札幌学院大学鉄道研究会OB会のブログ

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空知管内は夕張市紅葉山にある、JR北海道の新夕張駅。
南千歳駅を起点とする石勝線は当駅で2分岐しており、十勝管内の新得駅まで延びて根室本線に接続する本線と、清水沢・夕張方面に延びる盲腸線の夕張支線に分かれます。
東には佐幌岳から襟裳岬までの南北150kmに渡って1967峰が連なり、「北海道の背骨」と称される日高山脈が控えます。
石勝線、道東自動車道、国道274号線(日勝峠)は日高山脈を貫き、新夕張駅周辺に形成された紅葉山の市街地は道央と道東を結ぶ中継地点として機能しています。
街中には夕張メロンやキャベツ、ほうれん草などの特産品を販売する道の駅「夕張メロード」をはじめ、飲食店、ガソリンスタンド、コンビニ等が軒を連ねており、夕張市役所のある本町や清水沢の商店街に比べ活気があります。


夕張線登川支線 国鉄 JR北海道 JR貨物 石勝線夕張支線
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新夕張駅は1892年11月、北海道炭礦鉄道追分〜夕張間の延伸開業に伴い一般駅として設置されました。
当初は地名に即して紅葉山駅を名乗っており、1906年10月の北海道炭礦鉄道国有化に伴い国鉄の駅となりました。
1907年5月、紅葉山〜楓間の貨物支線(後の登川支線)が開業。
1909年10月には国有鉄道線路名称制定により、追分〜楓・夕張間が夕張線と名付けられています。

1916年7月、国鉄が楓〜登川間の三井鉱山専用線を国有化し登川支線に編入。
登川支線は三井登川炭鉱(後の北炭登川炭鉱)から産出された石炭と、周辺で伐採された木材の輸送を担いました。
しかし、北炭登川炭鉱は日本の石炭産業が衰退するより前、1953年11月に閉山を迎えてしまいます。
その早過ぎる閉山により登川の集落からは人口が流出し、やがて石炭の需要が低迷すると北炭真谷地炭鉱楓坑も1967年1月を以って楓駅での石炭積み出しを廃止(閉山は1987年10月)。
石炭輸送が潰えた後も、登川支線では1両単行の普通列車が細々と運行されていました。



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1981年5月、紅葉山駅における貨物取扱いが廃止。
夕張線の業務縮小に伴い1981年6月、岩見沢車掌区追分支区の旅客乗務行路(追分〜楓・夕張間)・普通車掌が紅葉山駅に移管され、紅葉山駅乗務員が発足しました。
登川支線も並行する石勝線の開業予定区間を代替とし、1981年7月を以って廃止されています。
石勝線は夕張線を統合するかたちで1981年10月に開業し、紅葉山駅も新夕張駅へと改称されて10mほど移設されています。
同時に追分〜新夕張間が新設区間と足並みを揃えてCTC化し、夕張支線を除いてタブレット閉塞の取扱いが終了しました。
駅前広場には紅葉山駅の駅名標が残されています。

1984年2月には荷物取扱いが廃止。
1987年4月の分割民営化に伴いJR北海道が継承し、1991年3月には石勝線普通列車のワンマン化に伴い新夕張駅乗務員が廃止。
2004年3月、夕張支線の特殊自動閉塞(軌道回路検知式)化に伴い、新夕張〜清水沢間に残っていた道内最後のタブレット閉塞が終焉を迎える事に。
その直後に楓駅が旅客営業を終了して楓信号場になり、登川支線時代から運行されてきた楓行きの列車が消滅する事となりました。



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現在の駅舎は石勝線開通に伴い1981年に竣工したもので、コンクリート造りの2階建てです。
茶色い2階部分の造形が如何にも80年代的ですね。
正面玄関は防寒のため二重になっています。



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待合室の様子。
正面玄関には防虫ランプでしょうか、黄色い照明が点いています。
玄関から入ってすぐに改札口があり、左手に4脚のベンチと2台の小さな座敷が設けられています。
柱の配置が若干邪魔くさい感じがしますね。


有人駅
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出札窓口(みどりの窓口)と改札口の様子。
窓口はこじんまりとしており、その手前に簡易券売機が設けられています。
改札口には2枚のドアが設けられており、両方のドアを開放する事があるにも拘らずラッチが設置されていません。

新夕張駅は直営駅(終日社員配置駅)で駅長をはじめ助役、営業係駅員、輸送係駅員が従事しています。
窓口営業時間は平日・土曜の7:25〜15:30に限定され、日曜・祝日は定休日。
営業時間外は無人駅扱いとなりますが、運転取扱業務を担当する輸送係駅員は終日勤務です。


インターホン 営業主任 輸送主任
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簡易券売機の脇にはインターフォンが設置されており、営業時間外でも18:40までなら駅員と通話できます。
どうやら営業係の終業時間が18:40らしいですね・・・窓口を閉めた後は事務処理を行うのでしょう。



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こちらは封鎖された出札窓口。
数年前は板で塞がれていませんでしたが、常にブラインドが下ろされていました。
石勝線の開業当初はこちらの窓口も使われていたんでしょうね。



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ホーム側から改札口を見た様子。



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改札口には営業時間外に使用するきっぷ受箱(集札箱/着札箱)が置かれています。



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改札口の内側には地下通路があり、築堤上のホームに繋がっています。



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階段を上りきると狭いながらも待合室が設けられています。



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2面4線の島式ホーム。
駅舎側の1面2線は1番線・2番線で、基本的に上り特急列車(札幌方面)と下り特急列車(帯広・釧路方面)が発着します。
2番線発着の普通列車は7:48発の下り2623D(追分7:08始発・夕張行き普通列車)、18:54発の下り2633D(千歳17:26始発・夕張行き普通列車)の2本だけです。
外側の1面2線は3番線・4番線で、上り普通列車(追分・千歳方面)と下り普通列車(夕張方面)が発着します。
何れのホームも全長は20m車10両分ほどです。



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両ホームとも階段の前後3両分ほどのスペースに雨除け屋根を設けています。



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4番線の屋根下には「分停」の標識があります。


回送列車
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この標識が設置されている場所では、早朝に2両編成で追分駅を出庫した回2621Dの分割作業が実施されます。
分割された車両のうち、追分方が上り2622D(新夕張6:16始発・千歳行き普通列車)、夕張方が下り2621D(新夕張6:30始発・夕張行き普通列車)となります。



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3・4番線ホームの夕張方にはかつて、新夕張〜楓間の普通列車が発着した0番線の切り欠きがありました。
楓駅の旅客営業廃止後も暫く残されていましたが、現在では解体撤去されています。
0番線の面影は時刻表の乗り場案内に残るのみです。



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そんな0番線跡地の傍には貨物専用エレベーターが設置されています。



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エレベーターの扉には利用案内が貼られています。
利用時間は窓口営業時間よりも少し短い9:00〜15:30(日祝利用不可)で、利用の際は駅員の同行が必要です。
なお、私は何度も新夕張駅を訪れていますが、このエレベーターが使われている様子を未だに見た事がありません。
一体どのような物資の運搬に使用されるのか、非常に気になりますね。
なお、1・2番線にエレベーターはありません。
3・4番線は夕張支線の乗り場なので、夕張方面から「夕張メロード」まで農産物を輸送する時にでも使われるのでしょうか?


荷物用エレベーター
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エレベーターの頭上には積載荷重が750kgと表示されています。
貼り紙には「貨物専用」とありますが、こちらの札は「荷物用」と書いています。



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裏に回ると螺旋階段が。
この上にエレベーターの制御室があるようですね。



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1・2番線から貨物専用エレベーターを見た様子。



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エレベーターは連絡通路に繋がっているのですが、普段はご覧の通りパーテーションで封鎖されています。



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1・2番線ホームから駅舎の2階部分を眺めた様子。



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2階駅事務室には業務用の通用口が設けられており、ホームに出られるようになっています。
施設係(保線作業員)や電気係(電気作業員)などの通行に利用されるのかも知れません。


日高本線
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新夕張駅に入線した日高色のキハ40系350番台。
2015年1月の土砂流出で日高本線鵡川〜様似間が運休になって早2年、この光景も見慣れてきました。


※写真は全て2017年6月10日撮影


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住)

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