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ドヴォルザークの交響曲というと、7番から9番までの後期の3曲が最も有名で、実演で取り上げられる頻度も高い。録音も多い。いずれも傑作だが、7番から9番はちょっと食傷気味という方には、まず6番、それから3番、5番あたりを聴いていただきたい。ドヴォルザークは、その初期はワーグナーの影響を強く受け、それが作風にも反映されているが、6番にはブラームスの影響が強く出ている。特にブラームスの交響曲第2番との親近性が指摘されており、最終楽章の冒頭など、明らかにブラームスの2番に範を取ったものだ。
まず構成力が見事で、ドヴォルザーク特有の民族的な旋律に満ち溢れている。スケルツォの粗野な土俗性はこの人ならではの魅力だし、緩い楽章の憂いにとんだロマンチシズムも素晴らしい。コーダの畳み掛けるような迫力も見事だ。
残念ながら、この曲がコンサートのプログラムに加えられることは極めて稀だ。以前高関健が群馬交響楽団とこの曲をやったと記憶しているが、在京のオケでは最近ないのではないだろうか。あけてもくれても、8番、9番というのでは、やはりちょっと芸がない。この6番は、3番や5番などと並んで、演奏効果も抜群だから、是非どこかのオケが取り上げてほしい。
録音上はクーベリック(DG)の国内盤が単独で入手可能だが、私はこの曲の最高の録音は、ドホナー二・クリーヴランド管によるものだと思っている。知情意の三拍子そろった見事な演奏で、この曲の構成と土俗的な旋律の魅力が余すところなく表出されている。ところがどうしたことか、このドホナー二盤はここ10年ほど廃盤で入手不可能である。国内でも国外でも復活したためしがない。ユニヴァーサルクラシックから直接入手することが可能だが、それでも手に入れにくいことに変わりはない。でも、いつか再発されることを願って、とりあえず挙げておきたい。次善の策としては、上述のクーベリック盤で十分だと思う。
注目ディスク
ドヴォルザーク
交響曲第6番
ヤナーチェク
タラス・ブーリバ
クリスト・フォン・ドホナー二
クリーヴランド管弦楽団
英デッカ(廃盤)
Performance:10
Sonics:10
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ドホナーニ盤は僕も愛聴しております♪♪
2006/7/14(金) 午後 6:43
ドホナー二盤の強みは、オケが抜群にうまいことですね。やや、機能的過ぎる嫌いが無きにしも非ずですけれど、メリハリのきいた安定感が素晴らしいです。
2006/7/14(金) 午後 8:49
おっしゃるとおりだと思いますね♪
2006/7/14(金) 午後 10:48