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とけいのじかん

書庫セイコー(オールド モデル)

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とけいのじかん3
 
飾りじゃないのよクロノは 
とほほ〜♪
 
 
往年の歌謡曲に『飾りじゃないのよ涙は』という名曲がある。
作詞作曲は井上陽水、唄は中森明菜で大ヒットした。
一見クールな女性の内面を情感豊かに歌った名曲中の名曲だ。
「私は泣いたことがない〜♪」と言われると、
「誰だって生まれた時はオギャアと泣いただろう!」と突っ込みたくなるが、
野暮天のたわ言はやめておこう。
 
さて以前、手に入れたセイコー5スピードタイマーだが、
こちらは念願だった機械式クロノグラフである。
クォーツのクロノグラフなら1万円くらいから手に入るが、
現行の機械式クロノグラフなら安くても10万円は下らない。
古時計でも機械式クロノグラフは
やはり人気があって品物にもよるが数万円はザラだ。

イメージ 1
 
実は今まで20万円くらいの現行機械式クロノグラフの購入計画を
長い間練っていたのだが、いつも計画倒れになってきた。
それは私がケチでビンボーだからという理由だけではない。
問題はこれが究極の無駄機能の一つと言っても過言でない代物だからだ。
 
クロノグラフなんて聞くと何だか難しそうだが、
早い話“通常の時刻表示機能に加えて
ストップウォッチ機能を搭載した腕時計のことで”ある。
 
皆さんも名前くらい聞いたことがあるような
人気ブランド腕時計のクロノグラフモデルには、
有名なエボーシュムーブメントのバルジュー7750を
搭載したモデルがたくさんある。
ところが、それらの腕時計のレビュー等をよく読んでみると、
“時計の整備に訪れた店で
「機械式クロノグラフのストップウォッチ機能は
壊れやすいからなるべく使わないほうがいい」
と助言された”
というような内容が異口同音に
少なからず語られているのに驚かされる。
 
ちなみに現行モデルでバルジュー7750を搭載した
機械式クロノグラフが最低20万円くらいからなのだ。
私にとっては高額な腕時計だが、
20万円以上で購入した腕時計のストップウォッチ機能を
なるべく使ってはいけないのである。
私も1万円くらいのクォーツ クロノグラフを一つ持っているが
けっこう頻繁に使っても壊れるようなことはなかった。
 
また古時計の世界でも例えば私が手に入れた
5スポーツ スピードタイマーについて
有名なトンボ本にも下記のように書かれている。
『このように、かなり複雑な機構を有している為、
使用方法によっては、故障を引き起こす場合もあります。
基本的に、頻繁に“発停・復針ボタン”を面白がって、
操作することは往々にして故障につながります。
もし、同様な仕様を必要とするなら「ストップウォッチ」の購入を、
お薦めいたします。』
とあるのだ。
 
このスピードタイマーだってモデルや品物の状態にもよるが、
古時計の世界でも決して安いものではない。
とどのつまり、
機械式クロノグラフとは新旧問わず高価なのに、
なるべく使ってはいけない無駄機能を搭載した腕時計なのである。
 
そりゃあ〜悩むわけですよ。
何かの役に立つならまだしも高いお金を払って
なるべく使っちゃダメなんて「御無体な〜」と私なら思う。
しかし百聞は一見に如かずとも言うではないか。
実際に手にしてみなければ分からないこともたくさんある。
 
まあ、そんな試行錯誤と妄想を繰り返したあげくに、
相場よりも高い買い物をしてしまったのである。
我ながら愚かだと思うが、これがあんがい楽しくてやめられない。
 
イメージ 2

さて、では実際に使ってみての感想であるが、
入手時に動作テストをして以来、私もなるべく使わないようにしている。
私自身の、ささやかな時計道楽の経験に
照らしてみても本機のボタン操作をした感触は、
やはり、かなり危なっかしい感じがするからだ。
私の個体はあまり状態のよくないものをレストアした古時計なので、
その分を差し引いたとしても現行新品だって大同小異ではないのだろうか。
それとも最新式のムーブメントなら
信頼性はクォーツ並みに高まっているのだろうか?
そのあたり私には不明である。

イメージ 3
 
ともあれ、
先日、久しぶりに我がスピードタイマーの
ストップウォッチ機能の動作テストをしたらズレていた秒針が
ピッタリ12時位置に復針した。
以前、世の中から少しズレている自分らしいとは書いてみたものの、
やっぱり秒針はきちんとそろっていたほうがスッキリする。
しかし、
今度、動かして再びピッタリと復針するかどうかの保証は無い。
あれ以来、我がスピードタイマーのストップウォッチ機能は
「なるべく使わないほうがよい」から
「使ってはいけない」代物になってしまったのである。
 
例の名曲の彼女の涙は飾りではないそうであるが、
私の機械式クロノグラフは立派な、お飾りなのである。
 
イメージ 4
 
イメージ 5

このイラストは名作「機動戦士ガンダム」の
一整備士の有名なセリフをもじったジョークです。
特定の個人を誹謗中傷するものではありません。
あしからず。
 

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