つぶやき・・・

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拝啓、「大いなる力」様

NHKドラマの「ツレがうつになりまして」の最終回を見ました。

バリバリのサラリーマンが壊れていくようすが痛ましくて見ている私まで辛くなりました。

最終回は希望が見えてきたところで終わっていますが、うつが完全に治ったわけではないと

主治医が言っているように、天候、とくに雨模様のときには症状がでるようです。


このドラマは、細川貂々(てんてん)さんの漫画を元に作られたようで・・・・

細川貂々さんとご主人のツレさんが実際に経験したことだそうです。

ツレさんがうつになり仕事を辞めて家にいるようになり、漫画家の奥さん(ドラマでは、典々)さんは

ツレさんを励ましていくわけですが・・・・うつにとって、ガンバレとか云っちゃいけないそうです。

だから典々さんは明るくふるまったりするのですが、自分も疲れてきたりして大変なわけです。

ツレさんは、自分を価値の無い人間、誰からも必要とされていない、

生きているのが辛く存在そのものが無意味などと思うわけです。

最終回では、うつのことを漫画にして、うつで悩んでいる人たちに読んでもらおうと出版します。

そして読者の共感を呼び講演するまでにいたるのですが・・・・

この講演でツレさんが話した言葉に、わたしは感動というか、それでいいんだと納得させらたわけで・・・

ツレさんは言っていました。完璧を望まない。あ、と、で、で良いのだと。

あ=あせらない、と=特別あつかいしない(私なりの解釈ですが、うつという病気を特別と思わない)

で=できることからやる。

弱さを認めることも大事だとも言っています。

講演の最後に、ある日、生きていて良かった。病気になったことをむしろ誇りに思う。と言うわけです。

最後は気持ちの良い終わりでした。


拝啓、「大いなる力」様

ご存知のように、わたしも時々深い樹海に入り込み、出られなくなることがあるのです。

自分の存在を否定してしまうのですよね。ツレさんと似たところがあるのです。人ごととは思えませんでした。

作者の細川貂々さんとツレさんへのインタビューで、ツレさんは言っています。

病気は、自分とは別の「大いなる力」によってもたらされるもの、病気によって新しい可能性を

引っ張り出されたように思うので、その意味で、うつは「恩人」です。・・・と。


だから「大いなる力」様へ、ひとこと申し上げたかったのです。

ひとは苦境の中から何かを見出し再生できるということですよね。

最近は深い樹海に入り込むことが少なくなってきたわたしです。

ですから「大いなる力」様、どこかで、ごゆるりとお休みくださいませ。


・・・なぁんてね・・・と言えるようになった最近のわたくしであります。


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庭の鉢植えガーデンの花たちは、美しくかわいらしく咲いています。

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原風景

雑誌をパラパラめくっていたら、ある田園風景の絵が飛び込んできた。

それは画家、安野光雅が描いたイングランド地方の田舎風景だった。

小さな木立がところどころにあり、後方には教会の鉄塔、そばには家々の屋根が点々と見える。

その後ろには山がうすい灰色で描かれ、その上にはもっとうすい灰色の空がある。

全体に緑色が多いこの風景画(多分水彩だと思う)にわたしは惹きつけられた。


緑が多い風景というのは、言葉を失うほど私を感動させる。

人の手があまり入ってない田園風景であればもっとよく、わたしはいつまでもそこに佇んでいたい。

自然の中で太古から続いている何かを感じて、わたしも風景の中に溶け込んでいる思いがする。


以前行ったフランスの田園風景、日本での新幹線の中から見た田舎の風景などは心が和む。

小さいころ住んでいた田舎の風景に重なる。これがわたしの原風景なのかもしれない。

こんなことを考えながら、安野光雅画集を開いたり、旅の写真を眺めたりした。


(車内から見たフランスの田園風景。大好きな一枚です)
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教科書以外の文章というか、文字に接したのは、記憶に残るいちばん古いもので・・・

小学生高学年ごろのこと、

祖母に連れて行かれた日曜学校で、聖書の言葉を書いた絵のカードをもらった。

ロウソクの下お祈りをしている子供の絵に、詩篇の言葉が印刷したものだった。

それから、ミレーの「晩鐘」の複製画で、農民が手を合わせ、頭を垂れている絵は、

子供心に感謝という2文字を植えつけた。


中学生になって少し意味がわかるようになると、聖書の文語体が大好きになった。

礼拝で牧師が聖書を読むときは真剣に聞いたものだ。

そのうち貸し本屋さんというのを知り、こちらの方が面白くなり夢中になっていった。

私が始めて借りた本は、松本清張の本だった。その店にある彼の本はほとんど読んだ。

1冊いくらで借りたのか思い出せないが、貧乏な家の子の私が借りられたのだから、

そんなに高くなかったはずだ。

間口が広くガラス戸のその店は、入ると通路がふたつあり、床から天井まで本がぎっしりと

積まれていて、奥におばさんが座っていた。

奥に行くに従い暗い感じがして、私はいつも入り口に近いところで本を探していた。

本を探す時のあのワクワクした気持ちはこの時以来である。

この頃貸し本屋さんは私に夢を与えてくれたはず。でも松本清張以外の作家は覚えていない。


これも中学生のころだが、たしか「智恵子抄」という題名だったと思うが、

映画を見に行った。智恵子役の原節子と、光太郎役の山村總がスクリーンに写っていた。

この悲しい物語に乙女心は揺さぶられ、高村光太郎という詩人で彫刻家を知った。

詩集というものを知り、「レモン哀歌」は暗記するほど繰り返し読んだ。


後年、物の本で有名人が、小さいころから両親の持っていた本を読んだとか、

親が毎月本を買え与えてくれたなどと知った時は、羨ましかった。

そして、取り返しの付かない時間を想い、もし私が小学生、中学生のころに

文学書と言われるものを読んでいたら、どんな性格の人間になっていたかなどと、

詮無いことを考えたりするのだった。


文学との付き合いが遅かったことが、良いのか悪いのか解らないけれど、

この付き合いは、一生続くことは確かである・・・・・ことは解る。


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雨の日に・・・

笑う能力                  
                            茨木のり子

「先生 お元気ですか

我が家の姉もそろそろ色づいてまいりました」

他家の姉が色づいたとて知ったことか

手紙を受けとった教授は

柿の書き間違いと気づくまで何秒くらいかかったか


「次の会にはぜひお越し下さい

枯木も山の賑わいですから」

おっとっと それは老人の謙遜語で

若者が年上のひとを誘う言葉ではない


着飾った夫人たちの集うレストランの一角

ウェーターがうやうやしくデザートの説明

「洋梨のババロワでございます」

「なに 洋梨のババア?」


若い娘がだるそうに喋っていた

あたしねぇ ポエムをひとつ作って

彼に贈ったの 虫っていう題

「あたし 蚤かダニになりたいの

そうすれば二十四時間あなたにくっついていられる」

はちゃめちゃな幅の広さよ ボエムとは


言葉の脱臼 骨折 捻挫のさま

いとをかしくて

深夜 ひとり声をたてて笑えば

われながら鬼気迫るものあり

ひやりともするのだが そんな時

もう一人の私が耳もとで囁く

「よろしい

お前にはまだ笑う能力が残っている

乏しい能力のひとつとして

いまわのきわまで保つように」

はィ 出来ますれば


山笑う

という日本語もいい

春の微笑を通りすぎ

山よ 新緑どよもして

大いに笑え!


気がつけば いつのまにか

我が膝までが笑うようになっていた

                       「倚りかからず」筑摩書房 より



ここしばらく 笑いを忘れていた私の肩を 優しく押してくれた言葉たち・・・

深夜から雨が降り出し 今も続いている・・・

全てが雨のなかで揺らいで 沈んでいきそうだ・・・
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昨日の朝、散歩の途中で撮った枝垂れ桜・・・

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撮っておいて良かったぁ〜・・

でも剪定が必要だなぁ〜・

廃墟

風邪の状態が少しよくなった・・・

でも心の中が風邪気味で、咳をしている・・・


何もしたくない、何も考えたくない・・・・


車にエンジンをかけドライブに出る・・・

真っ青な空が前方に広がりその空に向かい疾走する・・・

ハイウエイをおり海に向かって走る・・・

潮の匂いがしてくる・・・

車を止めて外に出る・・・


突風が体を揺らす・・・

廃墟になった、れすとらんが水の上で不安定にその形を保っている・・・

波が動くたびに廃墟は揺れ、そのたびに今倒れるのではないかと、わたしは目を輝かせる・・・

しかしそれは、危なっかしいからだをバランス良く保ち、わたしの期待を裏切る・・・

修飾がいっさい無くなった廃墟の、細い柱の向こう側で波が揺れている・・・

風が吹くと、かって日夜繰り返された饗宴のざわめきが、廃墟の中でうごめく・・・


心の咳がくっくっと鳴く・・・・

倒れる、倒れない、この間を行ったりきたりしながら、くっくっと鳴く・・・


風が一陣吹き上がり私の体を車のドアにぶち当てる・・・


車を走らせて、来た道を戻る・・・


青空は真っ青に広がり、心の咳は小さくなりながら、くっくっと笑っている・・・

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