錯乱気流

無茶苦茶忙しいやんけ・・・

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最強の語り・・・

     映画『沈まぬ太陽』から、ラストシーン。渡辺謙によるモノローグ。大袈裟な強調はなく、
     フラットに語っているにも関わらず、圧倒的にドラマチック。語りだけで泣かせる。
 
を、私がやりたいところだが、それはまだ無理っす。まあ、それはさておき、
 俳優で、語りの素晴らしい人と言うと、昔なら石坂浩二である。低音で味のある語りをする。彼らの語りは、所謂滑舌の良さを感じさせない。それを感じさせるようだと、喋るのに精いっぱいで、「語る」ところまで行ってないってわけだ。現今、何かを語らせて一番素晴らしい俳優を一人挙げろと言われると、迷わず、渡辺謙である。声質は低音である。俳優は、どうして滑舌の良さを感じさせてはならないかというと、そりゃ、普通のサラリーマンやら、爺ちゃんやら、不良やらの役をやるわけだから、滑舌が良いのがあからさまだと、実写では却って不自然に聞こえるからだ。かと言って、基本のボイスが鍛えられてないと、台詞廻しがままならず、サ行が潰れたり、ラ行で転んだり、情けないことになる。この塩梅が難しい(と、思う)。
 
渡辺謙の「語り」を聴くと、基本のボイスを相当鍛えてあることがわかる。その上に、独特の味のある表現が乗っかっており、大いに参考に出来る。彼の「語り」の凄いところは、妙なアクセントや節がついておらず、名詞の強調なども最小限なのに、物凄くドラマチックに聞こえるところである。それが出来るだけの、土台があるってことだ。あの語りは、アナウンサーや養成所上がりの声優には無理だと思う。特に、映画『沈まぬ太陽』の最後の場面で登場する、主人公のモノローグは見事で、あれだけでも、この映画を見る価値があるほどだと言いたい。当分、まねることにしたい。
 
ところで、いつか御巣鷹山に登りたいと思っている。ずっとそう思っているのだが、自分の事がままならず、果たせないでいる。実は、私は、飛行機が苦手である。「苦手」というより、もう端的に、嫌いである。出来れば乗りたくないから、国内はなるべく陸路で行く。何故か、家族を持ってからそう思うようになって、今でも変わらない。私の飛行機嫌いを作った一因が、あの御巣鷹山の日航機墜落事故であったことは間違いない。「怖かったろうな」「残念だったろうな」と、自分の事のように思える。足に地がついてないってのは、本当に不安なものだ。人生だって、なんだって。
 
来夏は、是非登りたいと思っている。

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