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特養の勤務シリーズ 文集から(8)
父ちゃんは いつまでも
じいばあ園では入居者の生活の聞き取り文集を作ってました。
寮母が聞き取りをし、第14集まで作りました。 第2集から 第14集までは 私が編集長を務めました。 全集とも手書きです。 楽しい話、悲しい話、一度は語ってみたい、聞いてもらいたい、そんな話を聞き取ってまとめたものです。 家族がこんなことは聞いたことがなかった、なんてこともありました。 .・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ .・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ .・ ・ ・ ・ 私は大正7(1918)年生まれで、6人兄弟だった。 小学校を卒業してから、家の農業を手伝っていたんだ。
19のとき、仲人が来て、1つ上の人と結婚したんだ。
お父ちゃん(ご主人)か?
まあ、美男子でさ、優しくてとても好い人だったよ。 一緒に麦を作ったりして畑仕事をしてたよ。 お父ちゃんは24で召集になり訓練に行ったんだ。
行くときは何も言わなかったが、月2〜3回手紙をくれたし、月に1度は 会って、一緒におにぎり食べたりした。
それが2年くらい続いて、戦争に行ってしまった。 そして、戦死してしまったんだ。 お父ちゃんが死ぬなんて信じられなかったよ。 遠くで死んで、知らせを受けても、遺骨もないし。 なかなか戻って来ないが、いつかひょっこり戻って来るんじゃないかと思ってずっと待ってたんだ。 そのとき、子どもが1人居たんだ。 お父ちゃんの分まで大事にしなければと思ったね。 舅・姑に子どもも私も可愛がられて暮らすことができたんだ。
とにかく優しかった。 お父ちゃんに何か言うとしたら、こう言うかな。
「私は父ちゃんの分まで長生きするから、お父ちゃん、ずっと見守っててね」って・・・。 .・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ .・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ .・ ・ ・ ・
「父ちゃんは いつまでも」も彼女の胸の中にいるんですね。
今日もお付き合いくださいまして、ありがとうございます。
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