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食べられない〃画餅(がへい)〃に注意せよ
昭和四十四年
「アメリカ出て行け」の叫びは、主として共産主義陣営に同調する国民または政党から出ているのであるが、これは沖縄返還の問題が国会論議の一つの焦点になったのを機会に、そして日米安保条約再検討の時期が近づくので、その闘争のための前哨戦として、国会及び言論界で戦わされているものであるが、沖縄返還は「即時無条件返遼」でなければならないとか、「B52爆撃機を沖縄から即時撤去せよ」とか、いろいろの現実ばなれのした理想論が、おおむね、革新側から提出されたのである。
政府与党に属しない革新側は、自分が政権をすぐ担当する見込みもなにもないから、現実に政権を担当したらとてもできない理想論を、国民の歓心を買うために唱えて、「あの政党は良い理想をもっているから今後投票してやろう」.と国民が思うように誘導するのである。国民はそれが単なる絵に描いた理想で、実際には食べられない牡丹餅(ぼたもち)であることを見破らねぱならないのである。
谷口雅春著 「私の日本憲法論」より
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