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新斬捨御免の妖剣に対抗するには
昭和三十一年
私たちは言葉の力が如何に重大な役割を演ずるかを知らなければならない。到る処に「斬捨御免」の言葉の妖剣が横行しているのである。それを防ぐ方法を講じなければ、善なる者が悪とみとめられ正が邪に圧倒せられる。
その結果正しき宗教は邪教となり、邪教が正しき宗教となる。憲法の改定は次の参議院選挙までは議席の数の上で不可能になったのであるが、現在の情勢では議席の数の上のみではなく国民投票をとって見ても、憲法改定に賛成する者の方がズッと少ないということが想像されるのである。 何故なら憲法改定とは、封建的天皇制を復活して民主主義を破壊し家族制度を復活して子を嫁を家に隷属せしめるものであり、再軍備を公然化してやがて徴兵、そして日本が国連に加盟した上は海外派兵の責任を負わなければならないと云うことがラジオや新聞による社会党(現民主党)の宣伝と、マスコミ担当者の一方的同調とによって、それが殆ど常識化されてしまっているからである。
だから現状に於いて憲法改定などを計画しても実現の見込は全然ないのだ。ただ成し得るのは、占領憲法が占領終了と共に終了し、自然的に明治憲法が復元していることを内閣告示によって明らかにすることであるけれども、明治憲法の復元と云うと、すぐ民主主義の破壊であると速断する人が多いのは誠に残念なことなのである。 谷口雅春著「私の日本憲法論」
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