|
日本国家の基本構図
日本の国は海外の諸国とは、国の成り立ちが異るのである。天照大御神(あまてらすおおみかみ)の大御心(おおみこころ)の中に、「豊葦原(とよあしはら)の瑞穂(みずほ)の国は世々(よよ)わが子孫(うみのこ)の王(きみ)たるべき地(くに)なり」という国家設計の基本構図を示し給うたその理念に従って顕現したところの理想的国家が日本国なのである。その理想は、人間が創作したところの理想ではなく、宇宙神なる天照大御神の創作せられた国家の基本構図に基づく理想であるのである。
この理想は宇宙神の御発想にもとづくものであるから、単に日本国家形態の理想であるばかりでなく、あらゆる宇宙の存在の基本形態となっているところのものである。すなわちすべての宇宙に存する存在には、それが一定の個性をもって存在するかぎり、永久変らざる中心があるということである。われらの知れる極微の存在である原子には、その原子が持続するかぎり、原子核という永久変らざる中心があるということである。その原子核が変化すれば、その元素はもとの同じ元素ではなくなり、他の元素になってしまうのである。水素の原子核が、核融合によってヘリウムの原子核に転換するならば、もうそれは水素の原子でなくなり、ヘリウムの原子になってしまう。ともかく、その元素が存在を保つかぎり、永遠に変らざる中心をもつのである。
その存在者が本来の個性をもって存続するかぎり、永遠に変らざる中心を持続するということは、現象的存在の最小単位である“原子"だけではなく、現象的存在の最大の有機的系統たる太陽系に於いても、やはりその通りであるのである。太陽系にはそれが存続するかぎり”太陽”という永久変らざる中心天体が持続するのであって、もし現在の中心天体が他のものと入れ換ったりするならば、現在の太陽系はなくなる。温度も異り、光度も異り、引力も異り、現在の太陽の周囲をめぐる全ての遊星は、現在の個性を失い、地上の生物はことごとく残し去って、死の世界に化するのである。存在の"中心"が変化すれば、今ある太陽系世界秩序は破滅し去って、人類は絶滅するのである。“中心存在”の必要なることかくの如くである。"中心存在"が変化すれば、“生命の世界"が〃死の世界"に一変するのである。
見よ、植物にも中心がある。その幹は中心であり、幹を切り去ればその植物は死んでしまう。幹を取り換えたら、もう原本の植物ではなくなるのである。接ぎ木をして幹を変化して一層美しき花を咲かせ、一層美味なる果実を得ることはできるけれども、接ぎ木のもとになっている台樹の根本の幹は生きており、そこから生命の樹液を送ればこそ、接ぎ木された幹または枝は生きていて花を開き、果を結ぶことができるのである。根本的に、台樹の根本の幹を切り棄てたら接ぎ木のしようもなく、その樹は根本的に枯れてしまうのである。植物が生きるためにも、必ず永遠変らざる中心がなければならないのである。
谷口雅春著 「私の日本憲法論」
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2012年12月05日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]




