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つづき 釈尊出興(しゅっこう)の最大目的は
そこには沢山の乙姫が住んでいました。創造の本源世界に沢山の乙姫が住んでいるというのは、どういう意味でありましょうか。
乙姫は“音秘め”であります。“音”とはコトバでありまして、この講話の冒頭で申しましたように、創造はコトバによって行われるのでありまして、それは秘められたる創造の力であるから、“音秘め”であります。そして、そのコトバの数は創造の数と等しく無限であります。仏教学者の伝える処によりますと、本当の『華厳経(けごんきょう)』は文字に書いたお経ではなく宇宙の創造の本源世界に鳴りひびいている真理のコトバそのものであります。釈尊がその真理のコトバをお説きになりましたのが、「華厳経」であります。その「華厳経」が普賢菩薩(ふげんぼさつ)にしかその真の意味がわからなかつたというのは、普賢というものは、宇宙普遍の叡智であります。その叡智を出して来なければ『華厳経』の意味は分らないということであります。
さて、その宇宙普遍の叡智に導かれて解釈してみますと、竜宮海即ち、「生(う)みの底(そこ)」(創造の本源世界)には無限の音姫即ち「秘められたる実相のコトバ」が充ち満ちているのであります。その創造の本源に秘められてある真理のコトバそのものが『華厳経』でありますから、『華厳経』を読むには神通力によって竜宮へ降りて行かねばなりません。そこへ降りて往(い)って『華厳経』を読んで来たのが竜樹菩薩(りゅうじゅぼさつ)であります。
谷口雅春著 「私の日本憲法論」より
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2012年11月15日
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