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約十数年前のある日の外来の出来事を突然思い出しました。
その情景は;患者と若い医師の押し問答です。
若い医師が老齢の女性を診ていたのですが、その医師は老女と巧くコミュニケーションが取れない様子です。
医師:おばあちゃん。どこが悪いの?
老女:きのうから、XXさんの家に行った帰りにOOのところで急に具合が悪くなりましてね〜〜。
医師:どこが具合が悪くなったの〜〜?
老女:そしたら@Xに出会って〜〜、〜〜、やっぱり同じように、
いや〜〜、医者に行ったほうがよいといわれたのでやっぱり診てもらいに来たのですよ。
医師:それじゃどこが悪いか解からないから、要領よく説明してくださいよ。
老女:ええ、具合が悪いから、@@さんが付き添ってくれるって言うから来たのですよ。
(要領を得ないのでその医師はかなり苛立ってきて)
医師:おばあちゃんそんなことだらだら話してもちっとも解からないよ。
いいですね。診てもらいたいところを30秒以内にまとめて説明するように。
(かなり、いらいらしている医師と、スロー、スローの患者とのやり取り)
老女:いや〜、具合が悪くってね・・・・・
この状況に婦長(当時は看護婦と呼んでいました)が院長を呼び、
院長は体よくその老女をなだめ、とうとう私がその老女を診る羽目になってしまいました。
日本では偏差値が一番高い大学を卒業したこの医師は、多分、今までの生活環境の中で
秀才、秀才と呼ばれ、親の自慢の子として育ち、また自分もその気になってしまっていて、
世の中には色々な種類の人々が居ることについては全く無知だったのでしょう。
このような偏差値教育の弊害が生んだ奇妙な人間達が多くいるという現実を打開するために
現在の臨床医学教育の現場では様々教育対策を立てているようです。
今の日本では、医学生になって初めて人間としての基本を学ぶ必要があるという事は、
義務教育の時期には何を学んでいるのでしょうか?
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患者さんは不安を抱いているのだから、安心感を与える様なルックスも極めて重要だと思います。それと人間味豊かであれば、聖人君子の様なものを求めるのは酷だと思います。がんばれ!アメリカの医療レベルを追い越せ!!
2012/1/17(火) 午後 6:52 [ ご意見 ]