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首相最後の至誠奉公を建言す
昭和三十一年 私は、此処まで述べ来って、鳩山首相(元民主党の鳩山総理の祖父)に、首相在任中最後の国家への御奉公として、占領憲法の無効宣言と同時に明治憲法復原の宣言とを大胆率直勇敢に敢行せられんことを希望し、これを進言する者であります。あなたとしても政権は何時までも持続し得るものでもなく、あなた御自身の健康もいつまでも続くものではありません。そしてこのまま尻つぼみに鳩山第一次組閣同時の国民の期待も希望も裏切って為す処なく首相を引退するならば、世間の笑いものになるに過ぎないでありましょう。明治憲法の復原を宣言するには勇気が要ります。或るいは身に危害が加えられる惧れがあるかも知れません。併(しかし)先ず、そんなことはないでしょう。
時は今です。「死生命あり論ずるに足らず」という語があります。鳩山さん、今あなたが首相として成し得る唯一の救国の仕事は、国家の在り方の根本を定めたる「明治憲法の復原宣告」以外には何もないことを自覚せられたいのであります。三年後に保守派が議会の三分の二の議席を占め、憲法改正に要する定数に満ち、憲法の改案が議会を通過したとしても、それには国民投票が必要であり、国民投票の成行中には、共産党を含む革新派の組織的な大活躍が必然に起こり、改憲と戦死とが結びつけられて悪宣伝され、愛児を戦争にやりたくない婦人層や、青年層、労働者階級はそれに煽動されて、国内はその国内投票通過を妨害すべく内乱的状態をあらわすことは必至であると思うのであります。
この際、自民党の参議院の議席が三分二以下で、改憲問題が議会で持ち出すことができなくなったのも、若し改憲問題が議会を通れば続いて起こるかも知れない国民投票時の内乱的争闘を未然に防ぐための神の愛深き摂理だとも考えられるのであります。これこそ天機ではありますまいか。これを機として一般的に占領法規の無効を宣言し、従って占領憲法の無効宣言を行い、そして明治憲法の復原宣言をなすことは、改憲よりも余程手数が省け、しかも内乱的争闘の起こる危険がないのであります。私は決して明治憲法の各条が必ずしも全部よいというものではありません。しかし占領中の臨時政策としての法規が占領終了後無効となり、日本の元の憲法が復原するのは物の順序であり、順序を追ったのち前述せる通り明治憲法の復原を宣言した後、憲法調査会に於いて、ゆるゆる国民の自由意志に於いてその復原した憲法を如何に改定すべきかを調査し審議し、議会の承諾を求めて、もっとよい憲法を制定することにすればよいのであります。
鳩山さん。あなたの一世一代の最後の御奉公の時であります。重ねてお願いします。国家の基礎を定める道に挺身せられ、あなたでないと出来ない道に誠を致されんことを望んでやまないのであります。 |
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