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日本語は面白い(7)
 漢字の読み方(上)
 
 漢字も読み方が色々なものがあります。
 でも2字の熟語になりますと、たいていは読み方は一つに絞られてきます。
 しかし、読み方が2通りあって、それによって意味が異なるものもあります。
 また、正しい読み方から外れて、違った読み方のほうが一般的になっているものもあります。
 この場合は慣用読みとして認められています。 これのほうが無理のない読み方のようです。
 
 = は 広辞苑によります。 = の 無いものは私が勝手に書いたものです。
 
   読み方が異なり、意味も異なるもの
 一途(いちず)= 一つのことに向かい、他をかえりみないこと。ひたすらなこと。
                          ひとすじ。 [仕事一途の生活]  
 一途(いっと)= ひとすじの道。同じ道。 [発展の一途をたどる。]
 
 分別(ふんべつ)= 理性で物事の善悪・道理を区別してわきまえること。
 分別(ぶんべつ)= 種類によってわけること。区別をつけること。
 
 花柄(はながら)= 布地などにつけた花をかたどった模様。
 花柄(かへい)= 花序を構成する枝。花梗(かこう)
         花序を作る枝で、花をつけている柄の部分。(日本語大辞典)
 
  一期(いちご)= 一生。生まれてから死ぬまで。
 一期(いっき) 年月のひとくぎり。 第1期の略。(日本語大辞典)
 
 末期(まつご)= 死にぎわ。臨終。
 末期(まっき)= 終わりの時期。末の時期。
 
 大家(おおや)=①おもや。②本家。③貸家の持ち主。
 大家(たいか)=①大きな家。②富んだ家。貴い家柄。④その道に特             にすぐれた人。巨匠。
   
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    慣用読み
 消耗(しょうこう) → 慣用読みで しょうもう
 心神耗弱(しんしんこうじゃく) 「しんしんもうじゃく」 とは 読まない。
 「耗」 「耕(こう)」 と 同じように 左側のほうを読むべきだった
 
 漏洩(ろうせつ) → 慣用読みで、「ろうえい」
              秘密の ろうせつ なんて言わないですよね。
 
 刺客(せっかく) → でも普通は 慣用読みで 「しかく」 と読む。
            「せっかく」 なんて読み方は もう不要ですね。
            でも 折角ですから、この際覚えておきますか。
 
 
 相殺(そうさい)→でも、慣用読みで 「そうさつ」 
                      古い国語辞典では 「そうさつ」 は誤読とあります。
 
 口腔(こうこう) → でも 医学では 慣用読みで 「こうくう」
          やがて、これが一般的な慣用読みになるかも

 撒布(さっぷ)→でも さんぷ = さっぷの誤読。
         書き換え字で「散布」とすれば、「さんぷ」 で問題はない。
 
 端緒(たんしょ) → でも、慣用読みで 「たんちょ」
 
 固執(こしゅう、こしつ) = 自分の意見などをかたく主張してまげないこと。
 
 
 情緒(じょうしょ =じょうちょ) どちらも正
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   書き換え字  
 本来の字は馴染みが薄く、画数も多いので、同じ読み方で、意味が似てるものを当てている。
 洗滌(せんでき) → 書き換えて 洗浄(せんじょう)
 
 撒布(さっぷ) → 書き換えて 散布(さんぷ)  まく ちる
 
 遵守(じゅんしゅ) → 書き換えて 順守=きまり・法律・道理などにしたがい、よく守ること。
 
 防遏(ぼうあつ) → 書き換えて 防圧(ぼうあつ) = ふせぎとめること
 
 1962(昭和37)年発行の琉球切手は 「国際マラリヤ防遏事業記念」 と書き換え前の字を使っています。
 
 書き換えは たくさんあるようです。
 
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 健児(けんじ)(こんでい)と成功(せいこう)(じょうごう)もあります。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 漢字の読み方(下)は 明日。
 
 今日もお付き合い いただき、ありがとうございます。
 明日も お付き合いください。
 日本語は面白い(6)  小股が 切れ上がる。
 小(こ) が付く言葉をメモし、集めてみました。
 小(こ) ですから、少し、ちょっと、の意味だと思います。
 
 = の 次ぎの意味は、独断と偏見にならないように 広辞苑のお世話に
なりました.。
 = の ない短文は 私が勝手に 書いたものです。
 
 小首を傾(かし)げる = 首をちょっと傾げる。 = 思案する。疑問に思う。
 小腹が減る = ちょっと 腹が減る。
 小耳に挟む = 聞くとは なしに 聞く
         首、腹、耳が小さいわけでは ない。
 
 小股 = 歩幅を狭くすること。 股のこと。
 小股が切れ上がる = 婦人のすらりとした粋な からだつきを いう。
               股が小さいわけではない。
          往時は 「鳩胸出っ尻(はとむね でっちり)」 は 敬遠されたようです。
          
 
   
 小躍り = 喜んで おどりあがること。
 小走り = 小股で 急いで あるくこと。
 小賢(こざか)しい = 利口ぶって なまいきである。 悪賢い。  
                そんな手段を 取るなんて 小賢しい奴だ。
 小憎らしい = 憎らしくて、しゃくにさわる。
 小恥ずかしい = 少しきまりがわるい。 妙に はずかしい。
 小難しい = ちょっと難しい。 なんとなく 面倒である。 小難しい理屈を こねる。
 
 小粋(こいき) = ちょっと粋なこと。
          隣の奥さんの着物姿は 小粋だねえ
  
 小奇麗 = きちんと 整っていて気持ちのいい感じのする様子。   
               小奇麗なお店
 小細工 = こまごました 手先の仕事。 すぐそれと 分かってしまうような 策略
             そんな小細工を したって なんの役にも 立たないよ。
 小癪(こしゃく) = こざかしいこと。 生意気なこと。    
          おのれ、小癪な! 
 小生意気 = いかにも 生意気なさま。 生意気で しゃくにさわること。
          あの後輩は 言うことが 小生意気だ。
 小馬鹿 = 少々ばかであること。 小馬鹿まわし=人を小馬鹿にしてあつかうこと。
 
 小まめ = ちょこちょこと よくからだを動かして 使うさま。 まめまめしいこと。
       
 こざっぱり = 華美でなく、さっぱりしているさま。 さわやかな清潔感のあるさま。
                     こぎれい。
 
  小(こ)が 付かないものとは ちょっと 意味が違ってくるようです。
     
  お読みいただき、ありがとうございます。

○ 漢、郎、女、婦

 日本語は 面白い ( 5 )
 
 人を表す言葉、前回までに 人、者、員、家、手、客、師、
士、子、児、坊、棒、屋、虫、方、民 を 取り上げました。
 
 今回は、男、です。

 男を表す。
 漢(かん)
 悪漢、暴漢、痴漢、好漢、熱血漢、大食漢、
 
 郎(ろう)
 下郎、野郎、太郎、 (女郎もあって混乱を起こします)
 
 男(おとこ、お、なん)
 山男、醜男(ぶおとこ)、雨男、作男、益荒男(ますらお)
 長男、美男、下男、嫡男、
 
 夫(ふ)
 工夫、工事夫、農夫、牧夫、姦夫(姦しい夫ではありません)、

 女を表す
 女(おんな、にょ、じょ)
 雪女、雨女、口裂け女
  尻軽女、(腰が重くて、尻が軽かったら、どうしようもない)
 天女、老女、悪女、淑女、長女、養女、魔女、彼女、
 美女、熟女、貞女、
 醜女(しこめ)、乙女、海女(あま)、売女(ばいた)
 
 婦(ふ、ぷ)
 主婦、寡婦、酌婦、農婦、褥婦、妖婦、毒婦、妊婦、
 産婦、助産婦、
 
 母(母親ではない母)
 寮母、乳母(うば)、保母

 お読みいただき、ありがとうございます。

○ 児、坊、棒、虫、民

 日本語は面白い(4) ひと(ウ) 人を表す言葉の続きです。
 
 (ア)で 人、者、員、家。 (イ)で 手、客、師、士、子 を 取り上げました。
 
 今回は 児、坊、棒、屋、虫、方、民 です。
 
 児(じ) (子どもとは限らない。))
 風雲児、寵児、孤児、麒麟児、豚児(もう死語ですね。 自分の子を
へりくだって言う語。 妻は愚妻と言う
 
 坊(ぼう) (お坊さんではない)
 暴れん坊、きかん坊、甘えん坊、食いしん坊、風来坊、朝寝坊
 
 棒(ぼう)
 用心棒、相棒、泥棒
 
 屋(や) (売り屋さんではない)
 恥ずかしがり屋、照れ屋、威張り屋、しまり屋、
 
 虫(むし)
 お邪魔虫、泣き虫、弱虫、金食い虫、
 
 方(かた、がた)
 土方、馬方、牛方、船方、親方、相方、殿方、奥方、味方、敵方、
貴方(あなた)
 
 民(みん)
 国民、県民、平民(戸籍に記載された時代があった)、難民(国際
的な場合)、避難民(国内的な場合)、人民、貧民、遊牧民、棄民(か
つての移民の一部)、四民(士農工商)

 お読みいただき、ありがとうございます。
 また次回もおいでください。 日本語は面白い、次回は13日
(火)の予定です。

○ 日本語は 面白い

 日本語は面白い(3) ひと (イ) 人を表す言葉の続きです。
 
 面白いの? ふ〜ん、それで面白くないのは、なんていうの?
 
 「 赤犬のしっぽ 」 って 言うんだって。

 どうして? 

 全身が 赤くて、「 尾も 白くない 」んだって。
 お 退 屈 様
 
 さて、人を表す言葉、前回の続きです。  前回は  「人」、 「者」、 「員」、
「家」  でした。
 
 今回は、
 
 手 (て、しゅ)
 捕り手(時代劇の捕り物で)、 受け手、  女手(一つで、なんて)、
  買い手、
 捕手(野球で)、旗手、騎手、選手、機関手、好敵手、助手、運転手、投手、
 

 客 (きゃく、かく)
 旅客、食客、刺客、墨客(書画を上手く描く人)、観客、

 師 (資格のものは、 一般的なもの、普及したものにします。)
 医師、漁師、猟師、理髪師、調理師、調律師、看護師、狂言師、 牧師、
教師、道化師、
 
 士 (資格のものは、一般的なもの、普及したものにします。)
 武士、消防士、紳士、操縦士、介護福祉士、保育士、家屋調査士、行政
 書士、司法書士、、弁護士、代議士、博士
 
  (こ、し) (子どもを表しているわけではない)
 売り子、踊り子、馬子、迷子、縫い子、お針子、いじめっ子、 秘蔵っ子、
 男子、女子、養子、好男子、美男子、嫡出子、長子、天子、君子、弟子、
 
 今日は これくらいにします。 また次回も おいでください。

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あおぞら
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