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韓国という国に、ある意味取りつかれているらしい、産経新聞社の黒田勝弘は、なんでもかんでも自国の起源だと主張したがる韓国において、「花札とタクアンとトウガラシだけは『日本起源』と認めてくれている」と書いている。キムチというのは、発酵食品で、単なる調味液につけたような浅漬け風のものはキムチではないというのが、韓国の食品関係者の認識で、そのような偽キムチの大元が日本であるというのは、韓国の食品業界の危惧するところであった。そんなわけで、日本の農協に相当する、韓国農協のHPに飛んで、一番上をご覧いただきたい。
http://www.koreafood.co.jp/
「韓国農協は日本のキムチとは一線を画した本当のキムチを販売しております」
ここに、韓国農業団体のキムチにかけるナショナリスティックなプライドが見て取れる(笑)。黒田は、「日本起源と認めてくれている」と書いているが、残念。農協HPの「キムチの歴史」のところをご覧いただきたい。http://www.koreafood.co.jp/trivia/history.html 「16世紀に韓国に伝来した唐辛子が、18世紀頃からはキムチ作りに本格的に使われるようになりました」
「韓国に」と「伝来した」の間に、「日本から」の文句が見当たらない(笑)。ま、そりゃそうだ。それに言及すると、壬辰倭乱(文禄慶長の役)、すなわち、秀吉による朝鮮侵略に触れないわけにはいかない。というのは、秀吉の朝鮮出兵と朝鮮への唐辛子伝播は密接な関係がある。もちろん、それが全てではなくって、文禄慶長の役前後から、唐辛子は、日本列島と朝鮮半島の間の主要な交易品目だったわけでわあるが。
まあ、それは良いんだけど、黒田の、「花札とタクアンとトウガラシだけは『日本起源』と認めてくれている」という文句もちょっといただけない。なぜなら、唐辛子は、「日本起源」ではなく、ポルトガルの宣教師が日本にもたらしたものだからだ。じゃあ、唐辛子はボルトガル原産なのかというと、そうじゃない。ポルトガルとかスペインが、中南米を征服する過程で、ヨーロッパに伝わったものだから、もともとは、西インド諸島とか、中南米である。黒田の言う「日本起源」は誤解を生む。なんでもかんでも、「日本起源」にしてはいけない。
さて、「韓国農協は日本のキムチとは一線を画した本当のキムチを販売しております」だが、こうなると、韓国農協の「本当のキムチ」を試さずにはいられない。韓国農協から直接ネットで買えるが、私は、新大久保の量販店で買った。結論から言うと、あまり旨くない(笑)。製造工程に手抜きはなさそうだし、材料もちゃんとしているが、なんせレトルトパックに入った代物だから、なんちゅうか・・・・。それと、キムチってのは発酵食品だから、刻一刻と味が変化している。漬けてから時間がたったヤツは酸味が強くなるので、そうなると、だいたい炒め物や鍋に使う材料となる。
そういうわけで、本場のパック詰めキムチよりは、上野や鶴橋の在日コリアンの方が経営する商店が漬ける、新鮮なキムチに軍配を上げざるを得ない。新大久保だが、キムチを買うのなら、あそこはよろしくない。あくまで、上野のマルキンがよろしい。http://www.kimchi-marukin.com/
昔からよく行くから、店の人とはほとんど顔見知りである。辛すぎず、甘すぎず、絶妙な味わいである。実際店舗に足を運ぶ場合、私は、「落とし」の部分を買う。普通の品より2割ほど安いからだ。要は、パンの耳みたいなもんで、本当なら切って捨てる、白菜の外側を使った部分である。味は全く変わらない。通常商品より歯応えがあって良いくらいだ。こいつをつまみに、百歳酒を飲むってのが一番よろしい。
参考文献:
鄭大声『朝鮮半島の食と酒‐儒教文化が育んだ民族の伝統』中公新書
黒田勝弘『韓国を食べる』文春文庫
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萬の事
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百歳酒って知らなかったのでちょっと見てきました。五十歳酒や七十歳酒もあるんですね。
2013/2/11(月) 午前 7:56
日本酒と白ワインの中間のような味ですね。軽くて良いです。韓国では、製造元がチェーンのレストランも経営してるようです。五十歳酒とかは、焼酎で割ったもののようでね。
2013/2/11(月) 午後 11:46