思い出散歩、ふらふら

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  今でも天然氷がわずかながら
      残っているようです。
 氷と言えば電気で作ったものが普通で、天然のものはわざわざ「天然氷」と言いますよね。
 
 この新聞のころは逆に天然氷が普通でした。
 そこに「人造氷」なるものが出現しました。
 
 
  低廉なる電力を応用し
       開始せる製氷事業
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               大正10年6月4日付け
 低廉なる電力を応用し
 
      開始せる製氷事業
   衛生、経済の両方面より観て
    天然氷は人造氷の的にあらず
        盛岡電気工業株式会社長
         金田一国士氏談
 現代文明の中心点を電気事業に帰することは何人も否むものはあるまい。
 諸外国殊に米国が今日の如き文化の進度を示して居るのは云ふ
までもなく電気事業の発達せる為めであって、今後該事業は如何に
展開するかは蓋(けだ)し予測することは出来ない。
 ・・・・
 余剰の電力を応用して既にカーバイトの製造及び其他の工業を兼
営したが、之れが成績は頗(すこぶ)る良好である。由来本〇は地勢と云ひ、又水力の豊富なることゝ云ひ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 今回営業披露をなすのは運びに至った製氷事業の如きは即ち低
廉な電力を応用して本県衛生上に一臂(いっぴ)の力を致すことゝなったのである。
人 造氷と天然氷との優劣を今更比較する必要もあるまい。しかし
乍ら天然氷の方は人造氷より甘(うま)いとか、解け難いとか云ってるものもあるが、之は人造氷の化学製造方法も人造氷の性質も全く知らずに因襲に囚はれた話であって少しも信ずるに足らざることである。
・・・・
 
 
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 1日千四百石の水を使って
  卅六貫の氷が四拾本 
   驚くべき規模の大と設備の完全
   貯蔵室に水晶の如く横はる製品
   
 
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  いつまで続く?  型破りの暑熱
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                   昭和25年8月24日付け
 
 あと数日の我慢
      月末気温は下り坂
 
 氷屋大当り
   天然氷は全部売尽くす

   水銀柱はいつまでも下がらない
 ・ ・ ・ ・ ・
 この為天然氷は今月中に全部売り尽くされて来月からは人造氷一本となるが、来月の需要次第では小売価格も現在の貫十五円(昨年は二十三円五十銭)からやゝ値上りするかも知れないと見られている。
 それはともかく”お天気様、様・・・」とおろがみおろがんでいるのはアイスキャンデー屋と氷屋だ、・ ・ ・
 アイスキャンデーは市内に製造元が五十軒、小売人が七十人とふえているが最高一日三千本の売れ行き示し市内全部で十万本は出たというから盛岡市民が平均一人で一本食べたことになる
 
 おろがむ=拝む  (初めて出会った言葉でした)
 一臂(いっぴ)=片方のひじ。かたうで
 
    今日もおいでいただき、ありがとうございます。
 
 

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