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写真は杉原千畝記念館で頂いたパンフレットです。




先日から何度も彼の名前を出しているので、此処で




彼の紹介をしておきます。




テレビでも、もう何度も紹介されているので今更の感




も無いではありませんが、現在のイスラエルを始めと




する世界中のユダヤ人の多くが彼に命を救われた人




々であり、彼らの子孫なのです。




彼は1900年(明治33年)1月1日に岐阜県の山奥、




現在の加茂郡八百津町の比較的裕福な農家の次男




として此の世に生を受けました。




そして、子供時代はお父様の仕事(確か郵便局か役




所関係だったと思いますが)の都合で三重や名古屋


を転々としたそうです。



何処に移っても成績は常にトップで、優秀な子だった



ようです。



そんな彼は、英語の教師になる事を思い立ち、勉学



に明け暮れ、現在の早稲田大学教育学部の英語学




科に入学するのですが、生活が苦しかった事もあり




外務省の官費留学生に応募し見事に合格して中国




のハルピンに派遣されます。




恐らく、此処が彼のターニングポイントとも言える人




生最大の岐路になったと思います。




其処からはロシア語を学ぶ事となり、陸軍への入営




外務省書記生、ハルピン大使館二等通訳官などを




経て、1932年(昭和7年)に満州国外交部事務官に




転じている。



ここで重要なのは、日本国外務省に採用された彼が




満州国(日本陸軍の建国した)の外交部に身を転じた




事である。




そこで彼が為した仕事は、ソ連から北満州鉄道の




譲渡を受ける際に担当官としてソ連より当時の金




額で4億5千万円を値切った事である。




つまり、彼の意思とは別に、時代は軍国主義一辺倒




に流れる中、彼もまたその軍国主義の中に呑みこま




れて行ったと言う事である。




単なる人道主義者というばかりでなく、彼は強(した




たかか)な交渉人としての資質も持ち合わせていた




と言えるだろう。




私人としての彼は、満州時代に白系亡命ロシア人




女性と最初の結婚をし、正教会で洗礼も受けてい




るが、しかしその10年後には離婚もしている。




或る意味では、それだけに人間臭い人物だったの




では・・・と思えるのである。




皆さん意外に知らないようであるが、戦前から日本




は、世界に対して人種平等の宣言を提案していた




のである。




国際連盟に於いても、日本は人種平等宣言を主張




して憚(はばか)らなかった。




それまでの欧米列強の有色人種への差別著しく、




東方絶海、孤島の小国が列強各国に肩を並べよ




うとする野望に於いて、日本古来の精神にこじつけ




てでも、世界の大半を占める有色人種を味方に付




ける必要もあっただろうが・・・。




帝国軍人の中にも個人的には純粋に大儀として信




じていた人もあっただろう。




後日紹介しようと思うが、終戦時陸軍中将であった




樋口季一郎という人のエピソードとして、敗戦後、樺




太、守占島に於いて日ソ中立条約を破棄して侵攻し




て来たソ連軍に対して大打撃を与えた時の司令官が




彼であり、スターリンは彼を戦犯として引渡しを求めた




そうである。




これに対して、彼が満州国の特務機関長だった頃、




1938年頃の事であるが、ナチスドイツの迫害を受け




たユダヤ人難民がシベリア経由で満州に逃れて来た




時、満州国外交部(事実上日本政府)は入国を許可し




なかったため、彼らはオトポールという駅で足止めを




喰らってしまった。




その時の惨状を見かねて満州国への入国を許可し




たのが、彼、樋口季一郎である。




その数、5千人〜2万人とも言われている。




日独伊三国同盟を結んでいるにも拘らず、人種平等




の精神、ナチスドイツの人種迫害への批判から満州




国はドイツの属国に有らずとして外交部の反対をも




覆して入国、通過を許可したのです。




その時の恩を忘れず、世界のユダヤ人コミュニティ




がアメリカ合衆国占領軍に働き掛け、マッカーサー




司令長官も彼の身柄を確保したのです。




単に数で言うなら、杉原氏より彼の方が多くのユダ




ヤ難民を救ったと言えるでしょう。




話が随分逸れましたが、1935年に満州国の外交




部を退官した千畝氏は日本国外務省に復帰し、通




訳官として過ごした後、1938年にフィンランドのへ




ルシンキ公使館に赴任します。




当初は憧れのモスクワ大使館に赴くはずでしたが




ソ連側が断固入国を拒否したため夢は叶いませ




んでした。




ここでも彼の力がどんなものか窺い知る事が出来




ます。




当時の世界情勢からすれば、外交官と言うものの




実質は、その国の情報収集をするスパイのような




ものですから、既に満州でその辣腕振りを認識さ




れていましたから、ソ連としても易々と入国させ




るわけには行かなかったと思います。




その後、東欧諸国を渡り歩き、戦争が激しさを増




した頃に運命の地リトアニアに領事館設置の特命



を受けます。




ナチスドイツのユダヤ人迫害は一刻の猶予も許さ




ぬ程激烈化し、あのアウシュビッツ収容所に収容




されたユダヤ人は何十万という人々が毒ガスに




よって虐殺されました。




ポーランド国境を越えたユダヤ人難民が押し寄せ




た領事館では、日本政府に対し何度もビザ発給




許可の電報を打ちますが、とうとう許可は得られま




せんでした。




この辺は、常識的な一介の外交官のようでありま




す。




お役所勤めをした事が無い私は、自分のモットー




である"命より大事な法律も規則も無し"に則って




恐らくは速やかに行動を起こしていたと思うからで




ありますが、この時代、この立場でどうであったか




は、何とも言いようがありませんけれど・・・。




独断でのビザ発給には、彼も随分悩んだようです




が、ユダヤ人の交渉人の働きも有り、ついに彼は




ビザ発給の決断をします。




ソ連から早急の退去命令を受けながら必死に




書いたビザが約6000通、その数の人命全てが




救われたとは思いませんが、ベルリンに向かう




列車に乗り込んでからも書き続けた彼の姿を助




かったユダヤ人達は忘れなかったでしょう。




戦争が終わり、一時ソ連に捕虜として収容され




1947年に帰国した彼に待っていたものは、外




務省からの退官勧告(実際には無かったと言わ




れておりますが・・・。)であり、人道行動への評




価どころか職務命令を破った者への冷たい仕




打ちでした。




色んな思惑が有り、一概に何とも言えませんが




今迄説明してきた通り、彼は優秀な外交官であ




りましたが、キャリア官僚では有りませんでした。




ユダヤ人からは、彼をアメリカ大使にするように




強い働き掛けもあったようですが、日本国の思




惑によって大使になるどころか、永遠に政府と




の縁を切られてしまったのです。




ドラマでは、キャリアの外務省職員が彼を笑う




シーンがありました、果たして混乱期のあの時




代に人を笑う余裕などあったかどうか解りませ




んが、馬鹿な奴と思った外務官僚は大半だった




と思います。




で、無ければ、彼がそんな運命を辿る筈も無か




ったでしょうし・・・。




ただ残念なのは、当時軍部と同じ位の戦争責




任のあった外務省が、自らの責任回避に必死




となり、とどのつまり、そんな外務省職員が戦




後の日本の外交を行って来たという事です。




とても書き切れる問題ではないので、これで




終わりにしますが、人の一生には、様々な要




素が絡み合い、単純には説明のつかない事




ばかりです。




どんな事象でも良いですから、その事を深く




追究して行く事で知識も心も精神も豊かにな




って行く実感を持って貰えたら幸だと思います。




拙い文章で申し訳けありませんが、間違いな




ど発見しつつ少しでも興味を持って下されば




有り難いと存知ます。


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