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コーヒーの様々な飲まれ方が、すでに今から約1000年前のアラビア地方でありました。生豆のまま煎じてその汁を飲む『サルタナコーヒー』と言われる淹れ方でした。それがしだいに、生豆を炒るようになり、その炒り豆を臼で砕いて煮出し、その上澄みを飲むという、いわゆる『トルココーヒー』の飲み方に変わってきました。
コーヒーのそういう飲み方に満足しなかったフランス人は、新しい飲み方を考案しました。リンネルの袋にコーヒーの粉を入れ、それを湯の中に漬けてコーヒーをしみ出せるという、現在で言うティーバッグと同じようなものです。さらに、素晴らしい器具が発明され、用いられるようになりました。原理的には今で言うドリップ方式です。当時はポットを2つ重ねた形のものであり、上のポットには小さな穴がたくさんあいていて、ここにコーヒーの粉を入れて、熱湯を注ぐと、下のポットにコーヒーができるという仕組みです。しかし、この方法はなかなか受け入れてもらえませんでした。
コーヒーの淹れ方は、これをきっかけにいろいろと考案されました。次に考え出されたのはコーヒー・ビギンという方法です。ポットの中にコーヒーの粉の入った布袋を垂らしこんだもので、これこそ現在のドリップ方式に近い方法だと言えるでしょう。この方式だとコーヒーを煮出すこともでき、すぐに一般に受け入れられました。
コーヒーが簡単に淹れられるパーコレーターという器具がさらに発明されました。それはコーヒーの粉をセットして火にかけておくだけで、自動的に内部のパイプを通してお湯を循環させて、コーヒーが抽出できるという、簡単でとても便利な方法なので、合理主義であるアメリカ人にとって人気が出て、現在でもたくさん普及しています。
コーヒーサイフォンという器具がイギリスで発明され、これもアメリカにて流行しました。ガラスボールが上下に二つ重なっていて、その間にはフィルターがあります。お湯の入ったガラスボールに熱を加えると水蒸気が上がり、その水蒸気の圧力によって熱湯が逆流し、そこで火を消すことによって真空状態を作り、吸引力が生じて、上にあがったコーヒーが下のガラスボールに落ちてくるという仕組みになっています。ドリップ式に次いで世界的にも人気です。
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