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月刊誌「WiLL」に、勝谷誠彦氏の「あっぱれ!築地をどり」というコラムが連載されています。
毎号面白いのですが、2月号は特に大笑いしました。
[築地をどりとは]
踊り子全員が左に傾きつつ旋回し、土下座を繰り返すことを特徴とする日本舞踊の流派。東京築地の朝日劇場で定期公演を行っている。朝日新聞論説主幹若宮啓文は名取り。主催朝日新聞社、中国政府、韓国政府、北朝鮮政府後援。産経新聞社、読売新聞社以外のマスコミ各社協賛。
つまり、朝日新聞のトンデモ記事を紹介し、内容を揶揄して楽しむというコラムです。
さて、そのコラムの内容です。
劇場の外に掲げられていた「オバマ氏に刺激、愛着の小浜思い作詞/江東の作家/求む!作曲家」という演題を見て、私は一も二もなく劇場に飛び込んだ。そもそも福井県の小浜市がオバマ、オバマと騒いでいることすら国辱なのに、それに関して作詞、しかもオバマ氏とも小浜市とも何の関係もなさそうな江東区の「作家」が作り、しかもしかも今から作曲家を求めるという、そこらの電柱にキ印が張り出しそうなビラが堂々と天下の築地をどりの演題になっていることに、これはタダゴトではないと感じなければ観劇記者とは言えないだろう。
果たしてそれは恐るべき舞台だった。踊り手は小泉信一という中堅どころである。
<中略・踊り手(つまり記者)の小泉氏は、金正男に似ているそうです>
その小泉さん「日本各地の色街を訪ね、その歴史的価値を研究している作家・木村聡さん(52)=江東区在住=が、福井県小浜市を題材に演歌調の詞を作った。題名は『小浜 女の町』」とやおら踊りだす。
<中略>
ここではそれをどう出してくるのかと固唾を呑んでいると小泉さんはこう踊った。「オバマ次期大統領の登場で、かつて取材した時の情景を思い浮かべて作った。『歌として完成させたい』と作曲家を探している」
<中略>
木村さんが小浜市を訪ねたのは「05年の6月と10月の二回」なのだそうだ。凄い。オバマが当選したあとですらない。しかし構わずに小泉さんは踊り続ける。「11月の米大統領選でオバマ氏が当選。小浜が話題になったこともあり、今回詞を作ったという」。これで一曲踊れるのなら、私でも一時間に一作ずつ発表できるぞ。誰かこの小泉さんを止められなかったのか。しかも、舞台の中でも左柱になっている大きな演目なのだ。
どう舞いおさめるのか刮目していた私の前で小泉さんは木村さんなる人物になりきってとてつもない大見得を切ってのけた。「黒人演歌歌手ジェロさんに歌ってもらいたい、オバマさんに聴いてもらったら最高です」。電波飛んでる人がいますよ〜と私が一一九番をしなかったのは、築地をどりの深さをいまだ知らなかった自分を恥じたからというだけの理由だったのである。
過去に2回小浜市を訪れたことがあるだけで、オバマ氏の当選に刺激され作詞するという木村さんもなんだか凄いけど、勝谷氏は、こんな記事で年に1千ン百万円の給料が入るんだろうなあ。羨ましい。と皮肉っています。
「小浜 女の町」
燃える炎を 頬に浴びて
魚をあぶる ほつれ髪
市場通りの おかあさん
何か話を 聞かせてほしい
若狭小浜は 若狭小浜は・・・
人の町
ここは花街 いにしえの道
三味の響きも さえわたる
粋な一重に 洗い髪
耳をすませて 聞く京言葉
若狭小浜は 若狭小浜は・・・
唄の町
背中を押すのは 誰なのでしょう
人魚が住むと いう岬
長い黒髪 まぼろしの
恋に捧げて 命を賭ける
若狭小浜は 若狭小浜は・・・
夢の町
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