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仕事前にちょい書き。昨日、大学の授業で、「文学における自己表出の問題」をテーマに話していたら、学生が「まだでしたら、松たか子が出ている『告白』」を見てみてください。ディープだと思うんですけど」と言う。それで、さっそく見てみた。
ジャンルで分ければミステリー。原作は湊かなえの同名小説だが、未読。まず映画としての出来が非常によいと思う。それは、音楽、美術、映像などの構成面の話。断片化しそうになるところは、コラージュ的手法やフラッシュバックなどのテクで乗り切っている。ストーリーの内容については、これと同じ傾向の問題設定の作品は過去にもあった。『海と毒薬』『復讐するは我にあり』『愛と誠』(いずれも原作あり)などが頭に浮かぶ。ただ、話を学校とティーンエージャーの「疎外」に焦点を置いたのが今日的かな、と。ある意味、映画『バトルロワイヤル』の教師キタノを女性にすると、この作品になるというか。ただ、復讐の手口を冷静に考えてみると、「ありえん」とも思える^^;。また、主人公の教員森口は殺人幇助罪かなにかに問われるのではないかと思えるのだが、それを言うのは野暮なんだろう。
もう一言付け加えるなら、松たか子の存在感は圧倒的だ。脇を支えるティーンエージャーも素晴らしい演技をしている。これは監督の手腕によるものと思う。見ながら、この森口という教員の役は誰が良いかと考えていた。竹内結子、深津絵里、仲間由紀恵、古瀬美智子等、色々な顔が浮かんだが、「この役に、私以外に誰がいると言うの」とういう迫力と「凄み」が、画面から伝わってくる。顔の表情を変えずに、百の表情を出しているというか。単調な喋りのなかに、色気があるというか。
とういわけで、来週は、授業の中でこの作品についてちょこっとしゃべります。本当は、原作も読んでないといけないんでしょうが、その時間はなく・・・
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原作読んで後味が悪かったんですが、松たか子が森口役と聞いて、見ないわけにはいかないと、DVDが出た瞬間借りてきて見てました。
もう、彼女の表情が見たい一心で・・・^^;
2011/7/8(金) 午後 6:27
日本の警察はいい加減ですが、あれを事故死として片づけるほど、鑑識や法医学は間抜けではないでしょう。というわけで、強引に少年法に繋げるなどやや話の緻密さに欠けていて、「つくった感」は否めないのですが、もちろんミステリーだから、「復讐劇」にしなくてはしょうがないわけです。松たか子の演技と映像のつなぎのうまさで作品としては上等になっていて、大変よいと思いました。原作もそのうち読んでみたいと思います。
2011/7/9(土) 午前 0:52