「記憶」とはふしぎなもの。
聖堂の路地で目覚め、感じた恐怖は
未だにフラッシュバックを誘っている。
不安が観せる映像・・・その不気味なサムネール
そのとき、そばに、誰もいなかったという事実
それがいっそうの不安と恐怖をかき立てる。
母の腕に抱かれて見た不気味さなら
こうも強烈な恐怖にはならなかっただろう。
そのとき誰の腕の中にいたか
誰に抱かれていたか・・・
誰もいなかったことが、拭えない傷の正体。
ひとりが強烈に不安だったころの記憶。
見えない、あたたかいものに包まれていたと
それに気づくまで、傷ついた記憶の断片は
わたしを脅し続けるのだろう。
やっと、今、それが見えてきた。
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