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小学二年生の国語です。
わが光復(日本の植民地支配から解放された日、一九四五年八月十五日)する前のことでした。新穀もまだ出ないのに、タレルの家では食べる米がみななくなってしまいました。タレルのお父さんは考えあぐねて、チジュノム(地主野郎)の家を訪ねて行きました。お父さんは豆の穀が半分以上も混ざった大豆一斗を、やっとのことで借りてきました。
タレルの家はその大豆で粥を作って食べ、春先から畑に出て働きました。努力した甲斐があって、秋になると穀物がよく実りました。<粥でも飢えずに食べられそうだ>お父さんは収穫した穀物を見て、うれしそうに話しました。ところが地主野郎が現れて、収穫した穀物をみな奪っていってしまいました。さらには貸した大豆一斗を、二斗にして返せと付け加えました。タレルの家には払う大豆も米もありませんでした。狐のような地主野郎は<それならば、大豆二斗を来年は四斗にして返せ>と、反対に大声を出しました。タレルの家は食べもしない大豆四斗を借金しました。翌年はその四斗が八斗に膨らみました。三年たったある日、地主野郎がタレルの家を訪ねてきました。<どうも大豆八斗を返せそうもないから、そのかわり娘を我が家に寄こすのはどうだ>地主野郎は眼鏡越しに、タレルをじろっと見つめて、父親に怒鳴りました。<え、タレルを差し出せと!><みんなおまえさんのことを考えてのことだ。我が家に来ればタレルもお腹が空かないだろうし、おまえさんの家だって食べ口がが一つ減るじゃないか?><俺はそんなことはできない><なにい、何だと。差し出せないだと?それなら俺様がこの手で連れて行く>地主野郎は部屋の中に飛び込んで、タレルを庭に引張って行きました。<お母さん!>タレルは引張られないように足を踏ん張りました。<タレルや!>お母さんも声を張り上げて駆け寄ってきました。しかし、お母さんは地主野郎の足にふさがれて、倒れてしまいました。お父さんの目からは怒りの炎が燃え上がりました。<この獣野郎、腐った大豆一斗をくれて、人をさらって行く!>お父さんは大きなげんこつで、地主野郎を殴って、その場に倒してしまいました。その夜、タレルの家に日帝巡査野郎が駆け込んで来ました。奴らはお父さんをぐるぐる巻いて、引張って行き、タレルの家まで奪ってしまいました。家から追い出されたタレルとお母さんはあちこち彷徨しながら、やっとのことで生きて行きました。敬愛する金日成大元帥様が国を取り戻され、土地を与えてくれた後になって、タレルの家も豊かに暮らせるようになりました。
日本統治下より、北朝鮮になってからの方が豊かだなんて、凄い嘘っぱちを教えるもんだな。
結局、タレルがさらわれなかったのは、日帝巡査野郎のおかげなんだろうか?
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