|
・
・
◆未熟児で生まれた子を「無価値!」と言いきり、「何をやってもだめだ」と見放した医師の話から
Ryoが何を学んだかはわからない。しかし、あれほど荒れていたRyoが、
その家庭内暴力を封印した
ことからみて、話に出てきた人のように、自分が大切なものを心の奥にしまい込んでいることに、
思い至ったのだろう。(20日「霧のとびら」参照)
幼いころに受けた虐待は、人格分裂の引き金になったけれど、それは、もっと以前に経験した
大切なものを守るために「とびら」となった。忘れないように、ひとつの痛みとして、心に残った。
自分の人生の大変なときに力となってくれる、「大切な何か」!
幼くて、記憶できないために、虐待の痛みは、「道標」(みちしるべ)になったと。
◆このことで自分をとりもどしたRyoは、医大に合格し、外科医としてインターン生活を開始した。
しかし、国試に合格した頃から、何かの新しい変化が彼の中に起こり、Ryoは消えた。
それは、エルフの書いたものの中にあるので、くわしくは書かないが、彼の計画には
新たに心療医をめざす必要性が生まれて、アメリカに行っていた。
そこで彼は、フランチェスカに出会っている。
自分は心の奥(潜在意識の中)に何を閉じこめているのか。虐待の痛みを忘れずに、それを
「とびら」にして、しまいこんだものとはなにか、それをさぐりたかったのだろう。
それが、Ryoのこれからに必要なことだった。
それは、心を病み、虐待の悲しみと痛みから離脱して、自分という「宇宙」(そら)を飛ぶための
学びだったといえるだろう。
|