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東野圭吾の同名小説を原作とした映画作品である。日本でも映画化されているが、韓国版のほうが製作時期、公開時期共に早く、事実上の先行作品となる。
映画としての出来を較べると、この韓国版のほうがコンパクトに纏まっており良いように思う。映像の雰囲気や役者の演技もこちらの方が良い。日本版では、事件の解決に執念を見せる刑事の船越英一郎が、息子を亡くしているという心理的伏線が張られていたが、韓国版にはそのようなものはない。しかし、日本版は、その伏線を十分に描き切れていたとは思えないので、必ずしもプラスとはなっていないと思う。シンプルに、青白い雰囲気で押し切った韓国版のほうが、ディテールを加えすぎて、却って散漫になっている日本版より良いと思う。
主役は、日本版では堀北真希で、所謂上半身だけのセミヌードを披露。韓国版の主人公は、日本でも人気のあるソン・イェジン。で、彼女はフルヌード。って、それは、まあ良いんだが、雰囲気と演技はソン・イェジンの方が良いと思う。相手役の男性、キム・ヨハンを演ずる、コ・スも、日本版の相原亮司と良く似た雰囲気だが、演技で勝る。事件を追う刑事も、日本版の船越英一郎より、ハン・ソッキュのほうがかっちょいい。
原作を読んでないが、非常に長いものらしいので、こういう作品を映画化する場合は、エッセンスを如何に汲みとって、映像化するかが大事だと思うが、韓国版はそれに成功していると思う。本当は、主人公の男女が背負ったトラウマとか、お互いの関係などがもっと濃密に描ければ良いのだろうけれど、映像ではなかなかそれは困難だと思う。従って、原作にとらわれず、単独の映画作品として見るべきだろう。
韓国版『白夜行』公式サイト:
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