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金次郎の祈り 
 
 
金次郎は、荒れはてた村を復興しようと一心に努力していました。しかし事はそう簡単には運びませんでした。
 
金次郎のやり方はひたむきでした。そういうやり方を快く思わない村人もいたのです。そういう村人は、自分たちの村にきて、荒れ地を拓いたり水利をよくしようと努めている金次郎のことを、
 
「いちいちうるさい」
「おせっかいだ」
などと、けむたがりました。村人にばくちをさせて甘い汁をすっていた名主たちは、ことあるごとに金次郎の仕事を妨害しました。
 
金次郎が田畑の境界を正そうとすると、昔からの土地台帳をかくし、
「土地台帳はなくしてしまいました」と言います。
また、金次郎の言うことをきいてまじめに耕している農民の田畑の作物を夜のうちに抜きとったりします。
 
金次郎たち役人のいる陣屋には、訴えごとが絶えません。名主は貧民が不正をしたと責め、貧民は名主がずるいと一言います。金次郎の桜町復興の仕事のことを桜町仕法といいますが、仕法反対の者たちは村人をそそのかしてさまざまな訴えをださせます。
 
金次郎の仕法のための時問をなくするというのがねらいでした。金次郎はそれでも心をこめて訴えに耳をかたむけ、又、仕法の仕事もおろそかにはしませんでした。
 
 
そんなとき、文政十年(一八二七年)、豊田正作という武士が金次郎の上役としてやってきました。
この豊田正作は金次郎が百姓あがりであるというだけで、金次郎のすること全てが気にいりません。
金次郎を信頼して仕事をしている農民たちに、
「二宮の言うことなど聞くな。二宮がよいと言ってもおれが許さん」
といって、かたっぱしから金次郎の仕事をこわしていきます。正作は金次郎の上役でしたので、金次郎の立場は苦しいものになりました。
仕法反対者(しほうはんたいしゃ)たちは喜んで正作に取り入ります。人問の価値は身分だけでは測れないということに少しでも気付くことができたならば、正作も金次郎と手をたずさえて桜町の復興のために働くことができたでしょう。
 
しかし、百姓あがりというだけで金次郎を認めたくない正作は、とうとう、
「復興なんてどうでもよい。なんでもよいから二宮をやっつけてやる」
と思うようになっていきました。
 
つづく
 

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