・『夢は、30万枚のかみしばい』
「夢は脳の不連続的スパークによって生じる」・・・
といってしまうと難しくなりますね。
要するに、「眠り」という感覚や運動を抑えられた状況の中で
「記憶脳」が ほぼ覚醒しているとき 夢は現れます。
脳それ自体は痛みを感じないので、部位に直接刺激を
与えると、外国語を話したり、ふるさとの母親が自分を
呼ぶ声を聞いたり、なつかしい歌を歌ったり・・・します。
眠っている部屋の(気温を含めて)ふんいき、暗い、明るい、
本人がどういう精神状態で眠ったか、からだは疲れていたか、
などなど外的内的な要因が刺激となって「夢」が生まれます。
・「映画」のしくみをご存知と思いますが、フィルムを見ても、
動いているようには見えません。
でも、あるスピードで映写していくと、それが動いているように 見えます。
睡眠時に刺激によって生じるエピソードは、単発・独立です
が、それが「記憶脳」で起こっていることから、本来不連続の
エピソードを「つないでしまう働き」が脳内にあるようです。
「夢物語」は
(はちゃめちゃな、つながらないストーリーも含め)
この働きから生まれます。
・夢の中に「時間」はありません。
いえ、明確な時間を認識する基準がない・・・のです。
これは、起きていても、つまらない話を聞いている時と、
楽しいことに夢中になっている時とで時間の長さの感覚が
違うことからもわかるように、
意識が「時間の長さ」
を作るからです。
睡眠時に、起きているときと同じ「感覚意識」は
期待できません。
意識がない=意識できる時間感覚がない・・・のです。
・「夢・実験」では、脳波を観察しながら、ひたすら「外的刺激」を 与えます。
「音」「光」「ひふ刺激」「ささやき」などなど。
刺激を与え、脳波形に変化が見られたとき、その人をいきなり 目覚めさせ、どんな夢を見ていたかを報告させます。
けっこうきつい「バイト」です(笑)。
印象的なのは「光刺激」がとても効果的だということ。
眠っている人の顔の上で「赤い光」を振ると、「あらし」の
夢を見ました。
からだへの直接刺激の中では、木琴の棒で頭をコツンと軽く
叩いたとき。
いきなり起こして「夢」を聞いたとき、彼は、「一生分」の物語を 話しました。
・時はルイ王朝時代のパリ。自分は貧しい農民の子だった
けれど、成長するにつれてどんどんあか抜けてイケメンに
なり、都に出てからはモテモテ。
貴族の娘と恋に落ち結婚。話術・手腕を発揮して、政治世界
になぐりこみ。
王宮にも出入りが許され、連日豪華なパーティーざんまい。
貴婦人達の恋する男を聞きだし、それを利用してスキャンダル を操作。
第二王子に取り入って、ついには革命を指揮。
しかし、密告者(スキャンダルで彼が追放した貴族のひとり)が 王に報告。
逮捕されて、ギロチンで処刑された。
頭の上で大きなギロチンの「刃」が、シュルシュルと
すべりながら落ちてくる音が不気味。
その「刃」が、首筋にガツンと当たった衝撃で、目が覚めた。
もっきんの棒で叩いた瞬間が、夢の中で、彼に
野望の人生の夢物語を見させたようです。
・脳は、「電気」に似た作用で動きますが、光が1秒に
地球を七回り半するように、脳のスパークの速度も同様に
超高速です。
たとえ「1秒の刺激」でも、「一生分」の夢を見させてくれます。
2秒もあれば、月に到着する速さです。
それは、光速度でいえば、30万枚の「絵」をつなぐほどの
情報量です。
・「夢は脳が作り出すストレス解消プログラム」
・・とわたしは思いますが、科学は答えを出せずにいます。
目が覚めているとき、時間に追われている現代人。
夢の中まで時間でしばっちゃ、かわいそうですからね。
最近、楽しい夢を見ていますか?
こよいこそ、あなたの夢がステキなものになりますように。