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ある休日の朝。
ゆっくりと朝寝を楽しむ、というのもよいけれど。
私と夫は朝早くに起き出す。
シャワーを浴びて、ぱりっとしたシャツを着る。
夫はひげを剃るし、私はちゃんとメイクもする。
私と夫はかなり高級なディナーもかなり高級なランチも食べたことがないけれど、
かなり高級な朝食、というのは時々食べる。
糊のきいたテーブルクロス。
目の前で搾ってくれるフレッシュ・オレンジジュース。
薫り高いコーヒー。
10種類以上はある焼きたてのパンも、
チーズも、
ハムも、
ソーセージも、
卵も、
本当に上等のもので、ためいきがでるようなおいしさだ。
生野菜はしっかり冷えていて、みずみずしく輝いている。
ふたりで、
私たちって揃っておいしい朝食が大好きだよね、
とかいう話をしたことはないけれど、
いつのまにか私たち夫婦の一番の楽しみで贅沢はたまの豪華な朝食になっていた。
都内の一流ホテルへわざわざでかける。
旅先のホテルの朝食がいまいちなら、別のホテルにいって食べる。
朝食にはお金と情熱をかける。
夕食は質素なものになっても、
素敵な朝食が待っていれば私たちは幸せ。
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