錯乱気流

無茶苦茶忙しいやんけ・・・

萬の事

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アメリカもご苦労なことで、心中お察し申し上げる。とにかく、日本との同盟関係を維持し、改憲まで持っていきたいアメリカとしてみれば、この安倍内閣には手を焼いていることだろう。日米同盟ってのは、双務関係だとかいうが、これを解消するには、両方の同意は必ずしも必要なく、片方が解消を申し出れば、だいたいそれで終わりに出来る。そういう条約である。日本政府が、戦争責任をおおっぴらに否定すれば、日米同盟はすぐには終わらないかもしれないが、重大な危機に直面する。それを危惧するアメリカは、安倍政権が誕生すると決まってから、盛んに入れ知恵をしている。これは前回もそうだったが、今回は、アメリカ政府も、日米会談の日程すら組まず、様子を見ている。マイケル・グリーンもご苦労なことである。一方では、「河野談話に手をつけてはならない」などと釘を指しながら、NYTが社説で牽制すると、「あれは、NYTの記者が『朝日』とか『毎日』の記事をそのまま拝借しただけだ」とか、保守(ネット?)世論を納得させる発言などをして、日本の保守(ネット?)世論が、右に動かないように頑張っている。この場合の「右」とは、要は、日本の保守による「アメリカ叩き」が始まることである。

結局のところ、冷戦時代と違い、今のアメリカには、ソ連のような、北東アジアにおいて反共同盟を強固に維持できる、明白なる「敵」が見当たらず、北朝鮮は、「脅威」と呼ぶには、ちとスケールが小さく、中国も強大なようでいて、市場開放しており、遠心力が働き始め、国内にも問題を多々抱えているため、昔のソ連のように、周辺諸国を武力で鎮圧するようなことになる可能性は少なく、ASEAN諸国も、中国とアメリカの距離を意識しながら外交をやっている。安倍は、ベトナムに行き、麻生はミャンマーに行ったが、両国とも中国の影響力は強く、簡単に彼我の色分けで対処できる問題ではない。NATOもそうだ。安倍は、NATOに、対中国を意識した親書を送るようだが、NATOも、今や一枚岩ではなく、ドイツなど、中国を重要な経済パートナーとしている国がある。アジアの成長源が、北東アジアから、東南アジアにシフトしているのが現況で、そうした流動的かつ過渡期的な状況下に、アメリカも、中国との軍事的対立は選択肢にない。ところが、中国も、軍部の強硬派の主張もあり、外交部の力も相対的に弱いらしく、色々と退くに引けない状況となってきているところに、子分の同盟国政府が、勝手に突っ走ってしまいかねないので、アメリカは大変困っている模様。

日本では、現在、ある意味、時代の申し子のような方々が政権に居座っている。昔なら、反共保守で大体OKで、保守政治家の中には、日本の戦争責任を良く自覚していた方もいたし、あんまり自覚していない方もいたし、後者から、所謂「失言」「妄言」の類が良く飛び出した。現今、自民党で、この反共保守的立場をある程度維持しているお方と言えば、石破だと思う。だが、「日米韓がいがみ合っていて喜ぶのは誰か」と彼が言うとき、恐らく指しているであろう北朝鮮は、悪役としては、イマイチ役不足で、睨みがきかない。彼は、比較的、状況が良く見えている政治家で、典型的なリアリストであるが、国民を舐めてかかっているようなところもある。だが、アメリカの本音はこうだろう。「安倍はもういいから、早いとこ石破に代わってくれないかな」である。石破のほうが、改憲をよりスムーズに進めやすいからである。要するに、今の日本には、事実上「右翼政権」が誕生しているのである。少なくとも、欧米はそのようにみており、特に、アメリカはそのことを危惧している。要するに、これまでの親米保守の限界をぶちやぶって、右噴射しかねない政権ができちゃってるのだ。なんとなく、世論にもそんな空気がある。石破を、日米同盟を基軸にしたリアリストとすれば、安倍は、祖父や親父から引き継いだ、「反共二元論」を形ばかり守護霊のように背負って歩く、ナイーブなナショナリストである。ところが、現代は、冷戦時代の二元論的構図は、もう意味をなさない時代なのである。なのに、「価値外交」とやらを表に出して、ASEANやらNATOに接近し、それで、中国を包囲しているおつもりなのである。

それから、曳航弾を撃つとか、警告弾を撃つとか言う話が出ているが、それは当分ない。メディアは盛んに書き立てていてるが、自民党も、海上保安庁を中心に対処するという方針を変えていないし、警告弾とかいう話は、一部の議員から出ているだけである。しかし、ネット世論あたりのイケイケに押されたりすると、やってしまいかねず、すると中国はさらに圧力を強め、偶発的な衝突の可能性が高まる。そこまで行くと、安倍政権崩壊がかなり現実味を帯びるだろう。もちろん、戦争責任をおおっぴらに否定することも、同様の効果を持つ。自民党内には、日米同盟と改憲のことを考え、安倍内閣に危惧を持っている一定の勢力があるし、公明も連立与党であるから、或る程度のブレーキはかかるだろうが、穏健なリベラリストは、その数が少なくなりつつあるのもまた確かで、安倍予備軍(つまり、日米同盟破壊予備軍)は、後ろに控えている。

そういうわけで、軍事同盟としての日米同盟を批判してきた、私の立場からすれば、自民党をぶっ壊すと言って出てきた小泉の後に、鳩山あたりとはまた違った意味で、日米同盟をぶっ壊しかねないような政治家が自民党から出てきた現実を目の当たりにして、なんとも言えない複雑な気持ちがするのである。もちろん、自覚的に「ぶっ壊す」んじゃなく、単に物事が見えてなくって「ぶっ壊す」わけだ。ところが、困ったことに、安倍さんだと、そこまで、ぶっ飛ぶことは出来ないだろうとも思う。日本の世論も、そこまでいくと、「ついていけないよ」となるのではないだろうか。だいたい、ラディカルな変革を好まない、保守的な国民性である(だから、ズルズルいっちゃうんだけどねw)。河野談話も手をつけられず、しょうがないから、「未来志向の安倍談話」など出して、村山談話が曲がりなりにも表明した戦争責任を、どうとでもとれるように矮小化するようなことしか出来ないだろう。かくて、日本の評判はますます落ち、外交的主導権はいつまでも握れない。そんなわけで、この際、「いやいや、ご遠慮なく。華々しくやって下さい」と、言いたくなるような、自分がどこかにいたりもする(笑)。ご破算で、やり直しでいいじゃないか、と。やり直せれば、だが・・・









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