|
アメリカの作曲家スタンリー・マイヤーズが、ベトナム戦争を扱った映画「ディアハンター」のために作った曲に、「カヴァティーナ」というのがあります。映画のサウンドトラックでは、アンドレス・セゴビアの高弟であるジョン・ウィリアムスがソロを担当し、以来、この曲は、あらゆるクラシックギタリストのレパートリーに組み入れられるようになりました。美しい曲ですが、この曲は、シンプルな曲想にも関わらず、運指上、ギターでうまく弾くのは大変難しいのです。私は、実は、中高とクラシックギターをちとかじったので、へたくそながら、「アルハンブラ宮殿の思い出」くらいはなんとかなっていたのです。この曲もチャレンジしてみたのですが、やはり満足のいくように弾けたことはなかったです。というか、私は指が短く太いので、フレットの遠いところに指が届かない。松任谷由美の「ノーサイド」の冒頭部分をギターにアレンジして人に聞かせたことなんかもあるんですが、もう、20近く年ギターに触ってないので、いまや何も弾けません。かろうじて、「禁じられた遊び」―ギターの世界では「ロマンス」と呼んでますが―くらいはなんとかなるかもしれません。 クラシック音楽の場合、楽譜に記されている通り演奏しなければならず、アドリブなど入れるのはご法度ですが、では10人が弾けば、10人とも同じ演奏になるかというとそうはいきません。楽曲の「解釈」というのが、演奏者によって当然でますし、それはテンポ設定やデュナーミクの問題であったりします。というわけで、以下に、この「カヴァティーナ」を、3名の異なる演奏家が弾いたものを添付しました。暇な方は、疲れた心を休めるつもりで、聞いてみてください。Ana Vidvicというクロアチアのギタリストは超絶技巧の持ち主で、いかなる難曲も、曲芸のように弾いてしまいます。もうひとりは、中国のXue-fei Yangというギタリストで、最後は、日本の村治佳織です。どの演奏が、もっともしっくりきますか? |

- >
- エンターテインメント
- >
- 音楽
- >
- クラシック





心休まる曲ですね。
ジャズを聞き慣れているせいか、このくらいの違いで「超速」「超遅」と言われてもピンときません。微妙な違いを楽しむのがクラシックなんでしょう。でもギターは弦を直接触る分、ピアノよりも音色に個性が出やすいんじゃないかと思います。
3人とも美形揃いなのはNANAMIさんの趣味でしょうか。村治佳織もだいぶ円熟してきましたね。
クラシックギターは禁じられた遊びと、アランフェス協奏曲のさわりの部分しか弾けません。
2010/2/5(金) 午前 1:40
Jinneさん、映画は70年代のアメリカのベトナム映画に特有の「悲しさ」があって、バックにこの音楽が流れるものだから、映画を思い出すと、悲哀感も漂います。
Anaの演奏とXue-feiの演奏では30秒ほど後者が遅いです。短い曲でこの違いは相当です。それと、Xue-feiは、フレーズの移り変わる経過句でちょっとタメを作りますね。Anaは、ほぼインテンポで弾き切ってしまいます。確かに、ギターは、両手とも生身の指で弾く数少ない楽器です。ただ、このレベルの演奏家になると使っている楽器も凄いですからね。同じピアノでも、打鍵の強さとか、ペダルの使い方とかで、演奏家によって音が違ってきますね。オーケストラでも、指揮者によって音が変わっちゃいます。この3人の中で一番好きなのは、やっぱり、Xue-feiの演奏でしょうか。
3人とも美形なのは、いかにも私の趣味ですがw、いくら美形でも、演奏がダメなら、どうしようもありません。この3人は、実力も相当なものです。特にAnaの指の回りはかなりのものです。
2010/2/5(金) 午後 1:11
はじめまして。Jinne Louさんのところから来ました。
好きな曲なので思わずクリック。映画のディアハンターは、この曲とともに思い出します。
女性による演奏はいいですね。三人の演奏はそれぞれに好きです。
もっと聴き比べたいので、全部お気に入りに保存させていただきました。
2010/2/11(木) 午後 3:10
きよりさん、はじめまして。ディアハンターは、ベトナムのトラウマを引きずった作品ですが、デ・ニ―ロ、メリル・ストリープ、クリストファー・ウォーケンらが、それぞれの味を出していて良い映画です。
「カヴァティーナ」は、日本の「さくら変奏曲」と同じく、世界のギタリストの基本レパートリーになりました。アナの演奏は速いのですが、ニュアンスがないかというと、そんなことはないですね。
2010/2/11(木) 午後 8:27