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         「宇宙」には、あたりまえに見えても、

           意味のあることがたくさんあります。

           このお話は、小さな女の子を育てている

          「ママ」から始まります。

           ママは「おやつやおもちゃを欲しがるよりも、

           お話・質問大好き」という娘がかわいくて、

           どんな謎でも解き明かしてあげようと

           奮闘中です。

          ママは、娘という小舟にロープをかけて、

           自分の理想に引き寄せようとしています。

           でも、気がつくと、引き寄せていたはずの自分が、

           いつのまにか娘のほうに引かれていたのです。

           母親をつらぬくか、親友になるべきか、悩みます。

           そんなとき、あなたならどうするでしょう。


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  このお話は、高校生のときに「育児日記」を書き始めた少女が、

   娘を育てるうちに娘のふしぎな力を知って、自分の生まれてきた

   意味を知ります。そのことに命の時間を削り始めるとき・・・

   小さなお話は、壮大な「海の物語」として

   展開していくのです。

  空に雲がのぼっていくふしぎ、雪がむだに海にふる謎に

   気がついた小さな女の子が

   ふしぎな力でまわりと心を通わせるお話。

   少しして、あれほどお話好きだった女の子は、言葉を失います。

   話せなくなるのです。

   いったい、なぜ。女の子に何が?

   そこに、キズついたイルカが打ち上げられて・・・

   物語は急展開していくのですが・・・。


                       「そらのおはなし」・・・子育て童話


  「おぞん?」

 わたしはこんな時間が好きだ。

 もうすぐ3歳の娘が、じょうずに動き出した舌とくちびるで、母親のことば

  をコピーする。

 首を少しかしげて、ほほをそめ、ベッドに腰かけているわたしの目を

 のぞきこむように見あげて。

 かわいくてかわいくて、殺しちゃうほど強く抱きしめたくなる!・・・けど、

 もう母親4年目なんだから、少しは大人にならないと。


  「おぞん?」 

  「そう。雲はね、お空を高く、たか〜く、たか〜〜くのぼって、

 オゾンをつかまえに行ってくれるの。いっぱいからだにくっつけて、

 雨になって、海におとどけするの」

  「は〜い、たっきゅうびんですよ〜って?」

 うわ〜っ! なんて賢いんだろ。会話、成立してる!

  「だからね? お空をのぼってく雲さんも、ちゃんとお仕事してるのよ」

 わたしはこの子と「空の話」するのが好きだ。「海の話」もいい。「山の話」

  も。

 これは・・・高校生のときには決まっていたプラン。

 ノートに大きく『日名子の育児日記』って、書いてあったんだから!!

  「じゃあ、ママ・・・うみにふるゆきさんは、おしごと、してる?

 おしごとするまえに、とけちゃうよ!」

 すごい、この子! 親の話を理解したうえで、遠慮しながら

 NOを言っている。この齢(とし)で、異論を唱えているのだ。


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