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久しぶりにこれを読み返したんだけど、これってまだ感想を書いてなかったようですね。
この作者の作品「天才柳沢教授の生活」や「不思議な少年」など、人間に対する眼差しが温かいのでとっても好きです。
これは1996年〜1998年にかけて描かれたものだからちょっと古いんだけど、やはりこれにも今に通じる人間に対する温かい眼差しがありますね。
 
恋愛モノと言えば男女が恋人関係になるまでを描くのが普通一般的だと思うのだけど、これは結婚の決まった男女が別れるまでを描いてるんですよね。
 
現実世界においても結ばれるよりは別れる時の方が何倍も多くのエネルギーが必要だと思うのです。
結婚だって離婚の方が大変なことが多そうだし、買い物だって買うより返品する方が手間がかかる。
 
一度、結婚する方向に物事が進みだすとそれを途中で阻止しようなんて考えるとメチャクチャ大変なのではないかと思うんですよね。
 
でも、この作品、別れることになる話とはいえドロドロしたものではなくて、主人公の女の子はどんどん素敵になっていくし、相手の男も最終的にはいい男になるのです。
 
最後の結婚式が壊れていくクライマックスでの彼の長台詞がいい。
 
「僕が君とつきあっていたのは
僕の優越感からだったんだ
僕は子供の頃から挫折というものを知らなかった
あらゆることにおいてトップでやってきたし
それが当たり前のことと思ってきた
優しくてかわいくて僕の言うことを何でも聞いてくれる女の子
それは僕自身の当たり前をくずさないための自己防衛だった
結局 君が僕より下の人間であればよかったわけだ
でも それが大きな間違いだとわかった時
僕は・・・
壊れはじめたんだ
壊れてしまった僕は僕自身をどうしていいのか
全くわからなくなってしまった
君に対しても・・・・・・だ
生まれて初めての挫折・・・・・・だった
僕は君にどうしようもなくひどいことをした
ごめん・・・・・・」
 
この台詞、深いですね。
人間同士の付き合い・・・結婚でも友だちでも職場でも・・・そういうことにおいて、
<僕より下の人間>などという考えを抱いていては真の付き合いは出来ない・・・ま、そういうことでしょうかね。
 
・・・で、この後、ものすごい邪気が守護霊であるロニーを襲うんだけど、
邪気は小さな子どもというか天使のような姿のものの集団なんですよね。
邪気がおどろおどろしい姿をしているのなら何にも思わないのだけど、
何故、天使(?)が邪気なんだろうね?
無邪気なものが一番怖いってことなのかなあ?
 
ラストもとってもいい終わり方なんですよね。
いい作品はやっぱり何年経ってもいいですね。

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読みてぇー。
出来れば詳しい情報教えてください。
退院したら本屋に行きたいと思います。(まぁ1ヶ月は先でしょうが)

2011/3/28(月) 午後 3:04 kin**nnsa

山下和美作品集 講談社漫画文庫 全2巻 定価 各714円

古いので探せば古本屋で100円ぐらいで手に入ると思います。
私の持っているのは集英社版 全4巻なんですが文庫版にはこの集英社版には未収録だった作品も載っているらしいので、私も文庫版が欲しくなりました〜!
退院まで、あと1ヶ月ですか。待ち遠しいですね。

2011/3/28(月) 午後 7:50 ちと

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山下和美さんて読んだことないですが、読んでみたいな。
でも別れちゃう話なんですか。え〜こんな台詞言われたら悲しいな。。下の人間って、うーん。。
でも、ラストがいい終わり方なんですね。
やっぱり読んでみたいな〜
すみません、なんか変なコメントになってしまいました(^^ゞ

2011/4/8(金) 午後 10:07 上海リリィ

山下和美さんの作品はどれも素敵だと思います。
これも勿論いいんですけど、
「天才柳沢教授の生活」や「不思議な少年」はかなりオススメです。
機会があれば是非是非、読んでみてくださいませ。

2011/4/8(金) 午後 10:12 ちと


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