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つづき日本の国体と憲法との奥にあるもの 
― 仏典・聖書より観たる宇宙の実相 ―
 
 
○速かに明治憲法復元の必要に迫られている(過去記事1111日掲載) 
 
そして国民は下宿人の集りみたいに、テンデンばらばらに国民が白分の利己主義で勝手に行動したらよい、祖先伝来の家の財産でも家族がバラバラに分解して持って行ったらよい。家なんか存在しないから家督相続はないと定められているのが現行の憲法であります。国家としては、まだ天皇が「国民統合の象徴」として、「統合の中心体」として現行憲法に存在しておりますので、日本国はこのような安泰と繁栄の状態を続けておりますけれども、
この天皇の地位は現行憲法そのままでは国民の総意によっていつでも左右できるように規定してありますから、社会主義や共産主義系の政権が樹立され、そういう革新系の代議士の議席が三分の二を超えるようになると、その三分の二以上の発議が、「国民の総意」とみとめられて、天皇制廃止の社会主義憲法が新たに制定せられる倶(おそ)れがあるのであります。しかも社会党は一九七〇年代には日本に革命政権又は、革新系連合政権を樹立するといっているのですから、そういうことにならないように、今のうちに現行の憲法が本当の憲法ではなく、占領中に日本を弱体化する政策上押しつけられた"占領行政基本法。であることを明かにして、占領終了と同時に失効せるものであり、その失効と同時に、明治憲法はそのまま生きているということを宣言すべきなのであります
 
つまり、国家にも永久かわらざる中心が万世一系の天皇の形によって持続することによって、一切の存在が「永久変らざる中心を持つ」という天意の実現せる唯一の国家が日本国家であって、若し、この日本国家に天皇がなくなれば、すべての存在には永久変らざる中心があるという神の宇宙創造の基本形態が国家だけには当てはまらず破壊されることになります。今こそ吾々は神意を実現せる真理国家こそ日本国家であるという日本国家独特の神聖性を明かにするために明治憲法復元に踏み切るべき時であります。
 
 
こう申しますと、私の言うことは非常にナショナリズム的に他か観られるかも知れませんが、海外の書籍などにも、ナシヨナリズムにつながるというような紹介記事を書いたものがありますが、世界的に組織をもち生き生きと活動しているアメリカの新しいキリスト教リリジャス・サイエンスの理事長であるウイリアム.ホルナディ博士が数年前見えたときに、その事について質問せられたことがあります。その時に私はこう答えたのであります。
「イエスの教えた模範的祈りの“主の祈り”に於て“天にまします吾らの父よ、御名(みな)をあがめしめ給え御国(みくに)を来たらしめ給え。御心の天に成るが如く地にも成らしめ給え」と祈るように教えられているのであるが、天には唯一の永久変らざる神がいらつしやって、すべてのものがその唯一の神の御心に帰一しているのでありましよう。そうすれば、天にそのように御心の成るが如く地にも成るとすればその御心が地上に成り、その御心が国家にあらわれるならば、永久変らざる中心が国家にも成就しなければならない。そのような永久変らざる中心である万世一系の天皇をもつ国は日本だけであって、国家としては最も神意にかなう形態をととのえているのが日本国家である」と申し上げたのであります。すると、ホルナディ博士は大いに頷(うなず)いて賛成の意を表されたのであります。だから古事記、日本書紀等の示すところの天皇中心国家というものはキリスト教の示す世界観又は国家理想とも完全に一致するものであります。これをナシヨナリズムだ、軍国主義だとキリスト教側から反対されるのは理窟に合わないのであります。
 
 
○釈尊の教えも唯一の中心に帰一する国家を示された
(過去記事1112日掲載)
 
仏教に於きましても、天皇中心国家なるものは釈尊の教え又は釈尊の宗教的悟りの理想であったのであります。「世尊拈花(せそんねんげ)と日本国の憲法」という題で私は話すことになっているのでありますが、「世尊拈花」というのは、あの禅宗の聖典である『無門関』という本の公案の第六則であります。
・・・・・中略・・・・・
このように”波羅”という語は、“彼岸”即ち“実相世界“をあらわしているのであります。この実相世界のことを、キリスト教では、""とか”天国”とか申します。神道では高天原と言うのであります。その実相世界の構図の通りに、現象世界が成ることを、「みこころの天に成るが如く地にもなる」というのであります。
 
 
○蓮華の花の構造は何を象徴するか(過去記事1113日掲載)
 
さて、みこころの天に成れる相(すがた)は、金波羅華(こんぱらげ) ― 即(すなわ)ち金色の蓬華の花にはハチスといって中心に“ス”があるように統一の中心がある世界である。まだ、みこころが“天“(実相)だけに成っていて”地“(現象世界)にはまだ完全にその通りに成っていない現在に於ては、天界の構図を肉眼で示す訳にはまいりませんが、お釈迦さんは蓮華の花を、その象徴として示されたのであります。
・・・・省略・・・
 
 
○釈尊出興(しゅっこう)の最大目的は(過去記事1114日)
 
釈尊が此の世に出興せられた最大の目的は宇宙の実相が、蓮華の花びらの如く、中心に巣(す)(統(す)・.枢(す))があって、万象悉(ことごと)くその巣より出で巣に還るー即ち宇宙の実相は、中心に“ス”即ちスメラミコト在(ましま)して万象悉くそれより発しそれに還るーその実相を説き明かさんがために出興せられたのが釈尊がこの世に出興された目的であり使命であると私は思うのであります。
・・・中略・・・・
『大方広仏華厳経』が竜宮に秘められていたということには、深い象徴的意義があるのであります。竜宮というのは、あの浦島太郎の神話で御存知の竜宮であります。竜宮とは浜の砂を掘って、三池炭鉱のように深く深く海の底へ沈んで往つたら、そこが竜宮というようなお伽噺ではないのであります。竜宮とは海の底であります。一切のものを「生(う)み出す根底(こんてい)」の世界「生(う)みの底(そこ)」のことであります。換言すれば創造の本源世界のことであります。創造の本源世界は、時間空間以前の世界でありますから、超時間の世界です。だから浦島太郎が竜宮海に往っていた間は年が寄らなかったという神話になっているのであります。
・・・中略・・・・
そこには沢山の乙姫が住んでいました創造の本源世界に沢山の乙姫が住んでいるというのは、どういう意味でありましょうか。乙姫は“音秘め”であります。“音”とはコトバでありまして、この講話の冒頭で申しましたように、創造はコトバによって行われるのでありまして、それは秘められたる創造の力であるから、“音秘め”であります。さて、その宇宙普遍の叡智に導かれて解釈してみますと、竜宮海即ち、「生(う)みの底(そこ)」(創造の本源世界)には無限の音姫即ち「秘められたる実相のコトバ」が充ち満ちているのであります。その創造の本源に秘められてある真理のコトバそのものが『華厳経』でありますから、『華厳経』を読むには神通力によって竜宮へ降りて行かねばなりません。そこへ降りて往(い)って『華厳経』を読んで来たのが竜樹菩薩(りゅうじゅぼさつ)であります。
 
つづく
 
 
谷口雅春著 「私の日本国憲法論」
 
 

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