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明治憲法の自動的復原
兎も角、以上述べたところで明かであるように、占領憲法は色々の理由によって無効であることは明かである。それだから私は鳩山首相(元鳩山首相(民主党)の祖父)在世在任時代に「聖使命」紙に公開状を書いて、現行の「日本国憲法無効、明治憲法の自動的復原」を宣言するよう建言したのであったが、鳩山首相にはそれを強行するだけの迫力が肉体的にも精神的にもなかったのでそのままになっていた。その前後に法制局長官だった人で誌友だった人(名を逸した)に糾(ただ)したしたところが、「谷口の言うところは合理的であるが、そういう宣言を時の公権を有するものが宣言することは一種の革命になるから、実行しかねる。やはり議会の決議とか国民投票とかを必要とする」という意味だったと思う。この復原の可能については、井上孚麿氏は次のように述べているのである。
「占領の実情に鑑(かんが)みて全面無効説を採るにせよ、その実情に目を閉じて一時的部分的有効説を採るにせよ、占領終了と共に、日本国憲法が失効消滅し、帝国憲法が全面的に発効復活すべきことに変りはない。これは格段なる人為の認定を待つことなく、占領終了という期間の到来につれて、自動的に行われるものである。人間の役割は、ただこれを自覚し確認し顕彰し、その他これに即応して適当なる措置を執るだけのことである。両者の隠顕出没は、恰も(あたか)も水落ちて石が露(あら)われ、白雲去って青山が現われ、占領の積雪が消ゆると共に独立の大地が露出するが如く、おのずから然(しか)らしめられるのであって、人為の計らいによって然らしめるものではない」それゆえにこそ、人間の役割として、鳩山首相に私は明治憲法の復原を確認顕彰するよう建言したのであった。
谷口雅春著 「私の日本憲法論」より
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2013年01月11日
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