっこう頻繁(ひんぱん)にトキメクものだから、
時計が自然に増殖して困る。
何が困るといって腕が2本しかないことだ。
せめて8本くらいあったら、どの時計ももっと使ってやれるのだが、
とにかく普段使いする時は、
利き手と反対の手首に1本巻くくらいにしておかないと、
あちこちぶつけてしまっていけない。
特に往年の古時計なんかプラスチック風防が多いから、
うっかりすると割ってしまいかねない。
年代物だから代わりの部品を探すのも一苦労だ。
 
それに発売当時は、そこそこの防水性能を謳(うた)っていたモデルでも、
今となっては防汗程度の性能くらいしか期待できないだろう。
だから古時計は基本的に非防水だと思って取り扱うべきだ。
あんまり汗をかいてもダメだし、
手洗いでも水をかけないように注意しなくてはいけない。
雨の日は基本的にNGだし、ドシャ降りの日なんかもってのほかだ。
 
一体、何がイイんでしょうね〜。
時々、我ながら疑問に感じて呆れることもある。
でも、やっぱり腕時計がバリバリのステータスシンボルだった時代のものは、
作り手の意気込みからして違うから現行モデルとは一味違うのである。 

例えば、このクラウンスペシャルなんかも、
当時セイコーの位置付けとしては、
グランドセイコーに次ぐ準高級機という扱いだったのだろうけれど、
今でも充分、高級機として通用すると思う。
というよりも、今の時代に、
こんな雰囲気の腕時計を作ることが、そもそも難しいのではないか。
 
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これも例によって某オクにて落札したのだが、
なかなか状態も良く、ほど良い枯れ具合で味わい深い。
実は密かに自慢に思っている。
私のガラクタコレクションの中では値のあるほうだろう。

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竜頭もSマークのオリジナルである。
 
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シンプルだがケースやラグの仕上げも丁寧だ。

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オリジナルの竜頭が巻き辛くて少々面倒なのが玉に瑕(きず)だろうか。
素手だと指先が痛くなるからメガネ拭きをかぶせて巻いている。
どうやら使い込まれているうちにこうなったようだ。
でも、こんな手間のかかるところも魅力だったりするから、
マニア心理というのも、なかなか複雑だ。
いずれにしても、こんな往年の名機をながめて一杯やっているときなど、
「ああっ、贅沢だな〜」と、しみじみ思う。
 
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しかし、それにもかかわらず、
これで満足しないのも、また人間なのである。
先日、人は見果てぬ夢を追う生き物だと書いた。
その先に終わりのないことが分かっていても明日を夢見る。
 
実はすでに往年の名機を一つ手に入れ整備中なのだ。
ただし色々と問題もあったから、
ほとぼりが冷めるまで少し公開を待とうかと考えている。
 
ちなみに、例のオリエント・スリースターだが、
案の定、磁気帯びだったことが判明した。
テンプを洗浄し古いオイルを落としても、
やはりヒゲゼンマイがくっついてしまうらしい。
もちろん店主さんは何度も磁気抜き機にかけたのだが、
古くなった磁気抜き機の性能の問題なのか、
それとも、このスリースターが
よほど強烈に磁気帯びしているせいか分からないが、
やはり精度は安定しないとのことである。
いっそテンプごと交換したほうがはやいかもしれないそうな。
他の時計店をあたってみるのも手ではあるが、
これまで長い付き合いのある時計店だから、
最期まで、こちらの店主さんに任せようと思っている。
とりあえずはドナーを探しているところだ。
ただし本体の値段が1,000円だったから
ドナーはそれ以下でないとバランスが悪い。
これはこれで、なかなか難しい。
さても尽きない道楽の悩みである
(合掌)
 
ダッテw(@ ̄□ ̄@;)ホジインダモ〜ン
 
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