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Walkersの友人とシアトル美術館へ行ってきました。
彼女が運転する車で朝のラッシュアワーが過ぎた時間フリーウエイを北に向ったのです。
空は灰色、予報では雨が降る。彼女に「大丈夫よ、私は晴れ女だから」といおうと思ったが、
晴れ女を英語でどう言うのか分らず、説明にこまったが、なんとか分ってくれたようでした。
晴れている時は見られる、タコマ富士もどんよりとした雲に隠れて見えない。
その時反対側に青空がほんのすこし現れた。オオ〜、大口たたいたてまえ、ホットした次第です。
青空はだんだん広がって、シアトルに着いたときは太陽が射しておりました。
坂道だらけのシアトルで、街が海にむかっているのは、育った小樽の街に似ていてほっとしますね。
海から吹いてくる風も冷たくて心地よいものです。
シアトル美術館では印象派の絵を展示してあり、夏休み最後の祝日ウイークエンドで賑わっていました。
今回の展示の様式が変わっていたのは、テーマごとに絵を並べることで、たとえば、
「家族」というテーマで、色々な画家が描いた家族絵を展示してみせるということですね。
他には「風景」「静物」「点描」などがあり、これはこれで面白かったのですが、
私たちふたりの意見は、同じ画家の絵を同じ部屋で鑑賞したい、ということでした。
ここの美術館が所有しているほかの美術品ですばらしかったのは、アメリカ原住民のもの。
たとえば、頭にかぶるもの、衣服などなど、その原色で彩られたものが陳列されていましたが、
これは又別の日にゆっくり見にきたいと思いました。
世界の磁器がガラスケースにびっしりと陳列され、地震国で育った私としては心配でした。
地震がきたら大変だとうなあと。側でいっしょに見ていた友人は、
「その場合に備えてしっかり止めてあるのでしょう」と言っていました。
そうでしょうね。私が心配することではないのです。
「イタリアの部屋」というタイトルだったと思うが、その古い部屋に入ると空気感がさっと変わった。
何かが充満していて、空気が濃いというか、部屋全体が静謐でしかし無言の呼びかけで私を包む。
このような経験は、フィラデルフィア美術館にある、噴水を囲んだ回廊がある一画でも同じ感じがしました。
イタリアの部屋、いったん外に出たのですが、何かに引かれるようにまた部屋に戻りました。
傷ついている木目や、鉄の輪を張り巡らした窓、床などを眺め回してきました。
あれは何だったのでしょうね。
わたしの旅友はもっとはっきりした経験をするらしい。見えるのだと言うのです。
聞こえるのだと言うのです。霊感などとはどういうものなのか知りませんが、
部屋に入った瞬間、体を包むあの空気感はなんと説明すればいいのか分りません。
でも、フィラデルフィア美術館、シアトル美術館どちらの部屋へもまた行きたいと感じる。
感覚的に感じるのでですよね。(変ないいかたですが)
ひとびとの才能に頭をくらくらさせながら外にでると、太陽がようしゃなく私たちを直撃する。
でも海からの風がうまく調整してくれて、現実に生きているひとびとはヴェケーションの最後を
謳歌するがごとく街中に溢れているのでした。
芸術より現実が先で、我々は我々の欲求を満たすべくレストランを物色する。
あまりおしゃれでない、外にあるテーブルで食べている人たちの皿を盗み見ると、美味しそうである。
メニューを見ると、ジャンバラヤらしい。
ジャンバラヤは友人のご主人が作るのがいちばんだと思っているわたしです。
しかし、これも美味しそうではないか!私たちはそのレストランに決めた。
排気ガスなど考えればよくないが、歩く人たちを観察しようと外のデーブルにつく。
初めに座ったテーブル、坂の街らしくテーブルが道に平行しているのです。
これじゃ皿が滑る、というより飲み物、汁ものがこぼれる。私たちは別なテーブルへ移る。
そのテーブルも似たり寄ったりだが、角度が少しゆるいようで座りました。
注文したものがきました。友人は魚貝類コンボという海老、ホタテ、牡蠣、ライス入りスープ。
小柄で可愛い女性が、ボールを置くと、汁がこぼれ出そう。テーブルが傾いているから当たり前です。
慌てず騒がず、女性は慣れた手つきで、側にあるシュガーレス砂糖(この言い方もおかしなものですが)の袋を
友人のボールの下に置きました。すると別なほうが傾きすぎて、そこから汁が出そう。
慌てた私は、<砂糖が入っていない砂糖>の袋をわしづかみにして、押し込む。
ボールの中の汁はかろうじて流出を免れた。
さて、私のジャンバラヤですが、それが感激するほど美味でありました。
素材からでた味がライスを包み、辛味のピリッとさが口の中でこれでもかこれでもかと動き回ります。
何気なく運ばれてきたジャンバラヤがこんなにも私を感動させるとは知りませんでした。
何度も「美味しい!」を連発しながら食べたのであります。
友人のご主人のジャンバラヤと、「いい勝負」です。もも・・もしかしたらこっちかな?
許してくだされダグさん。いやいや、これは勝敗がつけがたいです。(ヨイショッ、ドッコイショ)
Eさん、あなたがこちらに来た時にお連れいたします。その時まで、勝敗はお預け。
何事も大げさなわたくしでありました。 終わり。
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