会社をリストラされたことを言えないまま10カ月が過ぎた失業者・平田三郎(48歳)は、いつものように公園のベンチで弁当を食べていると、隣に座って弁当を食べていたOLに声をかけられる。OLの名前は鬼頭マコ(24歳)。マコは平田が失業中で家のローンの返済や娘の大学の入学費を稼ぐため就職活動をしていることを知ると、平田に一夜にして大金を稼げるバイトがあると、「ラウンドガール」とかかれた名刺を渡す。素人を対戦させる賭けボクシングのサイトがあり、一夜で100万円稼げるという。マコは副業でサイトのラウンドガールをしている。
平田はボクシングなんてやったこともないとマコに断るが、どうしても今月中にまとまった金が必要で、名刺にかかれた事務所を訪れる。
怪しい事務所には、強面の男が一人。男から仕事の説明を受ける。イギリスのブックメーカーと契約し、素人のボクシングマッチを企画運営しているという。ボクシング経験なしの素人同士なので、誰でも対戦でき、どちらかが倒れるまで続けるという。勝者には賞金100万円、敗者は0円。
マコがOLの仕事終えて事務所にやってくる。マコはOL姿から闇の女に変身、男はマコを社長と呼ぶ。マコは契約書を読み上げ、平田にサインするかどうか尋ねる。平田は契約書にサインをする。
ラウンドガールのマコが対戦マッチのプラカードを掲げる。レフリー兼司会者の男が、対戦者を紹介する。「赤コーナー〇〇〇!」赤いパンツと赤いグローブをはめた若者が登場する。「青コーナー〇〇〇」青いパンツと青いグローブの平田が登場する。実況アナウンサーが、それぞれの選手を紹介し、現在の掛け率が58対1で、赤が断然有利と解説する。(100万円の使い道は、若者はバイクを買いたいから、平田は娘の学費)
ゴングとともに試合が始まる。平田は何としても勝たなくてはと、昔、チャップリンの映画で見たボクシングシーンを思い出し、レフリーの陰に隠れて逃げ回るが…。
★ボクシングシーン
平田は打たれ強く、打たれても、打たれても、立ち上がってくる。
平田の想いは、家族を養うこと、その一点の想いである。
ラウンドガールの掲げるラウンドが進んでいく。
平田のセコンドをやっていた強面の男は、平田に命が大事ならもうやめろと言うが、平田にはどうしても100万円が必要だった。
平田はボコボコにされ続けるが、ゾンビのように立ち上がってくる。
平田をリングにあげた、マコも強面の男も、平田の一念に感動を覚えるまでに。
相手選手の若者も、ゾンビのような平田に恐れをなし、徐々に疲れはじめ、平田のめちゃくちゃな攻撃にダメージを受け始める。
お互いにパンチが入り、リングに崩れる。
平田に声をかけ続けるマコと男。
平田が立ち上がるが倒れる。若者が立ち上がるが倒れる。
最後に立ち上がったのは平田。平田は勝者となる。
平田はラウンドガールから頬に勝者のキスを受ける。
気を失う平田。
平田は傷だらけで家に帰ってくる。
奥さんは驚くが、平田から階段から落ちてけがをしたときくと病院代がかかるでしょうと説教される。平田はボーナスが出たと、100
万円を奥さんに手渡す。奥さんは、家のローンに子どもたちの教育費にすぐになくなるとため息をつきながらお金を持っていなくなる。娘がやってきて、父親のパンツと一緒に私の下着を洗ったでしょうと怒っている。汚いものを見るように平田のもとから消える。平田はソファーの上で眠る。