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そこに、きゅうりが 植えてあった。。 兄と 二人で、そこから、小さい きゅうりを 1本 取った。 戦後 間もないころ。 子どもは いつも腹を 減らしている。 食料難の 時代だ。 母は きゅうりの 1本、1本を 覚えていたのだろうか。 怒っているのでは、ない。 もったい というのだ。 私たちは、遠慮して、小さいのを 取ったのだった。 しかし、その小さい きゅうり も、2日も 経てば ぐんと 大きく なる。 だから、同じ取るんなら、腹の足しに なるように もっと大きく なってから、と。 この話は、私が 大人に なってからも、母は 何回となく、笑いながら、話のタネに した。 やさしい母だった。 あの ひもじかった 時代。 たった 1本の きゅうり の 話。 |
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2009年06月26日
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