nigel's bookshelves〜幌苦総合車両所・文書庫

「乗り物」好きな私の「乱雑な本棚」From KOBE。去年の台湾旅行の写真、やっと整理完了しました。

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今回の記事は、異文化交流考察第2考「差別について」から少し離れて、それこそ人によって考え方や意義がそれぞれ異なる(つまりある種の「文化圏」に分かれてしまう)ブログ特有の機能といわれる「トラックバック」について考えをまとめてみたいと思います。


自分のブログサイトを持つようになって約1年4ヶ月、この間にもらったトラックバックは40件、自分が打った数もほぼ同じくらいで決して多くはありませんが、ブログ論やコミュニケーション論、そして異文化交流考察とも関連して、考えるところが色々と出てきました。自分自身の「トラックバックポリシー」については、昨年の3月に「本当に訪問者が知りたい20の質問」の中で書いていて、考え方は今も基本的にはその記事のとおりなのですが、自分とトラックバックについての考えを異にする方々からのトラックバックについて、自分はどう考えるか、どこまでなら認められるのか、実際にはどのように対応するのか、一度まとめておくのもいいのかな、と考えた次第です。

なお、今回の記事は、ちゃあじ子さんの「コミュニティ論3ネット編」とわたりとりさんの「オレはシャイダン」を念頭に置きながら書いています。必ずしもダイレクトには関係していないのでトラックバックは止めときましたが…。


Q1 そもそも、「トラックバック」(以下「TB」)って何なんだろう?

A1

自分もブログサイトを持とうと思ったときにまず何だろう、と思ったのがこの「トラックバック」でした。

平たく言ってしまえば、もともとは「自分があるサイトの内容について言及し、リンクを貼ったということをそのサイト主に通知するための機能」ということになるでしょう。これまでのWebサイトではそんなものはありませんでした。自分でサイト主にメールを出すか、相手が掲示板を持っていればそこに書き込みに行って知らせるしかなかったのです。

この機能は、ブログサービスが供用されるようになって実装された機能です。実際はHTMLベースのWebサイトにも実装は可能で、ブログという形式に特有のもの、というわけではないようですが、TB機能のないブログサービスはほぼ皆無と言ってよく、実質的にはブログ特有の機能の一つ、ということになるでしょう。


Q2 いわゆる「TB返し」はマナーとしてした方がいいのかな?

A2

前項でも書いたように、本来TBとは、「自分があるサイトの内容について言及し、リンクを貼ったということをそのサイト主に通知するための機能」ですから、TBを相手に打った時点で「相互リンクの状態」になっています。そう考えればTBを打ってきた相手にTBを打ち返す「TB返し」には機能的な意味はそもそもありません。

ですから、TB返しをしなかったからといって責められる、ということは一般的にはないと考えていいでしょう。しかし、「TBを打つ」ことそれ自体をある種の儀礼的なあいさつのようなものと考えている人たちの中には「TB返しはマナー」と考えている層が確かに存在しています。とはいえ、それは全体的なマナーとして確立しているというよりはその人たちの「ローカルルール」というべきものでしょう。


Q3 TBを打つときは、相手方に事前に許諾を求めるのがマナーなのかな?

A3

確かに注意書き等でTBに事前の許可を求めている人、あるいは事後でいいからTBを打った旨をコメント等で通知してほしい、としている例は散見されます。しかし、何度も繰り返しになりますが、TBそれ自体は、言及してリンクを貼ったということをただ単に知らせているだけのことであって、自分の記事の中で、誰に言及しようと、はたまたリンクを貼るのも原則として自由なはずですから、TBに事前許諾やあいさつは本来不要かと思います。

ですから、マナーというよりもこれもTB返しと同じでその人の「ローカルルール」と考えていいでしょう。ただ、私がTBを打つ時は相手記事へのコメントの中に、補足のような形で「TB打ちましたよ」と事後でメッセージを織り込むことはあったりします。


Q4 TB先の記事への言及やリンクのないトラックバック(以下「言及なしTB」)を嫌う人がいるのはどうしてかな?

A4

(1) TBの本来のあり方からは外れる使い方だから
何度も繰り返しになってくどいようですが(爆)、TBは「自分があるサイトの内容について言及し、リンクを貼ったということをそのサイト主に通知するための機能」ですから、逆に考えれば、「TB先の記事についての言及やリンクはあって当然」なわけです。言い換えれば、「TB先の記事について言及もなく、リンクもしていない」のに通知機能としてのTBを打つのはなぜなのか、ということです。

(2) 自己の記事やサイトの「一方的な宣伝」と受け取られるから
言及なしTBは、結局TB先に自己記事へのリンクが貼られているだけで、TBを打った当の本人の記事には相手先の記事やサイトについて何ら情報がない、ということになります。だから悪くとらえると、アクセスの流れ的には、TB先からTB元への一方通行、つまりTB先の側には何らメリットのない「アクセスを奪う」行為にしか見えない、というようにも受け取れます。うがった見方をすれば、TB返しや事前の許可やコメント欄でのあいさつ、といった儀礼的な習慣はTBを「一方的な宣伝」としないための方法なのかもしれません。

(参考)
*Y!Bの場合は、TBを打つと、自記事の一番下の方に「トラックバック先の記事」という欄にTB先の記事のタイトルがリンク付きで載るようにはなっていますが、わかりにくいです。
*ライブドアブログは、TB先のリンクがないTBはハジく仕様になっているようです。


Q5 Yahoo!(以下「Y!B」)ブロガーに「言及なしTB」が多いと聞くけど、本当?

A5

これは、Y!B=「コミュニケーション中心主義」というイメージからそう言われているのだろうと推測します。つまり言及なしのTB……「「TBを打つ」ことそれ自体をある種のコミュニケーションやあいさつのようなものと考えている人たち」(松永英明氏の有名なTB論の記事「トラックバックをめぐる4つの文化圏の文化衝突――「言及なしトラックバック」はなぜ問題になるのか」でいうところの「ごあいさつ文化圏」「関連仲間文化圏」に相当か)はY!Bに多い、ということなのでしょう。

まぁ、何となくわかる気もするのですが、私がもらった40個のTBのうち、約1/4がY!B以外のブログからのもので、その中にはテキスト系サイト界隈では評判の悪くないFC2とかもあるのですが、ことごとくその全員が「言及なし、リンクもなし」でした。観測例の数としては少ないので何とも言えないところなんでしょうが…「言及なしTB」がY!Bの特徴、とまでは言い過ぎかな、と思われます。

むしろ、ブログサービスで決まる…ということよりも、そのブログの扱うジャンルによる側面も強いかな、と考えます。つまり、テキスト系、議論系のブログがTBを打つときは、やはりTB先の記事に言及して、その記事のパーマリンクも入れるということに自然になると思われるのに対して、例えば、趣味系だったら自分の記事と同じネタで記事を書いているから「関連仲間文化圏的に」TBとりあえず打っておこうか、みたいな感じでしょうか。


Q6 結局どんなTBが「いいTB」なのかな?

A6

ネット原理主義的に考えれば、つまりTBの本来の意味、ということで考えるのなら、くどいほど繰り返してきた「自分があるサイトの内容について言及し、リンクを貼ったということをそのサイト主に通知するため」に「言及あり・リンクあり」のTBを淡々と打つ、というのが「いいTB」だとは思います。そして別に事前の許諾を求めなくていいし、あいさつもなくてもよい、と。

ただ、ブログサービスが普及していくに従って、本来のTBの使い方とは異なったもの、つまりある種のコミュニケーションツールとしての使い方も多々見られるようになってきた、というのも事実でしょう。例えば、鉄道系のブログ界隈で、「東海道本線東京口の113系が運用から撤退する」という記事があったとして、「自分も同じネタで記事を書きましたよ」ということそのものを確認し合いたい、といった趣旨で打つ「関連文化圏」としてのTB。言い換えれば、「繋がること」それ自体を目的としたTB、とでも言えばいいでしょうか。

「繋がろうとする志向」それ自体は別におかしなものでもなんでもなく、「関連文化圏」的なTBがその中で完結しているのなら、ことさらに「本来の使い方から外れている、邪道だ」としてしまうのも行き過ぎかな、とも思います。


Q7 で、o_keke_nigel自身はどうしてるのかな、どうしたいのかな?

A7

私自身が打つのは相手の記事への「言及あり・リンクもある」TBですが、TB元の記事に私の記事への言及やリンクがなくても、記事の内容に関連があれば今のところはハジいてはいません。もちろん「エロトラバ」は瞬殺ですが(笑)。

ただ、これまで一度もコメントのやり取りをしたことがない人、つまり「可視化された交流をしていない人」から、私の記事について何も言及がなく、リンクもない…というTBをいきなり受け取ると、正直「自分のところの宣伝をしたいだけなのかな」「人の記事を踏み台にしたいだけなのかな…」と思うこともないわけじゃないです。

まぁ、どうしても相手さんの記事にこちらの記事へのルートを作りたい…のであれば、それこそTB返しをするとか(爆)、コメントを入れてみる、という手もあるわけですからあまり神経質には考えないようにしています。

ただ、本当に「交流」とか「コミュニケーション」とかいうことを考えるのなら、TB先の記事の読者だけでなく、自分の記事の読者にも「TB先の記事を見に行ってみたい」と思ってもらえるようなTBが理想的かな、とも考えています。


これまで、色々な方々がTBについての考え方を記事にされてきていますが、私の考えは以上のとおりです。

次回は、また異文化交流考察の第2項「差別について」の続きに戻りましょう。

閉じる コメント(15)

そうそう、趣味関係だと言及リンクとかはほとんど気にしていないです。音楽系だと関連ネタを記事にしたら打ちつ打たれつでした。てなことも含めまして、トラバに対する考え方と姿勢が全く同じなので、別にあえて意見を書く必要もないのですが、一応全面同意コメントを!きしし!!

2007/2/28(水) 午前 0:19 トンコ 返信する

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トンコさん、まぁアレですよねぇ(って何やねんな…笑)、「コミュニティ」のなかでそれで成り立っているんであればまぁいいかな、と。鉄道系、F1関係のブログの中では、言及してリンク入れたTB送ると「ご丁寧にご紹介ありがとうございます」ですから…私がまぁ「異文化者」ですね(笑)。レース関係なら3桁トラバ打ち合っている人たち結構ざらだったりします。レースのレビューを書いた記事どうしでやるんですね。

2007/2/28(水) 午前 0:57 ナイジェル 返信する

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自分も最近は他社ブログにTBをする・受けるということが増えました。検索で眺めていると意外と他社ブログには「言及リンク必須」というのが多いように感じます。自分も12月頃からこちらがTBをする際は無条件に言及リンクをつけることにしています。(必須でなくともあった方がマシだろうから)一方自分が受けたTBについては、マイルールの過剰な押し付けはせっかく根付いたコミュニケーションの輪を阻害すると考え、明らかなスパムを除いて制約は設けていません。私自身は「見てくれるだけでも十分うれしい」と思っています。

2007/2/28(水) 午前 3:54 [ takuya870625 ] 返信する

うーん、なるほど。トラックバックって今一つどころか全然わからなかったので勉強になりました。エロ系のやつは私も即消です(笑)

2007/2/28(水) 午前 9:26 [ sil*er*rrow*aur**ko ] 返信する

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たくやさん、私自身最近思うのは、「まずTBありき」で正しい形があるのではなく、記事を書くときに誰かのコンテンツに対して何らかの言及&当該記事のリンクというのがまずあって、その上で相手にも言及&リンクしたということを敢えて知ってほしい、というときにTBを打つ…というのがオリジナルなTBのあり方だ、というように考えています。いずれにしてもコミュニケーションのためのツールだから、大筋で交流が図れるならまぁいいかな、といったところでしょうか。

2007/2/28(水) 午後 11:39 ナイジェル 返信する

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アウリンコさん、確かにわかんないですよねぇ……いわゆるテキストサイト系の議論系ブログのTBを最初に見るのならともかく、趣味系や生活雑記系「関連仲間文化圏」の「言及なし・リンクもなし」のTBから実例を見たりしたら「これ一体何なんだろう」、何かジャーゴンを実体化したようなものかな、と私なぞは最初に思いました(笑)。

2007/2/28(水) 午後 11:42 ナイジェル 返信する

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私の場合、私が書いた記事に興味を持ったという人が居ると仮定して、その人に対して「この人はこんな視点からの記事を書いているので、そちらも見てみては?」という考えでTBを打つ場合が多いかもしれません。TB返しの場合も、こちらが打たれた時点では相手先の見出ししか見えませんが、打ち返すことによって頭の3行が読めるようになりますよね。それを意識して、共感を覚える内容であれば(というと語弊があるかもしれませんが)、TB返しをしているといった状況ですかねぇ…今のところ。

2007/3/1(木) 午前 0:25 myhometown 返信する

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マイホームタウンさん、なるほど、実際の表示のされ方というか実装されている実態から考えられているわけですね。「この人はこんな視点からの記事を書いているので、そちらも見てみては?」…これは、TB先の読者に向けての記述…でいいのでしょうか?あと確認なんですが、Y!Bの場合は、TBをもらった場合は、記事のタイトルが太字で表示され、アタマから3行程度の本文が抜き出されて表示、TBを打った場合は一番下に細字でタイトルのみ…ではなかったでしょうか?あ、ここもTB先の読者からの視点でよかったでしたか…?すいません。

2007/3/1(木) 午前 2:24 ナイジェル 返信する

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あれ、オレのアタマの中がこんがらがってきた(爆)。マイホームタウンさんは、「言及&リンク」入れるTBを打つ派…でしたか?だったら↑の前半は私の読み違いです。

2007/3/1(木) 午前 2:27 ナイジェル 返信する

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「見出し3行」の"くだり"は私の勘違いでした。スイマセンm(--)m。考えてる内に混乱してました。で、「言及&リンク」に関しては、記事作成中にTBしたい先は存在している場合は「言及&リンク+TB」ですけど、大抵の場合、自分の記事を書いた後に別のブログの記事に気が付くので、「しない派」という事になりますかねぇ。なので、"相手先から自分の記事へ"というのではなくて、"自分の記事を見てくれた人に対して、こんなブログもありましたよ"という意味でのTBの方が多いんです。う〜ん、むつかしい(汗)。

2007/3/1(木) 午後 0:53 myhometown 返信する

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マイホームタウンさん、ああ、自分の既成の記事から飛ばすTBというのもありますよね。私の場合、こういうときは自分の記事に追記を書いて言及文+リンクを入れてからTB打ってました…そこまでする必要があるか、というとまた分かれるところでしょうけれど…。TBは相手記事の読者向け、という側面と、貴兄がおっしゃるように自分の記事の読者向けと両方の側面があると思います。

2007/3/1(木) 午後 6:31 ナイジェル 返信する

私の場合、映画レビューでのTBのし合いが多いのですが、「私もその映画を観ましたよ〜。そしてこんな風に思って記事にしましたよ〜。」と言い合う感覚で使っています。(^_^;)。要は「わ〜い!私も観た観た!よかったね〜♪」とキャピキャピ言い合っているだけの幼稚な使い方なのですわ。ハハハ・・・。でも同じトピックでも自分とあまりにもかけ離れた意見の場合は、TBはしないようにしています。取りようにとってはその方の記事を否定していると思われることを避けるためです。(小心者なので・・・)(爆)

2007/3/1(木) 午後 6:49 Fummy 返信する

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FUMMYさん、レビューとかでお互いにTBを入れ合うというのは、TBの「リンク通知機能」という面(私が見ているのはどちらかといえばこちら)から考えると確かに?と思うのですが、「リンクを作る機能」という面で考えれば、発想の逆転で「紹介したいからTB打って」という形で十分アリなのかな、と感じました。それからおっしゃるとおり「ネガティブTB」は難しいですね…私も実はやったことがないです。実際上手いネガティブTBの遣い手というのもなかなか居ないようです(笑)。

2007/3/1(木) 午後 11:14 ナイジェル 返信する

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知らない人から言及リンクのあるトラックバックをいただくということがほぼなくなりました。私も、相手の考えがわからないとトラックバックしづらくなりました。いろいろな文化圏、マナーができすぎて複雑になり、逆に宣伝ばかりのイメージになってしまったのは残念です。

2007/3/2(金) 午後 10:56 chargeup2003 返信する

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ちゃあじ子さん、私は実のところ全く交流のなかった人から言及ありTBというのをもらったことがただの一度もないのです。何回かコメントのやりとりをして親しくなったブロガーさんからの言及ありTBならあるのですが…。一方、全然知らない人にTB打ったことはあまりないです…確かにちょっと気が引けてしまうところはあります。TB関連の記事を見ても、おっしゃるとおりマナーというかオレ様ローカルルールは色々見ますが…どの方法を採るにせよ、まず原理は知っておいて欲しいなぁ、とは思いますね。

2007/3/3(土) 午後 8:03 ナイジェル 返信する

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