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エリカに話しかけるときには、音楽を流した。
クラシック、童謡、ポップス、演歌、浪曲、色々聴かせた。
最初は、楽しいメロディーを選んで、「楽しい童話」。
スローな曲では「ゆったり、のんびり」話しかけ、
「プラス思考」の明るい声で話した。
喜怒哀楽の「喜と楽」を優先。「怒と哀」は、後回し。
「プラス思考」で「喜と楽」。
感情表現の基礎に「喜び」を定着させ、続いて
「楽しいふんいき感じる心」、それを「楽しむ心」を
持って欲しいと願った。
次に「哀」を少し。
悲しく、哀切な童話もたくさんあるので重宝した。
「怒」の激しい感情は、童話を読み聴かせるとき、
声を押し殺し、
語気を荒げ、鳴き声になったり、わたしの声の強弱、
抑揚で表現した。
娘の表情に喜怒哀楽の分化が現れてからは、特に、
声優のように読み聞かせた。
ママはスターになりきっていた。
手足に触れて話すのは、それが赤ちゃんの、
一番得意な「ぴくぴく言語」、
表現方法だからだ。
これは、親子の会話の第一歩、「テレパシー言語」に属する。
「すごいですね、計画の見事さ」
「すごい、緻密」
「しつけだけじゃなく、美しいですよ」
そんな感想まで飛び出して、かなり照れた。
そうだろう、確かに「緻密」。
高校時代、授業中にも書き込んだ、「育自日記」だもの。
母が褒められるから、視線は娘の方に行く。
そんな視線は、どこ吹く風。娘はジュースで「色合わせ」。
「七つのグラス」にひとつずつ、虹の色を閉じ込めて
ひとり遊びではしゃいでいた。
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