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子どものころは、 汽車に 乗る機会が ほとんど なかった。 乗れれば、乗ること 自体が 大変 嬉しいことだった。 学生時代になると、遠隔の学校なので、季節の 帰省時や アパートに 戻るとき などに 汽車に乗った。 このころは、乗ること 自体が 楽しみではなく、ちょっと 変わったものを 食べ るのが、楽しみであり、ちょっとした 贅沢だった。 今なら、贅沢でも なんでも ないことだ。 そのころは、車内 販売ではなく、車外 販売だった。
汽車が、駅に止まると、販売員が 大きな声で、外から弁当、お茶、他を 売りに
来る。
汽車の窓は、上下に開くので、窓を開けて、買うんだ。
珍しい物の、一つに 冷凍ミカン が あった。 網に3個か、4個 入っていたなあ。 果物の 栽培技術も、保存技術も まだまだ 後れていた 時代だ。 凍っているので、直ぐには 食べられない。少し時間を 置かないと 硬くて、皮も 剥けない。 早く食べたくて、無理やり皮を剥いたところで、ミカンは まだ硬い。歯で ガリ ガリ やっているうちに だんだん 軟らかくなって、シャーベット状に なるんだ。 そして、半解凍の食べごろになる。 熱いお茶も あった。 四角いプラスチックの 急須に ティーバッグが 入ってた。 蓋が 茶碗に なっている。 小さいものだ。 10円だったかなあ。 弁当は 最高の贅沢だったが、 あまり 買わなかった。 汽車は 急行に 乗らないで、安い鈍行 〈 各駅停車 ) に 乗った。
のんびり、平和な 時代だったんだなあ、と思う。
昭和30年代のこと。 お読みいただき、ありがとうございます。
明日は、「 特養の 勤務 シリーズ 48 書道 クラブ 」 です。
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2009年05月26日
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