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特養の勤務シリーズ169 文集から(12)
あの頃は・・・
じいばあ園では入居者の生活の聞き取り文集を作ってました。 寮母が聞き取りをし、第14集まで作りました。 楽しい話、悲しい話、一度は語ってみたい、聞いてもらいたい、そんな話を聞き取ってまとめたものです。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
私は大正3年生まれで、5人兄弟の2番目でした。 昔のことを思うと、家が貧しくて、苦労ばかりでした。
おばさんの家に世話になっていました。
昭和20年の終戦直前は、昼夜関係なく飛行機が飛んできて、その度に空襲警報が鳴り、防空壕に逃げ込んだもんだ。
昼間、畑で働いていて、防空壕まで間に合わないときは、近くの桑の木に登って隠れたもんだ。 私の身内では兄と弟が戦争に行ったが、兵隊に行く人を見送るときは女の人は皆白い割烹着を そして、みんなで 「丈夫で帰って来いよ〜」 と言って送りだしたのだった。
無事帰って来た人が居たときは その家に集まってお祝いをしたもんだ。
炭焼きで生計を立てていたおばさん家は田んぼがないので、配給される南京米やさつま芋、マメなどを大事に食べていたんだ。
おばさんの家に世話になっている間は炭焼きの仕事を手伝っていた。
実家にいたころも手伝っていた仕事だったから、さほど苦労には思わなかった。 朝、8時ころから山に入って鋸や鉈を使って木を切って、炭焼き小屋まで運んだんだ。
ボロを着て、食うにも困ったあの頃の楽しみといえば、月に1回くらいあった近くの学校で行なわれる映画を観に行くことだった。
映画は好きで、よく行ったよ。 終戦を迎えたときは 「あ〜、良かった」 と思ったよ。
戦争はたくさんだな・・・。
今日もお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
またおいでください。 日曜日は特養の勤務シリーズです。
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2010年10月10日
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