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つづく 生家再興 
 
『そうではなく、腹が減っているのはこらえて、「庭を掃かせてください。薪を割らせてください」と頼んで庭を掃き、薪を割れば、ごくろうさんと一膳のご飯をもらえるかもしれない。まずお役に立つことだ』
 
 
そう考えて金次郎は隣りの主人に言いました。
「おれは家に帰っても鍬(くわ)なしでは仕事になりません。ですからお宅の畑を耕させてください」
隣りの主人はびっくりしました。
「そりゃあ助かるよ。わしももう年だし。でもいいのかい」
「はい」
そう言って、金次郎は隣りの家の畑を全部耕しました。
「ついでに菜の種も蒔きましょう。出してください」
と、隣りの主人がやろうと思っていた仕事を全部やってしまいました。
 
隣りの主人はすっかり恐縮して、
「さあ、さあ、使いなさい」
と鍬を貸してくれました。そのうえ、
「これからも何か必要なものがあったら、遠慮なく言っておいでよ。家にあるものなら何でも貸してあげよう」
と言ってくれました。
金次郎は隣りの家と仲よくなって、何かと助けてもらえることになったのです。
 
荒れ地も開墾(かいこん)し、ようやく生活も安定してきて、弟たちをひきとって暮らす自信がついてきました。
ところが、母の実家の川久保家にひきとられていた末の弟の富次郎が、わずか九歳で病気のため死んでしまったのです。
 
「やっといっしょに暮らせるところだったのに……」
と金次郎は悲しみました。
もう一人の弟友吉は、今では川久保家の大事な働き手になっていました。
「川久保家のためにおまえが役にたつ番だよ」
 
いっしょに暮らしたいきもちをおさえて、金次郎は友吉に言いきかせました。友吉は川久保家のために懸命に働きました。金次郎も一番米の出来のよい上田の田んぼを川久保家に提供しました。
 
一時つぶれそうだった川久保家がもちなおし、あととりも育って、友吉は生家に帰ってきました。二人は手をとりあって、共に暮らせるとよろこびあいました。
 
 
つづく
 
財団法人新教育者連盟 「二宮金次郎」より
 
 
 

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