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竜樹菩薩とは如何なる人か
竜樹菩薩という人の伝記はいろいろありますが、大体、釈迦が入滅せられてから大凡(おおよ)そ二百年後に生まれて寿命七百歳を保って神通自在の人だったと言い伝えられています。神話中の人物で、ハッキリとは分りません。従ってその行績を象徴的に解釈しなければなりません。幼きこと四歳にしてヴェダの経典を全部読破した。
その後、地上にあらゆる仏典を読破したけれども大乗の仏典が見当らないというので神通力で竜宮へ降りて往(い)った。そして、そこに秘められている大乗の真理の経典『華厳経(けごんきょう』』を読破したというのであります。つまり是は、創造の本源世界にある「実在の構図」即ち「実相世界の構成」換言すれば「み心の天に成る世界構図」の秘密を読破したというのであります。
その『華厳経』のコトバの数は、その上本には十三千大干世微塵数(ぜんだいせんせみじんじゅ)あり、中本(ちゅうほん)には四十九万八千八百偈(げ)あり、地上に持ち来って、現今、文字の形で伝っているのは下本だといわれております。下本とは簡略本のことでありまして、その上本即ち本当の『華厳経』のコトバは十三千大千世微塵数というのは大千(だいせん)とは千の自乗であります。千の自乗を十三干倍した数だけの世界を擦(す)りつぶしてメリケン粉のように微塵にした、その微塵の数だけのコトバの数があるというのですから、これは大宇宙そのもののコトバの数でありまして、大宇宙の実相そのもののコトバの展開そのものが『華厳経』なのであります。
谷口雅春著 「私の日本憲法論」より
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2012年11月16日
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