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「伝説のセールスマン」の著者青木章さんは
経済的事情から高校進学を断念し、中学卒業から働き始め
17歳で郵政局に入り、26年間簡易保険業務に携わり
その限界を感じ、43歳で起業を決意して郵政局を退職。
当初、民間企業の厳しさや個人として仕事をする厳しさを痛感させられどん底を経験したところから
読書やファイナンシャルプランナーを養成する学校で資格取得、大学検定、様々な資格取得を経ながら
生命保険事業で確固たる地位を築かれた
株式会社ワイ・イー・アール代表取締役を務められている方です。
その青木さんが本の中で奥様との関係を何度となく書かれています。
郵便局を辞めるときのこともこう書かれています。
「郵便局をやめるよ」
と妻にいうと、妻は私以上に度胸のある女性です。
「いいわよ。自分の思うとおりの人生を歩んだほうがよいわ。
あなたなら自分の思いどおりの人生を歩むことができる、きっと成功する」
と、私の背中を押してくれたのです。
私の妻はいつもこうなのです。
あなたならできる、あなたなら成功する、と、いつでも私がいいだすことに賛同してくれます。
反対したことがありません。
でも、考えてみたら、私のような少々強情な男をコントロールするには、
それがいちばんいい方法なのです。
そのことをよく知っているのです。
(中略)
ただ、よく考えれば、代理店の仕事が成功するにしても、
当分は生活費が入ってこない恐れがありました。
郵政局にはリストラはありませんが、失業保険がないのです。
お金が入るまでの間は貯金を食いつぶしていくしかないのです。
そのことは妻も承知していました。
でも、「生活はどうするの?」という言葉を、妻は一切口にしなかったのです。
あっぱれな女房といえるでしょう。
また、大学検定受験のときのこともこう書かれています。
合格通知を見た私は、ワーと奇妙な声を上げると、思わず妻と抱き合い、握手していました。
このときの興奮は、いまでもはっきりと覚えています。
(中略)
これもよき家庭教師であった妻のおかげです。
そして、なにより嬉しかったのは、むずかしい年頃で、あまり親としゃべらない長男が、
「お父さんはエライ。僕はお父さんを尊敬するよ」
と、妻にいったということです。この言葉がすべてです。
子どもは親がチャレンジする姿を見て、認めてくれたんです。
妻から、その話を聞いたときには、ほろりとしました。
この間ずっとお金はないし、生活は大変だったはずなのに、
妻も3人の子どもたちも何も文句をいわず、
私のやりたいことをやらせてくれた・・・。感謝する以外ありません。
考えてみたら、妻は、私を扱うのは天下一品です。
私は自信過剰なところがあり、ワンマンな面もあります。
そういうところをよくわかっていて、
「郵便局やめる」
といえば、
「あ、そう」
「来月から給料はない、ゼロだよ」
といっても動じません。なんとかなると考えるおおらかな妻です。
最初のうちはほんとうに収入がなく、大変だったろうと思うのに、
「大丈夫」
といって、生活が苦しいともなんともいわないのです。
すごい妻だと思いました。そういう妻のおかげなのです。
私はこの結果をもって平成11年4月から近畿大学通信教育科の大学生になったのです。
会社を設立しようとしたときのこともこう書かれています。
「会社を設立しよう」それが合い言葉になりました。
相談すると、妻は即座にいいました。
「あなたなら、できる」
私を信用してくれたのです。
その言葉はプレッシャーにもなりましたが、励みにもなりました。
こうして、会社設立の方向に動いたのです。平成11年5月のことでした。
そして、リタイアメント後の人生についてこう書かれています。
人はなんのために働くかといえば、よくよく考えれば、
老後を楽しく暮らすために働いているのではないでしょうか。
人は結婚して、子育てをし、家を建て、貯蓄をして、というライフステージを歩みますが、
結婚することも、子どもを育てることも楽しいことではあっても、最終的なゴールではありません。
通過点に過ぎないと思うのです。それによってよい人生かどうかの総括はできません。
むしろ、人としてやるべきことをやったあとのリタイアメント後に、
よい人生かどうかの二極化がすすみ、結論が出るのではないでしょうか。
私の老後は、最初の10年は、夫婦ふたりで大学に行きたいと思っています。
(中略)
妻も、受験した大学を落ちて郵便局員になったこともあって、大学に行きたいといっており、
定年後は夫婦で大学に、が共通の夢です。
その後は、夫婦で思い切り遊びたい。
スキューバーダイビングやゴルフなどのアウトドアスポーツや絵画鑑賞など、
妻と同じ趣味をもって、手を取り合ってあちこちを移動しながら、
趣味三昧の生活がしたいと考えています。
「老後は妻といっしょに」
と臆面もなくいうと、
「仲がいいですね」
といわれますが、私にとってだれが大切かといえば、やはり妻です。
子どもも大切ですが、子どもには子どもの選んだ人生があるでしょう。
そっと見守り、外から旗を振って、自分で自分の人生を切り開いていくのを応援したいと思います。
それより、私が選んだ人生を、それまでずっと文句もいわずに、
「後悔しないようにやるだけやったほうがいい」といって支えてきてくれた妻と、
人生のクライマックスを素晴らしいものにしたい。
考えてみたら、私の最終的な到達点は、「夫婦、いつまでも仲良く」です。
とても贅沢な望みなのでしょうが
憧れる生き方ですね。
そう言ってももらうには、そう言ってもらえるだけの人にならないといけない
ということは当然言えるでしょうね。
ですが、こんな綺麗に飾られた簡単な言葉ややり取りだけでは済まない様々なことがあったのでしょうけど
やっぱり奥様はとても素晴らしいなぁ〜とわしは思います。
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