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日本国民の血縁的一体観を破壊した憲法
この占領憲法のさらに最も悪いところは、“家”の制度を破壊し個人を祖先および父母から分断して相互の関係を断絶したことであります。占領軍が、日本の良俗美風であるところの"家〃の制度の破壊を狙ったのは何故であるかというと、日本国が大東亜戦争中、世界五十二ヵ国と戦いながら、あれだけ強かったのは、日本国民は天皇を家長とし、天皇家を宗家とする一家族であるとの信念をもっていて、全国民一致団結して戦った結果であるから、日本を将来いつまでも弱小国の状態に陥れておくためには、「国民が天皇家を中心とする一家族」という日本民族独得の個性ある国家観念を打ち破っておかなければならないというわけで、“家”の制度を廃して、個人の男女夫婦の単位家族制度に改めてしまったのであります。そしてこのアメリカ製憲法は、もともと唯物論憲法でありますから、生命の一連続という意味での“家”というような“肉眼に見えないもの”は認めない。だから“家督相続”を廃して、肉眼に見える財産相続だけを残したのであります。
占領憲法以前の日本の伝統においては、長男が"家"を相続するとともに、その"家"の財産を相続するーそれに従って老いたる父母や全家族の生活を保障する義務と責任を長男が譲り受け、連綿として一家が血縁的霊魂的持続をガツチリと保って来たのであります。国家もそのような精神でガッチリとして継続して繁栄して来たのであります。ところが日本弱体化を目的とする占領軍には、日本国民のこの血縁的霊魂的な強固な結びつきが気に入らない、それでこれを個人単位のバラバラにしたのがこの占領憲法による"家"の制度の廃止であります。
谷口雅春著 「私の日本憲法論」より
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