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「ねぇ。どこかに遊びに行こう。」
「うん。ゆこう。」
「ねぇ、どこかに遊びに行こう。」
「うん。わかったわ。ゆきましょ。」
「ねぇ。どこかに行こうよ。」
「しつこいわ。もぉいってるじゃない。」
「でもぉ。」
「公園にいるのね。」
「うん。ぼく、秋って大好き。きれいなもみじ。」
「うん、ほんとにきれい・・・・・・」
「あっ、かえでが舞い落ちたっ!!」
「うん。舞い落ちたわね。きれいなもみじね。」
「ぼくたち、秋のさなかにいるんだね。」
「うん。秋って寂しいわ。でも好きよ。」
「時が過ぎてゆくね。」
「うん。ゆったりしてる。」
「とってもきれい。」
「うん。とってもきれい。」
ふたりはいつまでも秋の日の公園の夕映えに見入り続けていました。
いろさまざまな秋のもみじ。
ふたりのおててもまっかっか。
そっと手つなぎ、なかよしのふたり。
「きれいね。ほんとにきれいね。」
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紙芝居の原作
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ようこちゃんの大好きな喋るインコの雪ちゃん。
黄色いインコの雪ちゃん。
「雪ちゃん。ぴよぴよ。」雪ちゃん、喋ってる。かわいいね。
ある日、お母さんが雪ちゃんの入った鳥かごをお庭に出したの。
いいお天気。気持ちいい。
あっ!!
猫っ
野良猫が雪ちゃんをねらって鳥かごに飛びかかった。!!!
雪ちゃんがあぶないっ
命からがら、雪ちゃんはお空のかなたに点となっていった。
雪ちゃんはインコ。野生では生きていけない。
ようこちゃんは泣いた。
くやしくて泣いた。
「雪。雪。かしこい雪。かわいそうな雪。」
しくしくしくしく。
それから、しばしの時が流れ
あっ
鳥だ!!!!
ある晴れた秋空の日、お庭のうえの空なかに鳥の姿
てるやまもみじ。うつくしお庭。
いてついた寒い寒い秋深い日。
雪!!
黄色い雪だ!!!!
ヒヨドリが雪のそばにずっとくっついて飛んでいる。
二羽。仲良く空中を旋回している。
「雪。めおととなったのね。」
二羽は陽子ちゃんの姿を確認すると、つと秋の真昼の空のなかに消えていった。
薄い青の空のなか。つつまれて。
雪ちゃんの姿を、ようこちゃんはいつまでもいつまでも愛しい思いで見追い続けた。
このお話は実話をもとにしたお話だ。
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