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工学博士で、原子力安全委員会にも名前を連ねたことのある、中部大学の武田邦彦さんが、ブログで色々発信しておられます。この方は、必ずしも「反原発」ではなく、むしろ推進側で行動してきた方だと思いますが、放射線や放射線物質の人体への影響に関しては、テレビに出てくる自称専門家の方とは一線を画した発言をなさっております。この方の、著書はいくつか読んだことがあります。『偽善エネルギー』とか。武田先生がどれだけ信用できるのかはわかりませんが、少なくとも今内閣官房で菅内閣に福島問題でアドバイザーについている田坂広志よりは信頼出来そうに思います。
武田さんのご発言で、ひとつ気になったことがあったので、ご本人にメールをいたしました。それは、武田さんが「科学者は、こういう場合科学と思想を混同してはならず、厳密に科学的な定義によって、一定の値の持つ意味を蔑にしてなならない」とおっしゃられていたからです。私の立場からはそうではありません。以下のような内容にメールを武田先生に送りました。
先生の「偽エネルギー」を興味深く拝見いたしました。私は、格別コアな「反原発」ではありませんが、一言。科学と思想を切り離すべきであるというようなご発言をされていますが、それは正しくないと思います。例えば、「放射能値の上限基準を守るべきだ」のような、「べき」論は基本的に思想的営為です。科学者と雖も、科学のみによって生きているわけではなく、その科学的成果をどのように使うのかという段になると、そこには思想が関係してまいります。実際、年間許容被ばく量の1mSvは厳しすぎるので緩和すべきだという「専門家」のシンポジウムがあったようです。彼らが、本物の科学者かどうかは知りません。世には、御用学者もおりますでしょう。我々、一般人は、誰が偽物か、誰が本物かの区別はつかず、また、このような緊急を要する非常事態に勉強している暇もありません。しかし、彼らが、「緩和すべき」と発言するその背後には、彼らなりの「思想」があるはずです。先生のおっしゃりたいことは、ひょっとすると、イデオロギーのことでしょうか。イデオロギーという日本語には、多分に政治的要素が付着しておりますから、恐らくそのことを指しておられるのではないかと思います。核分裂や原子力発電の開発というのは科学的営為でしょうが、それを人類がどう利用する、あるいはしないの判断になれば、化学以外の様々なファクターが考慮されるのであって、それは頗る思想的営為であって、哲学の極めて基本的認識であります。
以上、僭越ながら意見を述べさせていただきました。今後とも、先生のブログ記事に注目してまいりたいと存じます。(3月30日)
武田先生のところには、恐らく毎日なん十通というメールが来ていて、先生はそれを逐一読んでおられるようでです。、以上の私のメールをおくみとり頂いたかどうかはわかりませんし、他にも同様の反応をされた方がおられた可能性はありますが、とにもかくにも、武田先生が以下のような記事をエントリーされていて、読んでくれたのかなと、勝手に解釈しております。ただ、保守・革新の構図で仰っているので、必ずしも全面的に賛同はし難いいのですが、他の学者との例を挙げられて、丁寧に説明しており、一読に値すると思われます。以下にその記事があります。
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原子力・エネルギー関連
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≪共同≫東京電力は6日、福島第1原発3号機で原子炉圧力容器内の燃料が推定で25%損傷していると発表した。東電はこれまでに1号機については70%、2号機は30%の燃料が損傷しているとの見方を示している。3号機は同14日、放射線量が毎時167シーベルトにまで上昇。圧力容器内で燃料を覆う被覆管が割れたり溶けたりし、燃料が一部露出、25%損傷したとみている。6日朝の格納容器内の放射線量は最大で1号機が毎時31・1シーベルト、2号機31・3シーベルト、3号機19・8シーベルト。
なるほど、167Svじゃ作業できませんな。てか、近づけない。19.8Svでも無理でしょ。1号機の燃料棒は70%損傷ですか。へえ〜
≪共同≫東北、関東各地で5日午後5時から6日午前9時に観測された最大放射線量は、茨城県や東京都で引き続き低下した。[中略]福島第1原発の北西約30キロの福島県浪江町付近で5日午前10時56分に26・0マイクロシーベルトを観測した。胸部エックス線の集団検診1回で受ける放射線量は50マイクロシーベルト。
毎時26μSvは高すぎる。前の記事で「自治体がまもるべき」という話をしましたが、飯舘村は、政府の指示を待たずに、乳幼児や妊婦を抱える世帯を中心に避難を促す決定をしたそうです。そのほうが良い。浪江町も、自治体判断ですぐに避難させるべきでしょう。
≪ワシントン・共同≫[前略] 原子炉冷却のために注入している水によって、原子炉格納容器のストレスが高まり、余震によって容器が破壊される危険性が高まっている。同原発1号機は内部にたまった塩により循環が著しく妨げられており、原子炉の中には水がなくなっている可能性もあるという。また、原子炉内の水が分解されてできる水素によって水素爆発が再び起きる危険性も指摘した。こうした問題に対処するため、NRCは日本政府に水素爆発を防ぐための窒素注入などをアドバイスしたという。[ソースはニューヨークタイムズ] NRC=米原子力規制委員会
なるほど、窒素注入はアメリカの指示だったか。ところで、日本にはノウハウってのはないの。例の海兵隊の特殊部隊は、最悪の事態に備えているのでしょうね。なにをするつもりか知らんが。
ところで、ヤフーのトップページに出てくるニュースは糞の訳にも立たないものが多いんじゃないか。媒体もソースもロクなもんじゃない。地味だが、こっちのほうが参考になる。
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ええと、私は今主夫を兼ねておりますので、先ほどスーパーに買い物に行きました。これから夕食作ります。
魚がほとんどすべて外国産に!
さすがに、素早いですねえ、対応が。国と違います。これまで近海物と外国産が半々くらい、もしくは6:4くらいだったのが、一気に8割方外国産に。銀鮭はアメリカ産。アメリカのスーパーでは、銀鮭の切り身など売っておらず、大抵キングサーモンなんだが、あったのね。赤魚はロシア産。かれいの切り身はアイスランド産。国産はあっても、ほとんど西日本にシフトしている。それも、軒並み2割引〜5割引。肉もまたしかり。野菜は、首都圏のものもある。茨城産のキュウリはあまり売れてません^^;。
なんてったって、上限規定値の750万倍とかの濃度の汚水が垂れ流されてます。どこが「低濃度」やねん。外国の漁業にも影響が出かねない大問題であります。というわけで、「レベル7」決定かな?いずれにせよ、日本の食料自給率は、半永久的に低下することが決定しました(-_-;)。これから、国際関係をどういう観点をで築いて行くのか、民間レベルでも、政府レベルでも、大きな議論が出てくるでしょう。
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いやあ、福井は原発だらけだ。佐賀、島根、鹿児島、青森、福島、山口、新潟。経済効率どころか、どの県も経済的に瀕死の状態に見える。それどころか、切り捨てられようとさえしている。その上に、この仕打ち。ひどいねえ・・・。そもそも、青森の原発の運営主体が、なんで東電なのか。そこの電気も首都圏に来るのかな。「首都圏以外全部沈没」って小説が書けそうだ。というか、こんな吹けば飛ぶような小さな国、原発一個ぶち壊れただけで、沈没・・・
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ちと、長いが。私がごちゃごちゃ言うより遥かにましでしょう。
本日、学会の月例会があり、かつて原子力研究機関で働いていた方と話をいたしましたが、再臨界の可能性はまだあるようですよ。原子力事業や行政のお粗末さも、改めてよく分かりました。制御不能に陥ると取り返しがつかないものを、半永久的に抑え込んでおかなくてはならないものが原子力発電で、廃棄物の処理技術は未完成。放射線物質が流れ出したり放出されたりして、土壌や人体が汚染されたりした場合、除去することは原理的に不可能な代物。
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