落ちこぼれ夫婦の子供二人が医学部へ

二人の息子の子育て、大学受験の振返り日記です。コメント大歓迎です!!

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一寸先は闇 その3

あの悪夢のような出来事から早くも1ヶ月が過ぎようとしています。


相手方の神対応によって交通事故の件は事故の翌日に無事に解決しました。
保険代理店からも
「もう事故の事は忘れてご主人さんの体を大事にしてあげてください」
との言葉をいただきました。

夫に報告すると安心した様子。
しかし事故から時間が経つにつれて、また病状が落ち着くにつれて、自分の起こした出来事が実感として恐ろしくなってきたのでしょうか…
もう車の運転はしたくないと言い始めました。



夫は現在59歳。
来年の3月に60歳になり3月末で定年を迎えます。
65歳まで働くことができる職場です。
夫は今まで何度も辞めたいと思ったけれど、60歳で定年退職するまでは頑張ろうと思って我慢して働いて来たと言います。私としては、できれば65歳まで働いて欲しいのですが、そこは夫の気持ちを尊重して「来年3月で定年」の覚悟をしていました。

で、今回の事。
車の運転をしないという事は仕事を辞めるという事を指します。
正直私はこんな恐ろしい事が再び起こるのなら仕事は辞めて欲しいと思いました。そしてきっと夫は心の中で仕事を辞める決心をしているのだろうと思いました。


とにかくね、今は自分の体のことだけ考えて、検査の結果が出揃ったら主治医の話もあるだろうから、その時にまた今後の事は考えようね、と夫に話しました。
その翌日に脳波の検査もすると聞かされていましたし、もし脳波に異常でもあれば、それこそ車の運転どころじゃなくなります。

HCUの部屋から大部屋に移された夫。
そこが病室という以外、まるっきり普段の夫の様子と変わりありませんでした。
私は、きっと何も異常なく退院できるのでは?と期待が膨らんできました。
長男も、きっと何も異常なく退院できると思うよと言いました。

「だったらお父さんは何故あんな事に?」

検査したってわからない症状なんて世の中にどれだけあることやら…長男はそう言ってアパートに戻って行きました。


水曜日に事故を起こし
木曜日に相手の方に謝罪に行き
金曜日に長男がアパートに戻り
土曜日に脳波の検査

そして日曜日の昼前。
そろそろ病院に行こうかと用意していた時に携帯が鳴りました。夫からです。

「脳波の検査だけど異常なかったみたい。明日の月曜日に主治医の話を聞いて退院できそう。それで、アパートを探して欲しい。職場に近いところで。車の運転は怖いから通勤は無理。3月まで単身赴任で働くから。月曜に退院して火曜に引越しで水曜から職場に行きたい!仕事も溜まってるはずだから。」


夫が言ってる事がスッと頭に入りませんでした。
あんなに仕事を辞めたがっていたのに仕事を辞めない選択をしたってこと?
単身赴任…あんなにしたくないと言っていたのに?
それに退院して自宅療養もせずにいきなり仕事へ?
ただただ驚き、声が出ないでいました。


アパートを探すと言っても、どうやって?と思った時、長男がアパート暮らしを始める時にお世話になった不動産仲介業の営業マンの名刺がある事を思い出しました。
電話をして事情を話しました。

「普通、アパートは申込んでから入居までにどの位の時間がかかりますか?」

「審査も入るので1週間くらいはお時間頂いています。」

やっぱり…と思いましたが、できれば火曜日に入居したい旨を話すと何とかしましょうと心強い言葉を下さり、すぐに夫の職場から徒歩5分位のアパートを見つけてくれました。
定年の3月まで10ヶ月。どんなアパートでもいい。近ければそれで良いからという夫の言葉で即決でした。
すぐに私が申込み手続きに行きました。そしてその晩、審査が通りましたよと営業マンからの電話があり、次の日に契約手続きに来て下さいとの事でした。
予定通り夫が退院できればその足で夫を連れて行きますとお応えしました。

夫が単身赴任をすると決めてからあっと言う間にアパートまで決まり、夫の希望通り火曜日に入居可能という所まで漕ぎ着けてしまいましたが…

体は大丈夫なんだろうか?
一人暮らしで何かあっても家族がいなくて手遅れになる事があるのでは?
不安が募り夫に問いかけても、大丈夫!何とかなる!とそこの点は強気でした。

そして月曜日。
会社を早退して私は昼一番に夫の病室に向かい2人で主治医が来るのを待ちました。夫は既に着替えて、身の回りの物を片付けて退院の準備万端でした。
主治医が来て話しをして下さいました。

脳のMRIを何回か撮っても異常は見られなかった。脳波も異常がなかった。
視界に異常が起きたのは偏頭痛の可能性が高いと思われる。
事故をした時の記憶がないというのは、わからない。健忘症という病気もあるけどちょっと違うと思う。

要するに夫には何の異常も見つからなかったんだ。ホッとしました。
夫は主治医に
「何となく、まだ頭の後ろが痛い気がするんですけど…」
と言うと、主治医は
「それは、頭が痛いんじゃなくて筋肉が硬直しているんです。」
とはっきり言ってくれました。

今後、特に通院の必要もないし、もう退院して結構ですよ、との言葉を残して主治医は去って行きました。


それからが忙しかったです。
病院を出てすぐにアパートの契約に行きました。何しろ次の日に引っ越しです。
その後は家電を買いに。最低限の必要なものだけですが。運転は私がしました。

夫は運転が怖いけど、だからと言って全く運転しないわけにいかないし、これからも運転はしたい。でも体調が悪かったら絶対に運転しない。

毎日の通勤の長距離だと流石に不安だけど、週末の金曜日に自宅に帰る時の運転ぐらいなら時間に余裕もあるし道も空いてるから大丈夫だと思う。そして日曜日の夜にアパートに戻ろうと思う。
そう話してくれました。

私はよく決心したなぁと思いました。
定年まで勤め上げることは大切な事です。中途退社とは色々な意味で雲泥の差があります。
単身赴任と言っても10ヶ月だけ。
夫も10ヶ月だけと思ったから決心できたと言いました。


翌日の引っ越し。
私はもちろん会社を休み朝から荷造りに追われました。引っ越しと言っても次の金曜日には戻ってくるのです。
とりあえず、最低限の布団や身の回りの物を用意しました。

1週間前の火曜日は、それぞれ普通に過ごしていたはず。(事故を起こしたのは水曜日)1週間も経たないうちに、こんな引っ越しになるなんて…全く想像すらできなかった。人生って怖いなぁとしみじみ思いました。

そしてお昼過ぎ。事故車は修理に出したので代わりの代車にパンパンに荷物を積んでいよいよ出発です!

運転手は夫です。
久しぶりにハンドルを握って緊張気味。
私は助手席で、体調が悪くなったらすぐに言ってよと念押しです。

「さぁ、行くか!」
車は、我が家を後ろにしてゆっくり静かに動き始めました。
夫の新生活、そして我が家の新生活の始まりでした。

閉じる コメント(10)

本当に、怒涛のような1週間でしたね。
事故が起こった当初は、悪夢のような時間だったと思いますが、伺っていると、今はどんどん好転していっているように思います。
旦那さんが部屋を借りたいと仰ったのも前向きな選択だし、最善の選択だと思います。
長男さんの部屋探しで不動産屋さんと繋がりがあったのも、すぐに部屋が見つかったのも、何か巡り合わせを感じてしまいます。
少し違いますが、私の父も、母の死後は本当に怒涛のような日々でした。
次々にトラブルが起こり、周りは振り回されて大変でした。
ダメな時はどうやったってダメでした。
今考えると、きっと父はそういう運命だったんだろうなと思います。
今回突然の出来事で本当に大変だったと思いますが、どんどんいい方向に向かっているので、これからはきっと順調に物事が運ぶと思います。
後は、また偏頭痛が来た時にどう対処するかを考えておきたいですね。

2018/6/24(日) 午後 0:02 [ kzk*tm ]

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大変な1週間でしたね。

でも御主人が怪我もなくどこも異常なしで退院され、職場にもすぐに復帰、良かったと思います。

単身赴任にはマリさんの不安もあると思いますが 近いようで週末には帰宅されるようで これも良い選択をされたかも知れませんね。

御主人が疲れてる時はマリさんが週末に赴任先に行かれるのも良いかも。

単身赴任も期限付きであれば夫婦で頑張れます。
私も連れ合いの単身赴任時代がありまして
互いにいたわるようになりました。

ご主人もマリさんも無理をされないように大事にして下さいね。

2018/6/24(日) 午後 5:21 [ 花園夫人 ]

こんばんは。
大変でしたけど検査に
異常がなかったのはなによりでした。
生活パターンが替わるんでしょうが
頑張って貰わないとですね。
しかしお二人共、無理ないように
頑張って下さいねー。

2018/6/24(日) 午後 11:48 [ hondajunior ]

> kzk*tmさん
ありがとうございます。夫の職場は田舎にあり周りにアパートが少ないんです。それでも奇跡的に近くにアパートがあり、それがその不動産仲介の会社が直接管理しているアパートだったためスムーズに手続きが運びました。しかも空きは一部屋だけでした。色んな巡り合わせを感じずにはいられませんでした。
お父様は早くに奥様をなくされ苦労されたと思います。私も実父を亡くしたとき次々とトラブルが起きたので、悪い事は続くのだと思った覚えがあります。夫は今のところ元気で、今日もアパートに戻りましたが車を見送りながら祈る気持ちでした。

2018/6/24(日) 午後 11:54 [ マリ ]

> 花園夫人さん
ありがとうございます。夫は単身赴任して私が家でやっていた事のありがたみを感じてくれているようです。一番の問題は食事です。私は家で作ったおかずをジップロックに入れてはせっせと冷凍して持たせています。夫は料理はできる人なのですが仕事の後は疲れて自炊をする気になれないと言います。花園夫人さんの御主人も苦労された事でしょうね。
私が夫のアパートに行ってもいいよと言うのですが本人は帰って来たいばかりです。向こうは田舎で何も無いのでありがたいのですが(^_^;)

2018/6/25(月) 午前 0:03 [ マリ ]

> hondajuniorさん
ありがとうございます。
夫も私もこの年で単身赴任になるとは夢にも思っていませんでした。短期間だから頑張れるという意味では定年前の時期で良かったと思います。
私は心配ではありますが、家族が減ると家事も減るので楽させてもらっています。

2018/6/25(月) 午前 0:08 [ マリ ]

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マリさん、大変な日々が続きましたね
それでも前向きな選択をされたのですね。
夫婦って家族って、こういう大変な時にこそお互いに一緒に前を向いてがんばれるのだと思います。
それで普段は気づかない絆に気づくことができるのではと思います。
いいご家族ですね(*^_^*)
単身赴任も少しの期間だし近くだし、この際ちょっと楽しちゃいましょう。
くれぐれも無理なさらずにね。

2018/6/25(月) 午後 0:19 みらい

> みらいさん
普通は旦那さんが単身赴任する時って、そろそろ転勤か?って予想する事が出来ると思うのです。しかし今回、たった1週間でいきなり決定から引越しまで済ませちゃいました。我ながらすごいなーと思いました。てんてこ舞いでしたけど(^^;;
最初のうちは、アパートで孤独死してるのでは?と心配でしたけど最近は慣れてしまって楽チンだなーと思うように。
でも、2人暮らしって洗濯物もほんの少し。食材買い過ぎて余らせてしまうし…みらいさんはもう慣れたかな〜。

2018/6/25(月) 午後 1:24 [ マリ ]

すみません…今頃のコメントです。
旦那さんの検査結果、本当に良かったです。
旦那さんが運転を控えるという気持ちや、しっかり定年までやり遂げる
という気持ちが素晴らしい。
病床で、いろんなことを考えられたのでしょう…
その旦那さんの気持ちにしっかり寄り添い、受け止めるマリさんも
素敵です。
どうぞ前向きな気持ちで、あと数か月乗り越えて欲しいと願ってます。

2018/7/8(日) 午後 8:56 [ 鬼嫁 ]

> 鬼嫁さん
ありがとうございます。温かいコメント心に沁みます。
夫は今のところ体調の方は悪くないようです。以前は仕事で遠方まで車を運転して行く事も多かったのですが、今は運転する仕事を外してもらっています。
先程、アパートに戻って行きました。着いたよ、とメールが来るまでは落ち着きません。でも最近ちょっと慣れちゃいました^^;

2018/7/8(日) 午後 9:23 [ マリ ]


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